表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

平山一希の人生目録

こういう時は自己紹介から始めれば良いのだろうか?

まぁ減るもんじゃないし自己紹介する。


俺の名前は平山一希(ひらやまかずき)、普通の高校生である。

普通の高校生と言っても、友達がいないような奴ではなければ

今から異世界に転生するなどといった奴でもない。

本当にごく普通のしょーもないモブである。

一緒に悪ふざけをするような友達だっているし、

彼女だっていたことがある。(お察しの通り今はいないけれど)

このように、数え出せば限りがないくらいモブポイントは高めだ。


そんな俺は野球部に所属している。

ほらな?モブポイント高いだろ?

アニメとかでみるように、部員が女子だらけの文芸部とかがあるのならば絶対に文芸部に入っているはずだが、

生憎、うちの高校にそんな部活はない。

リアルなんて所詮はそんなもんなのだ。


野球部での活動はそりゃあキツイ。

野球の練習のほかにも、筋トレやら走り込みやらで休みはほとんどない。

しかしどうやら、野球部に所属していてもこの小説はスポコンものにはならないらしい。

俺は野球だけで高校生を終える気はさらさらない。

部活なんて所詮、二の次、三の次なのだ。

それなのに、1日のほとんどの時間を、部活動に持っていかれているのが現実である。

家に帰ると疲れ果て、なにもする気力が起きない。

そのまま寝ると、朝が来る。

朝が来ると、学校に行く。

学校に行くと、たいしておもしろくもない授業が延々と繰り返され、

学校が終われば、部活が始まる。

同じことの繰り返し。

まるでつまらない曲の入ったアルバムを、ループ再生し続けるように、俺の人生は進み続ける。

平山一希の人生の当事者であるはずの俺が、人生の傍観者になってしまっているこの感覚。

わかる人にはわかるはずだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