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第4話 引きこもりの「壁職人」と、暴食の「エネルギー使い」

「光」によって引き起こされた大虐殺は、数百万年も続いた。


この世界の先住民たちにとって、光はもはや暖かな恵みではなく、死神の鎌だった。

かつて濁り、暖かく、怠惰な紫色の泡に満ちていた旧世界は、鋭利で、冷たく、猛毒の青色へと塗り替えられた。

霊気――電荷を帯びた高エネルギー酸素は、さながら見えざる強酸のように、不用意に体を晒した太古元菌たちを片っ端から溶かしていった。


死体は山のように積み上がり、新世界の清掃員たちによって分解され尽くした。

海はかつてないほど透明になったが、その透明さは巨大な墓標の色だった。


生き残りたちは逃亡するしかなかった。

彼らは敗残兵の難民のように、至る所にある「毒ガス」から逃れるため、狂ったように海の最深部へと潜っていった。

そこには光はない。あるのは闇と、岩をも粉砕する強烈な水圧、そして地殻の亀裂から噴き出す煮えたぎる毒のスープ――熱水噴出孔だけだ。


当時、そこは『地獄のオアシス』と呼ばれていた。

新時代に見捨てられた遺物たちにとって、魔素さえも極端な環境で狂暴に歪んでいるこの場所だけが、唯一のセーフハウス(隠れ家)だったのだ。


だが、ここでの生存でさえ、ほぼ不可能なギャンブルだった。

この圧力鍋の中で生き残るために、生存者たちは分裂した。「生存哲学」に関する根本的な意見の相違が、地獄の縁で繰り広げられたのである。


第一の派閥。我々は彼らを『壁職人ウォール・ビルダー』と呼ぶ。


彼らは恐怖に心を折られた集団だ。

どこからでも侵入してくる魔素の放射線と、外界の恐ろしい霊気を前にして、彼らが選んだ反応は――ドアを閉め、鍵をかけ、さらにチェーンロックを三つかけることだった。


熱水噴出孔の薄暗い赤い光の下で、顕微鏡を使えば、死んだように動かない灰色っぽい小さな粒が見えるだろう。

彼らはもはや祖先のように柔らかい細胞壁を持たない。

周囲の海水から利用可能な硬質素材――カルシウム、ケイ素、あるいは溶けきっていない金属微粒子さえも必死にかき集めた。


そして、偏執的とも言える忍耐強さで、自分の周りに堅牢な要塞を築き上げたのだ。

その馬鹿げたほど分厚い外殻は、忍者の隠れ蓑のように、内と外を完全に遮断していた。


彼らは進歩を求めず、拡張も求めず、食事をすることさえ恐る恐る行った。

新陳代謝を極限まで落とし、一度呼吸をするのにも半日かけて計算するほどだ。

魔素が外殻に当たっても、小さな火花を散らすだけで、内部で丸まっている核には傷一つつけられない。


彼らはその時代の隠者、あるいは自分自身を石に変えてしまった臆病者たちだ。

闇の中で沈黙し、沈黙の中で耐え忍び、まるで「輝光」という名の嵐が過ぎ去るのを待っているかのように。


しかし、すぐその隣で、別の狂人たちが全く異なる道を選んでいた。


こいつらを、『エネルギー使い(エネルギー・ライダー)』と呼ぶ。


もしミクロの世界に音が聞こえるなら、壁職人たちが静寂であるのに対し、こちらはヘビメタのライブ会場のような騒がしさだっただろう。


彼らは殻を厚くすることを選ばなかった。

逆に、細胞膜は柔らかく弾力を保ったままで、周囲の狂暴なエネルギーを挑発するかのように絶えず脈打ち、うねっている。

DNAを引き裂くほどの魔素流を前にして、彼らは極めて大胆不敵な決断を下したのだ。

――防げないなら、食ってしまえ。


もちろん、ただ飲み込むだけではない。自爆花火にならないために、彼らは自身の体内で壮絶な外科手術を行った。


彼らは最も貴重な遺伝情報――生命の設計図が記された巻物を、特製の膜で厳重に包み込んだ。

これが細胞核の雛形であり、殿様を守るための天守閣だ。


そして、暴れ回る魔素に対しては、専用の器官を進化させた。

それは彼らに飲み込まれたものの、消化されずに体内に残った小型の細菌たちだ。

この哀れな捕虜たちは、長い共生関係の中で、エネルギー処理専門の奴隷――『魔力体マナ・ミトコンドリア』へと調教されたのである。


この魔力体たちは、武士の刀、いや、精密な原子炉のようなものだ。

エネルギーを受動的に耐えるのではなく、遊離している魔素を能動的に捕まえ、手懐け、変換し、この巨大な細胞を動かす動力へと変えてしまう。


壁職人が耐え忍んでいる間、エネルギー使いは狂喜乱舞していた。


彼らは飢えた狼のように、熱水噴出孔の周りを徘徊した。

魔力体が供給する莫大なエネルギーのおかげで、彼らの体格は巨大化した――細菌レベルの話だが。

より複雑な内部構造、より速い反応速度、そしてかつてない野心を手に入れたのだ。


その野心が、あの時代で最も血生臭い一幕を引き起こした。


熱流に乗って漂っていた巨大なエネルギー使いが、岩にへばりついていた壁職人に衝突した時のことだ。


数億年前なら、ただ互いに弾き飛ばされて終わっていただろう。

だが、今は違う。

そのエネルギー使いは弾き飛ばされなかった。細胞膜がまるで意思を持ったかのように流動し、凹み、巨大な「口」を形成したのだ。


そして、その硬い石ころのような塊を包み込んだ。


壁職人が誇っていた分厚い防壁が、エネルギー使いの分泌した、魔力強化された消化酵素の前で、嫌な音を立てて溶け始めた。

ジュワジュワ……。

それは化学結合が断ち切られる音であり、旧時代の防御戦略が崩壊する音でもあった。


まるで完全武装した武士が、甲羅に閉じこもった亀を一刀両断したかのように。


鉱物質の外殻が溶解して剥がれ落ち、中からパニックに陥った核が露出する。

エネルギー使いは遠慮なく、それを丸呑みにした。

空腹を満たすためではない。略奪のためだ。

相手の遺伝情報などいらない。欲しかったのは、硬い殻を合成するための原料とメカニズムだ。


こいつは学んでいる。進化している。

他人の盾を奪い、自分の鎧に変えているのだ。


薄暗い熱水の深淵で、無数の捕食劇が繰り広げられた。

食うたびに、エネルギー使いはより強く、より複雑になっていく。

彼らはもはや単純な単細胞生物ではない。

明確な役割分担を持ち、エネルギー処理炉を持ち、司令室を持つ、歩く要塞となったのだ。


これが、真核生物の夜明けである。


魔力体による動力炉を備え、壁職人の防御技術も吸収した、最初の「完全武装」した究極のエネルギー使い。

そいつが恐る恐る熱水噴出孔を離れ、致死性の霊気と光に満ちた浅海へと向かって泳ぎ出した時。


自分が新しい紀元を切り開こうとしていることになど、気づいていなかっただろう。


ただ、腹が減っていただけだ。

頭上の光り輝く世界には、征服されるのを待っている御馳走が山ほどあるのだから。


ついに真核生物が誕生しました。

我々の遠い祖先は、引きこもりの殻をこじ開けて中身を食べるような、野蛮な連中だったようです。


次回、ついに多細胞生物への進化。

そして「魔素」を使った最初の兵器が登場します。


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