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15 ドラニちゃんと共にダンジョン攻略し、地下牢獄に閉じ込められている神様を………

遂に ドラニちゃんと共に

ダンジョン攻略へと出たが


他国のダンジョンへ往く事に成り

サグラダ・ファミリア以来の

ダンジョン攻略だが…………


その先には、何が待っているのか?

トモルシードは、期待と不安を

その胸に抱き冒険に出た。

ドラニちゃんに提案され

北欧の国

ノルウェ国 首都オスロの上空に低位瞬間移動魔法で

やって来た!


上空から冒険者組合の

建物を視力強化にて

探せば


簡単に、場所特定が出来

その建物へと2人で降下してゆけば…………………


次々と冒険者達の

様々なの冒険者パーティが

冒険者組合へと

入って行く。


首都 オスロの街並みは

スペイ王国とは雰囲気が変わり


上空から舞い降りた

俺とドラニちゃんを

指を差しながら

騒ぎ出した。


周りのヤジを気にも止めずに

冒険者組合の入口から

中へ進んだ。


「ここは、子供が遊ぶ場所では無い!


早く帰らなければ、

悪い冒険者に

身ぐるみ剥がされるぞ!」


親切心で、語りかけて来た

イカツイ顔の冒険者が

注意勧告してくれたのだが?


思考加速と身体強化した

俺に…強者と感じさせられる者は 1人として居なかった。



「御忠告は、有り難いが?


ダンジョンの地図を購入しに来ただけだから……………………」


と 彼に伝えて


冒険者組合のカウンターに

近寄れば?


「どちらの貴族の御曹子か 尋ねませんが?


どの様な用件でしょうか?」


と メイド服を着こなす

美形の女性に問われ


「ノルウェ王国のダンジョンの場所が解る地図を探しています。」


服装から、貴族の子供と判断されたので………

正直に欲する物を要求すれば


その美形メイドは


「成程ねぇ 御使いでしたか。


御探しの地図は、大まかに

言えば3種類御座います。


1つは 大まかなノルウェ王国にあるダンジョンの地図


2つ目は ダンジョンの名前も記載された地図


3つ目は ダンジョンの名前とその近くの冒険者組合の場所まで記載された物ですね


お値段の表示は、後ろのボードに記載されています。」



只の子供だと、敬遠されずに

親切にメイドさんは

教えてくれた。


「3つ目の内容の地図の方が、楽に探し出せるので

その地図を場所の異なる地図を10枚頂けますか?」


と メイド姿のお姉さんに頼めば


「金貨一枚と銀貨5枚になりますが?

御支払いは、現金のみですよ?」


少しばかり焦りながら

メイドのお姉さんが、

俺に問う………………


「他国の金貨の支払いでも可能ですか?」


もしも、ためだった場合は

次の手段を………プランBを

思考加速で導き出さなければならなかったが。

 

正当な王国の金貨ならば………   

どうやら購入はできます。


と 言い切った彼女。


これで、地図の購入も恐らくは可能に成った。


一息付けば……………………


知らない名のダンジョの 

地図が?

揃えられ???


その中の一枚に


ウルネスの木造教会!


と 明記された地図があり

俺は、前の世界で古い建築物

や城が好きだった事を

ふと………思い出し

 

「ドラニちゃん。

このダンジョンに行きたいのだけど…


いいかい?」


と ドラニちゃんに

開いた地図を見せれば


「トモルシードが

決めるがいい!


我は、何処のダンジョンだろうと構わないぞ!」


実にアッサリと行き先が

決定した。 


仲間としての意見を

期待しての発言だったのだが


まぁ いっかぁ………

と思考を切り替え

首都オスロの冒険者組合から

出て


フライの魔法で2人で上空に

上がり地図の方角へ

高速飛翔で向かった。


修行の成果で高速飛翔は?


前の世界で例えるならば

F−15戦闘機並みのマッハ

なのだから?


