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On Your Mark  作者: おかか
31/46

当日

あのうメイドが二人いるのはメイドって大事かな?的なノリですからね


私の中にはなぜかコスプレ=メイドのイメージがあるだけですからね!

コンニチハ!ミンナダイスキ!ヤマグチカイトダヨ!ピース!←インコ的な

今日から始まるのは!九十浜高校文化祭くとうはまこうこうぶんかさいだよ!



イエーイ!




...イエイ(泣)!




「オハヨー.....カイト何してんの?」


「おう!ナツキ!」


「カイト~!カイトには今日頑張ってもらうんだからイメージダウンなんかしたら客足が減るじゃない!」




うぅ~ん!これは痛い!心にグサッとくる!なんて言うんだろ!商品なんだから!みたいなのが!


「あっ!オハヨ~!」


「ああ!オハヨー!ユヨル!」




「コッンニッチハッ!カイト君!」


「どういう言い方してんだ!だいたいまだオハヨウの時間だ!相変わらず馬鹿か!このタクヤローめ!」


「オレちゃんよりも頭悪い癖によく言うね!」


「うっるせええ!!」






「はいはい!そんなこたぁどうでもいいのよ!早く教室に行って!衣装に着替えなさい!」



「「「はっはい.....」」」





「こちらが私たち10人の服と厨房のエプロンで~す!!」




「「「「「「「うわあすげえ!!」」」」」」」(男子)


「「うわあーーーーー.....すごーーー.....い....」」(男子二人)←ヨコ&カイト





ナツキ.....センス上がったんだね...。お母さん泣けてくるよ。



「全部かわいい!私のシンデレラってどれ?」


「でしょーー!生地なんか奮発したんだから!....その分頑張って!厨房チーム!」


「ハードル高いわ!でも本当にどうしよう!....あっそーだ!記念撮影で金とりゃいいか!好きなキャラと撮ってくださいってやつ!」

おい!泉ちゃん!←セリのが移った。


「それいいね!三百円ぐらいとれるよ!写真部の田中に頼んでみよ!」







もういいよ!こーなったらやけくそだぁああ!!なんでもどんとこいやあぁぁ!!





「あっメイクチーム!みんなをお願いね!特にカイトは念入りにね!」





悪魔だあああ!!ここに悪魔がいる!!





――――――――――――数分後


「それではみんな衣装を着たところで!円陣でも組む?」


「おうおう!組もうぜ!」


「カイト!野蛮な言葉遣いはだめ!女らしくね!」

笑いをこらえながら言ってくる


「それでは皆さんお集まりでしょうか!F組~!行っくぞ~!!!」



「「「「「「「「「「「おぉぉぉぉぉォォォう!!!!!!」」」」」」」」」」



こうして俺らの文化祭は幕を開けた。






オレは午後の当番なため午前は暇だ。


ただし着替えることは禁じられている。


そのため今もアリスでほかの店を見回っている。


一緒に居るのはシンデレラのユヨルさんだ。(ナツキとタクヤは午前当番だ)



シンデレラとアリスだ!  といわれてなんだか悲しかった。男なのにみたいな。


「カイト君....今はいいかもだけどさあ大股はやめようよ。」


「そうか!ごめんごめんッ忘れてたよ。」


カイト君と言われた瞬間にその場は凍りつくほど冷たくなった。


「「「「「男ぉぉぉォ?!?!?!?!?!」」」」」



「ユヨル来い!逃げよう!」


「なぜ?!」


そう言われながらオレはユヨルを連れて走った。


だいぶ走ったあと。


大きな声で言った。


「あんな空気の中オレはあそこに居れねえ!」


オレと言った瞬間その場が凍りつくように冷たくなった。


周りの人が何か言葉を発する前にオレはまたユヨルを連れてひとしきり走った。


「なんか演じてればいいんじゃない?」


「そうか女の子だよな.....」


女の子ねえ?


あっそうだ!オレミナミの声真似できんじゃん!



「こんな感じでどうかしら」


「いいね!....女の子だよ!」


そんなことしていたら田川がこっちを見て笑ってた。(忘れた人は体育祭へ)



お前は笑うことしか能がないのかと心の中で毒づいてみる。






こんなかっこで沢山回れるはずもなくすぐに午後になり交代をした。





「いらっしゃいませ!」ミナミ声をキープしながら接客をする


クラスの人がどん引きした気がしたがもうどうでもいい


ミッキーだけが臆すことなくカイトに近づいて来て可愛い表情で言った。




「なんかウミコがミナミちゃんみたいだねすごく似てるよ!」←


誉めてンだか誉めてないんだかわからない口調で言われた。



「僕はウミコにオレは女になりたいって言われたらなんか納得すると思うよ!」


訂正しよう。誉めてなかった。


「こら!ミツキ!だめだろうが!人様に迷惑かけるんじゃない!」


「パパ!違うんだよ!これは褒めてんだよ!」


褒めてたんだ!



さっさすが腹黒!


そのあと男の客に

「お姉さん!かわいいねー」


と言われたりしたが


「当たり前でーす」


適当に返した。


そしたら泉ちゃんがいきなり叫んだ


「うっぜえぇぇェ!!」



まあそうだろうなと思った。




「あっそういえばアリス(コードネーム的なものだがあまり定着していない。みんなウミコって言っちゃう)!あっちのお客さんが写真だって!」


「わかったー。」





「こんにちはぁ!ご指名もらいましたアリスです。」


「かわいい!」


「うんかわいいねやっぱり!」


びっくりした。


男と一緒に撮るもんだと思ってたから。


まさか女子とは.....。



「すいませーん!聞きたいんですけど男ってホントですか?」


「はっ?えっ泉ちゃーーーん言っていいのーー?」


「そう聞いてる時点で答え言ってるでしょうが!」


「えっと男です。」


「「きゃーーー!萌える!」」


オレには女装ということでなんか知らんが付加価値がついていたらしい。


「スイマセン!地声出してもらえますか!?」


「えっとー....こうですか?」


「ヤバいめっちゃいい声!」


「生徒手帳見してもらえませんか?」


「えっ!....はいどうぞ。」



「「キャアーーー!かっこいい!!!」」


「イケメン!」


「イケメンだね!」


おおう!なんだこれ!


いや!最初から男なんだけどね!


あんまり喜ばれても嬉しくないのはなぜ?



遠くでミッキーが大爆笑してた。


くぅ!!!


ヨコじゃないから絞められない!




そんな事を思っていたら


「ポーズ指定できますか?」


「いいですよ」


「じゃあぶりっこのポーズお願いします!」


おおう!





おおう!





おおう?!



ミッキーが大爆笑していたが無視した。


でもむしゃくしゃするからヨコを殴ろうと思う。




「はい.....。」



もうなんかやけくそ的なノリで写真を撮った。



その時の写真を早く捨ててもらうことを願うばかりだ。


明日はガンバローっと。



ライブもあるし。

ご指名もらいましたとか....!


ホスト!!

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