白は嫌い黒は好き 上
もう少しで光の砂粒が見える。それはとても沢山あった。数えれないくらい多かった。
「綺麗.....」
ずっと波のゆりかごの上でホシを観察したいなー
無数のホシはキラキラと光っている。ホシの元まで行ってみたいな~
「え?ええ!!何あれ!?でっかいでっかい物が浮かんでる!ぅえケホケホ」
すぐに水中の中に潜り込む。だんだん苦しくなってきちゃった。なんでだろう。うーん
えーと確か伝説では
『全てがfyuo(海)ではない。fyuo(海)は端から端までさらに長く永遠にありfyuo(海)の上にあり1つの泡で構成される。』
嘘だ〜とか伝説をバカにしていた。本当にあったんだ。うんあれは海より大きい泡だ。デカすぎる。
青い海に声が響く
「あれ?光の砂粒は伝説通りだけどでっかくて光っている白い物?あったけなー♪」
尾びれを使い私は思案する。ムーンという名前に決めた♪かわいいし
海面からすこしさがって8の字を何度も繰り返して泳いだ。
「あーもうまたお魚ちゃん寄ってきちゃったよ。今考え中だから遊べないのごめんね」
歌ってないのに声に惹かれてしまっている。あそこはこんなに魚いなかったなのになー。うーん
考えること段々増えてきて頭痛くなってきた。
魚たちは声に惹かれて暫くするとはハッと目覚めたかのように人魚から逃げるものや、興味を失って離れていったもの、ずっとグルグル回っている人魚を観察しているものもいた。
ずっと考えているうちにfyuoが徐々に透明な水色に変化しているのに気づかない。
「♪もうわかんなーい!」
あれ?こんな綺麗なところだっけ?今は考えるのやめだ。とにかくムーンをもう一度見よう。
下に潜ってもう一度大きな泡の中を飛ぶ。
太陽に照らされて巫女服は純白の色を描いてくれる。肌けた肩は巫女服の純白より白い。
「あれ?光の砂浜は?え?ええええ!!」
「ちょっ...」
全体に泡が触れたのはほんの少しだけだった。
海に声が鳴る。海の中にいるのに上も下も前も真っ白だ
魚達は逃げていき、海月は目を閉じて首を振る。とても明るい光。ホシ、ムーンよりすごく大きい。
海月もぐるぐる泳ぐ。敵に囲まれて焦った魚のように
「アワアワワァァァ」
「ハアハア...目が~!..♪ゥー..」
薄らと開けるとまだ真っ白だ。
「何これ~?白いの嫌い.....」
徐々に慣れてきて目にしたものは奥にも白いカーテンがいっぱいの海だった。
「わぁーーいい眺め..今飛んだら危ないよね....」
また真っ白な光を浴びてしまう。もう嫌だ。暫く海にいたほうがいいかも...なんかあれ苦手
確か
『おおきな泡は白と黒に変化する。白の世界はホシが消滅しとても大きな光が現われる。さらに泡の上にはホシではなくクモという白くふわふわの形をする。さらにその上には薄い海がある。黒の世界は遠い遠いところにホシという数多の光の粒がある。誰であろうと光の砂粒を持ち帰ることはできない』
だったけ....そして
『クモは多々あり同じ形は二度もない。クモは光を飲み込む。クモはホシを飲み込む。』
光とホシを飲み込むなんてさすがに嘘でしょー。いやそろそろ伝説を信じたほうがいいかも...
今は白だから黒色にならないとホシが見れないんだよねーどうしようかうーんうーん....あっ
ならこれも伝説通りかも....といってもまだ伝説としては歴史が浅いかな......
「ねえそこのお魚さんお話しましょう♪昨日の小さいお魚さんピーちゃんと呼ぶね♪もう逃げないようだし。私だってピーちゃんを食べたくはないわよ。」
魚は海月の近くでぐるぐる回る。
「ふふっよしオケーだね♪それじゃあ固いお話だから私になりにアレンジして唄うね♪」
海月は光のカーテンの場所まで行く。天然のスポットライトの役割をしてくれた。ピーちゃんは観客だ。
地上では路上ライブと言うが海月は知らない。ましてや海の中で歌うから「海場ライブ」と言うべきかもしれない。
海月渓愛は目を閉じた。
「Aaaaaaa~♪」
「〜私は〜人間に出会いたいの〜 」
(我々と同種であり下半身が異なる人間という種が海と泡の間に住んでいた。それを陸という。)
誰もが否定された。何故か人間に会いたい私は会いたいそして..
「〜人間と私一緒に泳ぎたいわ〜 」
(人間は下半身を利用し陸の上で立って泳ぐのである。)
だって楽しそうじゃん!
どこかも分からないところへ泳いでいく。
「〜恋してしまったら乗り越えられない壁ができてしまった〜」
(人魚と人間は相対するもの。知られてしまえば我々は間もなくして滅ぶだろう。決して知られてはいけない)
もうあんなやつらなんて知らない!私の勝手なんだから..
表情は出さないが伝説に文句を言う。
...そして人間と恋をしたい
「〜でも乗り越えてみせる~あなたとなら乗り越えれるの~♪」
(人間は大地にかつて住み、人魚は海に住む。どちらも決して相容れない存在だ)
乗り越えれると唄って信じている。心の奥底で自然には逆らえないと分かっていながら...
光のカーテンは海月渓愛を当てず全体を当てていた。スポットライトの光は既に消えていた。
「ねぇ♪楽しかった?」
立ち止まる観客は沢山集まっていた。海場ライブは成功だ。嬉しい♪
お魚さん達は私の周りをぐるぐるとダンスを踊っている。楽しかったと皆言ってくれる。
「うん私も楽しい♪皆ありがとー♪」
ほんとに楽しかった。一言を除けば楽しかったかもしれない。私はお魚さん達と暫く戯れていた。
観客は離れていってピーちゃんと私だけが残っていた。
「ん?光がより明るくなったような~あ~考えることやめる」
驚くこと沢山で急に疲労感が出てきた。歌も歌ったし
「ねぇピーちゃん近くに珊瑚礁ない?」
ピーちゃんはその方向を頭で方角を示した。
「うんありがとーまたねー」
とにかく休みたい。速く泳いだ。すぐに着くとおもったからだ。
「ハァハァつがれだ~!」
珊瑚礁に着いたのは三時間後である。海の底がまったく見えなかったのに段々近づいていて今は底と海面は20メートルあるかないか。海藻を食べて満腹だ。眠い...
底には不思議な魚が尾を折り曲げて手で抱いていた。珊瑚礁に囲まれ銀髪は海の流れで揺れていた。
整った顔に近づいて長いまつ毛にツンとつつくとくすぐったそうに顔を動かした。魚は慌てて隠れ家に逃げていった。
魚達は不思議そうに観察をしていたという
焼きなおし作業に入って三日後になるかと