俺の能力がチートレベルに

まで達している事に……………


改めて気が付いた。


ドラゴ神の弟子に成った

事が如何に僥倖だったのかと

実感しながら目的地に着けば


美しい造形美のウルネスの木造教会をその全貌を上空から

見て………


地上に降り立つと

余りにも 美しい建築美に


見惚れながら も

スマホを取り出して

ドラニちゃんと

記念写真を撮る。 



「トモルシードよ!


何なのだ?


ソレは?」


俺は、スマホで撮った写真を

ドラニちゃんに見せながら


「前の世界のテクノロジー

の結集した物で スマホだよ。」


と伝えれば?


金色の瞳を輝かせながら


「我とトモルシードが?

その中に閉じ込められたのか?


イヤ 動いては居ないから

一瞬で描かれたのか???」


食い入る様にスマホを

見るドラニちゃんに


「他のダンジョン攻略する時に、また写真を撮るよ。」


俺は、スマホを懐に入れ


「さぁ ドラニちゃんとの

始めてのダンジョン攻略へ

いざ 出陣!」


と 言えば


ドラニちゃんも

真剣な眼差しに戻り


「暴れたくて!


期待に胸が高鳴るぞ!」


小さな胸を張り

ドラニちゃんが頷いた。


が…ウルネスの木造教会のダンジョン入口で止められた。


「冒険者の証のプレートの提示を!」


と 俺達2人は冒険者では無いのだった!


どうしようか?

思考加速で策を練る

1秒に満たない間で

答えを出す!


「冒険者以外でもこの国の騎士達は、入れるはずですから。


お金を支払えば、ダンジョンへ行けるでしょう?」


と 門番みたいな男に問えば


「確かに そうだが………


子供の君達を入らせる訳には、いかないだろう。」


言われて見れば、その通りだが

ここで引く気はサラサラ無い


「この金額ならどうですか?」



俺は、金貨3枚をその男に

渡しながら


「金貨1枚を冒険者組合に

残りの2枚の金貨は

貴方への御礼とするのは……

どうでしょうか?」


笑いながら小声で、交渉すれば?


「許可するが……………

死なれては困る

一応ここに署名しておけ!」


と 冒険者以外の者達が…

署名したらしい紙を出されて


トモ ドラニ


と書いて渡せば


「良し。 許可しよう。」


俺は、素早く礼を述べて


ドラニちゃんと急ぎ

ダンジョンへ入った。



ウルネスの木造教会は、


冒険者用の入れ口と

神ゼウを信仰する礼拝堂への

2つの出入口があった。


冒険者用の入口は?

徐々に地下へと続いている。


地下入口からダンジョンに入れば、沢山の冒険者達が

パーティグループ別に

談笑や作戦を語りながら………


ゆっくりと前方へと向かう姿に



「ちまちまと歩くなど


我の性分では無い!


走るぞ!


トモルシード!」


俺もドラニちゃんの意見に賛成だ。

1つ頷いて


周りを置き去りに走り出せば


サグラダ・ファミリアとは

別の色 青く光る鉱石が

ダンジョン内を薄く照らし出す


直ぐに魔物との戦闘音が

聞こえて来た。


走り去りながら

出くわした魔物を斬撃で

討伐し


「戦利品は、ご自由に!」


と 声をかけながら走り続ければ


直ぐに、1回のラスボス部屋の

前に、集合して居る


3組の、冒険者パーティに

遭遇し



「我は、このままこの部屋を攻略するから!


その場を譲るが良い!」



ドラニちゃんの言葉に

冒険者達が反論する。


「小娘イヤ幼女が

寝惚けた事を吐かすなよっ!」



「そうよ 自殺行為を

見過ごせないわよ!」


と……………………


「見た目で判断するんですね?


俺一人でも、フロアボスを

倒せるのだから


先を急ぎたい!」


可愛らしい見た目の幼女の

隣で俺が声高に発言すれば?



「本気なのか?

