反響
遅くなりました。
お男の格好で居ても、ネームプレートを見られ、顔を見られの日々が続く。
ガラッ
────オレなあ!海子なら抱けるね!」
「朝っぱらから何言ってんだタクヤ?ばかだよなあ!ほんとにお前は! で?その海子ってのは誰だよ?」
みんながみんな顔を見合わせ笑いだした。ナツキもユヨルもみーんなみんな。
「何がおかしいんだよ!」
「だって........!!。えっじゃあ.......海子はお前のすぐ近くだよ!」
「へーーー.....。お前ってゆーれい見えるやつだっけ?でも抱けるってぐらいなら、美人で優しいゆーれいなんだなぁ。オレは見えないから別にあげられるならあげてもいいんだけどなあ。」
なんかクスクス聞こえる。
「オレにゆーれいは見えまちぇーん!!!」
「じゃあなんだよ!」
「いい加減気づきなさいよ!どんだけ鈍感なんだよ!少しは考えなさいよ!」
「だったらなんなんだよ!ナツキ!」
「それはぁ!.....もがもが....!」ナツキの口をユヨルが手でふさいだ
「それ以上言ったらさすがにかわいそうだよ?」
「かっわいそう扱いすんな!ユヨル!」
「じゃあ逆にかわいそうだから、ココはひと思いに言ってやった方がいいんじゃない?」
「ほほーう!タックヤーー!ついに誰なのか教えてくれると言ったな!!!」
「お前。」
「はっ?」
「だーかーらー!お前だって!」
オレは自分を指でさす。
「そう。」
もう一回やってみる。
「そう!」
もう一回やろうとした時、
「そんなに信じられねぇんなら、もっかい女装してみろ!そしたら抱いてやる!.....ナツキ!やれ!」
「アイアイさー!!」
「おいっ!待てよ!海子が誰かわかった時点で終わりでいいじゃん!だいたい抱くってなんなんだよ!」
そう文句を言っているのにオレは教室の端で海子にさせられた。もちろん顔だけだったけどね。カツラと化粧が完璧だ。さすがナツキ。(←もうそれしか言えない)
「かっわいー!きれいやわぁー!」おいヨコどーいう意味だよ!(そのまんまだろ)
「ほら!鏡見てみ?」
ナツキにそう言われて鏡を見ると、女が写っていた。
「これはどこかの女の人を写す鏡なんですか?それも美人の。」
「うわっコイツ自分で美人って言った!」
「だってー!綺麗じゃね?服は男物なのに。自分の才能が恨めしいわあ!」
(((((((((それは才能なのだろうか。)))))))))
そこにいた奴のほとんどが思った。
その時
タクヤがいきなり抱きついてきた。忘れていた。
「........キッメェェンだよ!!!このクソゴリラ!!」
そう言ったオレはタクヤに回し蹴りをくらわした。あり?言ってなかったっけ?オレ空手黒帯!イエイ!
「口悪い」しゅんとするタクヤ。
「二度と女装なんかするかー!!!」
でももう一度することになる。意外と早くに。
どうでしょうか。空手習ってるネタはただかっこいいと思ったからです。
安易な考えですね。スイマセン。