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On Your Mark  作者: おかか
45/46

ビックリ

ギャグなんだよな?


なんか微笑ましい回になった気がします

微みょ―――――に暗い雰囲気です。


タクヤは相変わらずちょっと不機嫌だし


ナツキは俯いてるし



ナツキはバカだねえ。


タクヤが好きなら今がチャンスなのに。


今のタクヤの中の神.....つまりオレとすげ変わるチャンスなのに。






バカだね。








授業には一応出ている。


もともと頭の悪かったのにそれより悪くなったら最悪だ。


でもしっかり自分の席に座るのではなく教室のいろんなとこで聞いてみる。


ユヨルの机の上に立って聞いてたらさすがに怒られたけど。



そんな感じで事故から一週間半が経った


今も変わらない空気


空手道場に日向寺センパイはもう来ない


オレの代わりに部長は同じ二年の紫都(しづ)がしていた。


オレの代わりなんかいくらでもいるってことなんか知ってるのに。

なにもこうわざわざ突き付けなくても。











その日


事件は起こった。







いつも通りユヨルと学校に行き教室のドアを開けた瞬間のことだった。











「あれぇ?カイト君退院したんですか?」








クララがオレを見てそう言った。







みんなの視線がクララに集まる


タクヤはキレる寸前だし。


ナツキは青ざめてるし




「まずい。見え始めちゃったんだ!!!」

その一言に今度はユヨルに視線が集まる


ユヨルは口を押さえてしまった!みたいな顔をした


[なんで言っちゃったの!?!?]


「とりあえずコッチ!!ここを出よう!!!!!」


ユヨルはクララをひったくるように掴むとそのまま全力疾走していった。



取り残されたオレはとりあえず、さらに空気を悪くしてしまったから

[ゴメンっ!]と謝りユヨルの後を追いかけた。












「どうしたんですかぁ?何か悪いことでも言っちゃいました?」


「あの雰囲気であれはさすがにまずかったと思うよ?」


「え~でもカイト君が戻ってきたんですよ?嬉しかったんだもんーー....」



「あのね、カイト君は生身じゃないんだけどって....知らない?」


「しっかり見えるのにですかぁ?」


「えーっとね....


ユヨルはオレにしたのと同じ幽霊についての話をし始めた。


話で分かったのはクララが見えるのはお花のピン留めで二色見えるらしい。

青と黒。

つまり生きてるか死ぬかぐらいしかわからない。




クララにはオレの色が青に見えるらしい。



「どおりでみんなお花のピン付けてると思ったんですよっ!女の子も男の子もみーんな!失礼だけど教頭先生はむちゃがあったもん!」


教頭はハゲてる


「なんでピン乗せてるんだろうって!!!」

クララはけらけらと笑い始める


しかしそんな面白いものが見えるのはクララのみなのでこっちは愛想笑いしかできない。


そんなこと関係なしにクララは笑い転げる。










それからオレ逹二人は大いに困った。



朝の朝礼で教頭が壇上に上がった瞬間あのけらけら音が聞こえてくるのだ。


見えなくても想像して噴いてしまう


オレはまだ良くともユヨルは他に聞こえるからみんなにめっちゃ見られるし。





苦難の日々が続いた。


廊下ですれ違えば思い出し(教頭と)


野球少年たちを見れば想像し


たまたま通りかかった寺の坊主に噴き


悪夢のようだった。


まあオレがと言うより


ユヨルがなのだけれど


オレはみんなに聞こえないのをいいことに大いに笑わせてもらっていた




「あー!!カイト君とユヨルちゃん!!!なにしてんの?」


ユヨルが口元を必死に抑えながら寺の坊主を指した。(笑いをこらえている)



「住職さんがどうかしたの?」



坊主さん!!!!



犯人はこいつなんです







[.......ぶっ!!!!ははははははははは.....!!]


信じてください!!

クララがすごく難しい。


なんてこった次もクララ出るのに。

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