少年?」


俺が堂々と頷けば


「俺達が先に到着して居たのだから………………


同行しても、構わないかい」



と 一番先頭の冒険者の

リーダーらしき人物が

周りの声を征して


提案したのに


頷き返して


「俺達は、先を急ぐから

フロアボスから出た

品々は、君達で平等に分けてくれると 助かります。」



そうして、3組の冒険者達が

俺とドラニちゃんを通してくれ


フロアボスの部屋に入れば


中央から魔法陣が浮かび上がり高さ3メートル強の

ヘラクレスオオカブトが

出現し


威嚇しながら…………戦闘態勢に


だが、俺とドラニちゃんは


互いの剣術で

ヘラクレスオオカブトの足を一瞬で切断し………


冒険者達が、呆気に取られながら


「本気か???」


と 声を漏らすが


ドラニちゃんは、お構い無しに、白き大剣でヘラクレスオオカブトの頭をジャンプし

真上から叩き潰した。



ヘラクレスオオカブトが消滅し、フロアボスの最奥に扉が出れば


「後は、任せましたよ。」


そう声をかけ俺とドラニちゃんは扉を開け次の階層へと足を踏み入れ走り去る。



地下2階層にも、冒険者達の存在感があり

戦闘音が聞こえた。


明らかに不利な冒険者以外は

走り去り

苦戦をしている冒険者達には

俺とドラニちゃんの

剣閃で魔物を刈り取り


先を急ぐ!


地下2階層のフロアボスの部屋の前には、

一組の冒険者パーティが

佇んで居た。


俺とドラニちゃんを見て?


「君達は……………


何者だ?


たった二人で?


それも子供が?


こんな場所まで?」


と 思考回路がバグっているかの様に茫然としながら

問われたが………



「貴方が危惧するのは

理解出来ますが。


想像以上の強さを秘めていますょ。


待つ時間も惜しいので、お先に自分達を通して頂けませんか?」


と 話せば


「正気なのか???」


と冷徹な眼差しで問われたが


「ドラニちゃん。


済まないけど、その白剣を貸してくれないかな?」


ドラニちゃんに手渡された大剣を地に置き


「この中に、この大剣を持ち上げられる方が居れば………


他の冒険者パーティが

集まるまで待ちますが………」


と 応じた。


すると、


「そんな、大剣と言えはしない剣!


俺が軽々と持ち上げて


格の違いを見せつけてやろう!」


この冒険者パーティの中では

1番のガタイの大きな漢が

ドラニちゃんの大剣を手にしたが………………………………………



ピクリとも動かせずに

息を切らしながら



「ナッ  嘘だろ!


化物か???」



他の冒険者達も

信じられないとばかりに


眼を見開きながらも……………


「君達が、強者たり得るのは、事実だと納得したが……



自分達もフロアボス部屋へ

同行させてくれないか?」



先にフロアボス部屋の前に

辿り着いたのは、彼等なのだから…………


当然の権利だと

俺は、その提案を受け入れ

頷いた。


そしてフロアボス部屋の中に侵入すれば

中央に魔法陣が出現し


5メートル強はある

シルバーバックの狂暴そうな

ゴリラがその眼を鈍く光らせ


威嚇し大音響の雄叫びを上げれば


冒険者パーティの面々から

一瞬で後悔の念が浮び上がる


俺とドラニちゃんは

アイ・コンタクトし

ゆるりとシルバーバックの

巨大化したゴリラに近づき


普段通りの顔で


巨大化したゴリラに対峙し

自分達と同じ位の拳を

余裕を持ってギリギリで躱し


互いの剣で

シルバーバックの巨大化した

足を斬り刻む!


一瞬の出来事に冒険者達は

言葉さえ忘れ茫然自失に………


俺とドラニちゃんは、

お構い無しに

巨大化したゴリラにとどめを刺す。


消滅したフロアボスの後に、

戦利品が出現し

フロアボス部屋の奥に、扉が出ると



「俺達は、先を急ぐ!


それは!君達で別けてくれ」


扉を開けながら

一言を残し 俺達は先に進む


地下3階層にもなれば、

冒険者達の数は

少ない。


走りながら数ヶ所での戦闘音を確認しながら、

あまり関わらない様なルートで、魔物達を倒し出現した


魔石やインゴットを収納魔法に入れつつ

早くもフロアボス部屋に辿り着いた。



もう他の冒険者パーティは

居なかった。



地下3階層のフロアボスは


同じ顔をした

魔人三人衆が中央の魔法陣から、出現した。


ニヤリと笑いながら


「たった二人の子供とはな!


