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劇的なる浪漫詩集および抒情詩集 Dramatic Romances and Lyrics  作者: ロバート・ブローニング Robert Browning(翻訳:萩原 學)
15/22

大地の不滅 Earth's Immortalities

名声 Fame.


見給え、最高に見事な墓が間に合うように、

我等が詩人のお望みは、全盛期の更新を。

See, as the prettiest graves will do in time,

Our poet's wants the freshness of its prime;

芝生は、寺男の馬食い散らかすに対して、

奮闘していた、縁取る柳の杖を以て。

Spite of the sexton's browsing horse, the sods

Have struggled through its binding osier rods;

墓の墓碑と沈みつつある脚元石はすっかり傾き、

そのうちにと約束されたレンガ仕事を待ち望む。

Headstone and half-sunk footstone lean awry,

Wanting the brick-work promised by-and-by;

びっしりと灰色の苔が、板に板を重ねた様で、

ふっくらさせたは、かっちり彫られた名前と日付!

How the minute grey lichens, plate o'er plate,

Have softened down the crisp-cut name and date!


愛着 Love.


さて、1年が終わったなら

 (いつまでも愛して!)

また3月から始められん、

 4月にはよく努めて。

So, the year's done with

(Love me for ever!)

All March begun with,

April's endeavour;

5月……花輪に縛られる

 6月是非とも断ち切って。

今、周りに雪が降る、

 6月の熱を癒していて—

 (いつまでも愛して!)

May-wreaths that bound me

June needs must sever;

Now snows fall round me,

Quenching June's fever—

(Love me for ever!)

osier rods:墓を囲む柳の柵。草が入って来るのを防ぐ。

Headstone footstone:欧米の墓は専ら土葬だったため、亡骸の頭上と脚元に墓石を据えて位置表示する。日本の墓とは構造が違い、訳語がない。

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