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劇的なる浪漫詩集および抒情詩集 Dramatic Romances and Lyrics  作者: ロバート・ブローニング Robert Browning(翻訳:萩原 學)
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恋人で居られずに The Lost Mistress

I.

これで終わりか、真実とは苦いもの

 初見を信じてきた者には?

聞き給え、燕囁くはおやすみなさいと

 貴方の小屋の軒先に!

ALL’S over, then: does truth sound bitter

As one at first believes?

Hark, ’tis the sparrows’ good-night twitter

About your cottage eaves!

II.

葡萄の蔦葉もみっちり茂る、

 今日まで気にも止めなかったけれど。

いつの日か満開に花も咲き誇る、

 …ご承知の通り紅葉は枯れる。

And the leaf-buds on the vine are woolly,

I noticed that, to-day;

One day more bursts them open fully

—You know the red turns grey.

III.

明日から、…どんな顔して会ったものやら?

 貴方の手を取っても良いの?

もう単なる友達同士、…どこまでもただの友達とか

 受け入れるには辛過ぎて。

To-morrow we meet the same then, dearest?

May I take your hand in mine?

Mere friends are we,—well, friends the merest

Keep much that I resign:

IV.

お互い目配せ明るく黒く、

 心の内には必死の努力、…

貴方の声、待雪草(まつゆきそう)も背に咲かん、

 我が魂の内に永遠に!

For each glance of the eye so bright and black,

Though I keep with heart’s endeavour,—

Your voice, when you wish the snowdrops back,

Though it stay in my soul for ever!—

V.

……ただの友達とは言いつつも、

 あるいはただの思い込みでも、

赦される限り貴方の手を執っていたい、

 ほんのごく少しでも長く!

—Yet I will but say what mere friends say,

Or only a thought stronger;

I will hold your hand but as long as all may,

Or so very little longer!

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