待て! 大人の肉より 美味かも知れないでは無いか?」



どうやら、俺達を殺してその肉を食べるつもりらしい………




「我を!この我を!


食すだと―!!


身の程知らずが!」


ドラニちゃんが、憤慨しながら白き大剣を振り回す…………


あぁ 虎の尾を踏んでしまった。


こうなれば、後は一人で暴れるだろうから……………


「ドラニちゃんに任せるよ」


と だけ告げれば

大きく頷き


「弱き者成りに

我を楽しませてみせよ!」


そう告げたが最後

後はなぶり殺しだった。


魔人達は、同時攻撃を剣で行ったが………


一人の魔人は、ドッカーンと

フロアボス部屋の壁に吹き飛ばされ


不味いと感じた二人の魔人の内1人は、瞬時に追われ

片腕を白き大剣で、切断!


もう一人の魔人は、雷の魔法でドラニちゃんを捕らえたのだが


ビリビリと電流を纏いながらも、平然と


「この程度の雷で?


我が倒れるとでも?」


ニヤリと笑いながら

ドラニちゃんは、

無詠唱で、雷の魔法を相手に放てば


黒焦げに近い魔人の口から

煙を出し 知識が無い様子だ


1秒と掛からずに、3人の魔人は、瀕死の状態へ



俺は、コワッ〜

ドラニちゃんを怒らせるのは

極力避けようと 決意した。


後は、魔人達が殺して下さい

と懇願するまで、ドラニちゃんの教育的指導が成された。


そうして、冒険者達が居なくなった階層を征して行き

エレベーターが出現した。

下層行きだけの一方通行だ。


エレベーターに乗り込めば、

ドラニちゃんの様子が何だか

怪しい。


ソワソワしている気もするが


「どうかしたぁ?


ドラニちゃん?」


と 問えば


「この乗り物は?


何なんだ?


馴染めぬし………


モヤモヤする?」


車酔いみたいな物なのか?

俺が、ドラニちゃんを見れば


両の腕には、寒イボ見たいな

症状が出ていた。


しかしながら、このエレベーターは、次の階層まで到着するまで、開くことは無い。


可哀想だが………

我慢して貰うしか手立てが無いのだから………………


到着音が響きエレベーターの

扉が開くと同時に、ドラニちゃんは外に出て深呼吸しながら………



「これが、1番の我の恐怖だが!


後 何回こんな思いをせねばならぬのだぁ〜」


と 睨め付けられる。


が 嘘を言う訳にもいかず


「残り3回はドラニちゃんの場合はあったけど………


このダンジョン攻略も同様とは、限らない。」


深過ぎる溜息が、

ドラニちゃんから溢れる。


諦めと覚悟が入り混じった様な…………………………



が ここからは大怪獣バトル

俺は、日数を重ね調べ上げてから挑戦した場所なのだから


ドラニちゃんにも説明だけは、してあるので

気長に行くつもりだったが?



「トモルシード1人ならば


それが最善策であっただろうが!


今は、我が居る!


最短距離で突破するからな」



エッ ちょっと待って?

何を言い出すんだ?


ヤバイ ドラニちゃんは

俺の話を聞かずに走り出した



慌てて並行存在魔法で10パーセントの4人出し

その内の2人をドラニちゃん

に随行させ


俺も 俺達もドラニちゃんの後を追う。


ドラニちゃんの修行の6年以上で、俺自身強くなった自負はあったつもりだったが………


想像を遥かに超えて

大怪獣を実にアッサリと

倒し並行存在達に、

収納魔法で

魔石 インゴット 金塊

を収めさせながら

後追いさせながら


紅い花も当然 収納させる。


ドラニちゃんに付き従えば


一直線にフロアボス部屋の前に辿り着いて居た?


サグラダ・ファミリアの

ダンジョンでは、到底思いも寄らない速さで………


大怪獣を只の魔物の様に?


息さえ上がらずに………………



「何を不思議そうにしているのだ?


トモルシードよ。」


と 俺の顔を覗き込みながら

困った子犬でも見るような瞳で、ドラニちゃんに指摘され



「ドラニちゃんの修行について行く事に必死で………


ダンジョン攻略へは

1度も行かなかったから……


修行の成果が未知数だった。


こんなにも強く成っていたとは………………」



ぽつりぽつりと言葉が出たが



「誰がトモルシードを鍛え上げたと思っておる!


我が このドラゴ神!?


イヤ ドラニちゃんが

最高難度の修行をさせたの

だから  当たり前だ! 」


俺は、苦笑いしながらも


「そうだけど〜」


と 戸惑ってしまう。


そんな会話をしていれば

並行存在達が追いついて来て


「速すぎて、収納する方が

追い付けないスピードで


置いて行かないでくれょ~」


と愚痴を溢す。


悪かったよと返答し

俺も正直驚愕してたんだよね


思考加速で念話で並行存在達に、詫びる。


気持ちを整理し

フロアボス部屋に足を踏み入れれば


広い部屋の中央で

魔法陣が輝き


巨大な九尾の狐が現れた。

真っ白い毛に覆われ鈍く光る青い眼光には、敵意しか感じられない。


神話クラスの九尾の狐の対策を語ろうと

したが、ドラニちゃんは既に

飛び掛かって行っていた。


溜息と共に

ある種の尊敬の念さえ覚えたが……………


無闇に攻撃しても?

恐らく回復するだろう。

その観察をするのが俺の仕事かなぁ


ドラニちゃんは、魔法と剣技で九尾の狐に大ダメージを与えたが?

九尾の狐の尾の中心部が薄黄色に輝き


全てのダメージを回復させ


ドラニちゃんを攻撃している。


危な気無くドラニちゃんは躱しながら


「コイツ 自然回復しおったぞ?

トモルシード !」


俺は、九尾の狐の中心の尾当たりから

回復魔法が出たのを確認したから



「ドラニちゃんは、そのまま九尾の狐の気を逸らしながら攻撃して欲しい。


俺は、その隙に回復魔法を出した尾に

対処するから」


と返答すれば


「承知した!」


九尾の狐の攻撃をノラリクラリ躱しながら隙を見ては攻撃を狐の尾以外にしている。


そこがまた、ドラニちゃんらしい

相手の気が俺に向くのを逸す為だろう。


有り難く九尾の狐の背後を取り

薄黄色に輝いた2尾を俺は、照準を合わせた。


収納魔法から2振りの刀を取り出した

1つは巨大鎌で

もう一振りは、自分の身長程の大剣

それぞれを手にして2尾を斬り刻んだ


これで 回復不可能になれば

ドラニちゃんの攻撃で

九尾の狐は、追い込まれ倒されたが


俺は、九尾の狐から出現した

9個の魔石

9個のインゴット

9個の金塊

9本の髭らしき物

全てを収納魔法に入れながら


「この後のフロアボスは、回復魔法の数が増えるから………


注意しなければ、もう神様の躰では無い

一撃で死ぬ可能性もあるのだから……」



と ドラニちゃんに語れば



「それは………済まなかったが………


久々に闘える喜びが勝った事は、仕方が無いと思うぞ!


だが トモルシードの意見は尊重する」



と返答され

一安心すれば



ドッカーン ゴゴッゴゴーと

地響きと大音響が響き渡り

最奥にエレベーターが出現すれば


ドラニちゃんの顔から

笑顔が消え失せ


「また………あれに乗るのか?」


不安一杯の顔で俺を見るが


俺は黙って頷いた。


そしてエレベーターに乗り込んで次の下層を目指す!



一気に老け込んで行ったドラニちゃんだが、到着音が鳴り扉が開くと同時に下層に出て深呼吸を繰り返しながら


「少しだけ………待ってくれ!」


青ざめた顔で言われれば


「大丈夫だよ!」


と笑顔で返す事しか出来ないが……

ふと、紅いポーションなら

効果がある気がしたので


「これ飲んだら 少しはマシな状況に

成るかも………」


と手渡せば

ドラニちゃんは容器にコルクで栓を

した物を取り紅いポーションを飲んだ


「おっ おおーー これは、凄い!


気持ち悪さが無くなった。」


ハシャグ ドラニちゃんに


「それは良かったネ。」


と言いながら大怪獣バトルに気持ちを

戻す。


並行存在魔法で10パーセントの4人の

カラーを出し俺とドラニちゃんに2人づつ付かせて…


大怪獣から出る魔石やインゴット


この階層にしか無い紅い花の採取を

念話で指示すれば


それが1番良い選択だ!


と返されれば

ドラニちゃんを覗った。


「腹が鳴ったぞ!


トモルシード そろそろ食事を

望む!」


と 言われて俺も………

何だか急にお腹が空いて来た気がした


収納魔法からドアを取り出し

エレベーター横の壁に貼り付け

ドア内に、ドラニちゃんと

並行存在魔法を解除し2人で入り


食事の準備を始めれば

物珍しいのだろうか?


ドラニちゃんが真横で無言で

俺を観察している。


やりにくさを感じながらも

ダンジョン攻略で、籠もりながら生活

し料理の腕を上げた俺は


チャッチャッと料理を大盛りで5品

を完成させ、テーブルに出すと


「中々やるではないか!


旨そうな匂いで我の心も踊って居るぞ」


ドラニちゃんに褒められ

少し照れるが…………………


「さぁ 食事しながら


この先の作戦と対策を練ろうよ。」



ドラニちゃんは、直ぐに話よりも

食事だ!と言わんばかりの勢いで

食事をむさぼり食う。


腹が減っては戦はできぬ と言う事か?


ここは、暫くの間食事に集中しないと

俺の分まで食べられてしまいそうだなぁ


と感じ 無言で食事を食べた。


食後のコーヒーを飲みながら………


「大怪獣達もフロアボスの九尾の狐も


必ず…さっきの階層よりもレベルアップ

した強敵に変貌するんだ。


サグラダ・ファミリアのダンジョンで

ドラニちゃんが最下層に閉じ込められていた場所は…………………」



このノルウェ王国の

ウルネスの木造教会のダンジョンも

同様とは限らないが?


頭に入れて行動を試行錯誤する事は

決して悪い事では無いと…………


ドラニちゃんに万全の対策を と同意を求めたが…………………………



「それは、トモルシードが一人で挑んだからの結果であり、我が参加しておらずまた 我との修行以前の話だろうさ!」



事実を述べられ 俺の苦労を一笑で

切り捨てられた。


だが………フロアボスの治癒魔法は

あなどれない。


念押しして、ドラニちゃんに伝えれば

不承不承ながらも、言質は得た。


計画続行でドアを収納魔法にしまい

次の激戦区に足を踏み入れた。


あれほど、注意したのに

ドラニちゃんは直感力で突き進む


俺は、並行存在魔法で10パーセントの

カラー別の自分を出現させ

魔石 インゴット 金塊 紅い花

を収納させながら追いかけてもらう。



フロアボス部屋の前で

ドラニちゃんが


「今度は、トモルシードが

前衛で九尾の狐とやらを引き付けろ!


我が復活させる尾を始末する!」


と 言いながら不敵に笑う。


「復活と言うか?回復だと思うけど…


ドラニちゃんがそう作戦を取るなら


俺に、不服は無いよ。」


と了承し並行存在達を待つ。


全員が揃うと

直ぐにドラニちゃんがフロアボス部屋の

扉を開け放ち中へと進む。


慌てながらその後に続けば

中央に魔法陣が浮かび上がり

大怪獣より一回り大きな


九尾の狐が堂々と存在感を放ちながら

威嚇して居る。


ドラニちゃんが、


「行くぞ!」


と 号令をかけ

飛び出した?


アッ 俺が前衛の筈だが???


作戦の頓挫が明白になった。


俺は、俺達は九尾の狐の背後に回るが

レベルアップして居る九尾の狐は


気配を察知し尾での攻撃を俺達にも

展開して来た。


尾の物量的な攻撃だけでは無く

魔法の種類も増え、四方八方からの

攻撃をかい潜り 剛腕と剛脚で

先ずは、ブチかます!


ドラニちゃんは、楽しそうに

全面から九尾の狐を圧倒的に

大ダメージを与え

九尾の狐は、尾で何とか回復させ

対峙していた。


やはり回復させられる尾の数が5尾まで

増加し俺達に襲いかかる。


が ドラニちゃんの攻撃スピードが

上回り俺は、並行存在と共に

先見の明を発動し回復させる尾を一気に斬滅する。


一瞬で九尾の狐に一閃が同時に5尾を

切断し…………


最後は、ドラニちゃんが白炎と白き大剣でとどめをブチかます。


九尾の狐が消滅後

9個の魔石

9個のインゴット

9個の金塊

9本の髭

を収納魔法に入れると


いつも通りに

ドッカーン ゴゴッゴゴゴ―

と 大地震が大音響で響き渡り

最奥に

エレベーターが出現すれば


ドラニちゃんが嫌そうな顔で


「またかぁ〜…………………………」




と 深過ぎる溜息をを溢す。


サグラダ・ファミリアのダンジョンでは

次の階層がラストだったが………………



全部のヤマタノオロチの頭部が

それぞれに攻撃魔法と回復魔法を

使い分ける難敵だった。


このダンジョンでもそれは変わらないだろう。


エレベーターに乗り込み



「ドラニちゃん。


多分次の階層のフロアボスの

九尾の狐は、全ての尾が別の魔法と

回復魔法を

繰り出してくる最強のボスだ!


頭の片隅に覚えて置いて欲しい。」



と 忠告すれば


俺の服の袖を硬く握り締めながら


「今 そんな事を言うで無い!!


我は、このエレベーターが不安で仕方ないのだぞ!」


と 涙目で返された返答に

俺は、ドラニちゃんの気をそらす為に



「大好きな食事の事を考えてみたら…

案外エレベーターの中にいる事を紛らせられるかも?」


と提案すれば………


「判った。


やってみるぞ!」



ブツブツと

あの料理は、最高だった

あの酒が美味かった。


等と頭の中で真剣に思い出した物を

口に出して言い出した。


最後の方では、やはりエレベーターの中が、馴染めないと言い出したけれど

直ぐに到着音が鳴り


扉が開くのとほぼ同時に

ドラニちゃんは外に出て

深い深呼吸を繰り返す。

紅い花のポーションをドラニちゃんに渡せば、一息に飲み干し



大怪獣が居る階層で、ドラニちゃんは

顔色を戻しつつ



「我が居る限り


トモルシードの出番はほぼ無いと


断言してやるから!安心しろ!」



先程までエレベーター内で

顔色を悪くしながら不安そうな

ドラニちゃんとは、思えない発言に……


思わず笑みが溢れる。


「フッハッハ…頼んだよドラニちゃん」


ドラニちゃんが、1つ頷き飛び出した。


その変貌振りに感心しながら

並行存在魔法で、5人のカラーを出し

後に続く。


元気を取り戻したドラニちゃんの

無双状態が続き

俺は、あくまでサポートに徹した役割を

担った。


ドラニちゃんは、階層によってルートが

違うはずの大怪獣達が蔓延る道を

最短ルートで敵の大怪獣を薙ぎ倒し

フロアボス部屋の前に辿り着く。


並行存在魔法の10パーセントの俺が

魔石 インゴット 金塊 紅い花

を収納して俺とドラニちゃんに合流し


フロアボス部屋へ入れば


やはり中央に魔法陣が浮かび上がり

九尾の狐が出現した。


ドラニちゃんが飛び出す前に

それぞれの九尾の狐の尾から

攻撃魔法が発射された。


炎 雷 水流 氷 暴風 吹雪 熱線  

巨岩 溶解液


俺達は瞬時に散開しながら躱し

接近する。


どの攻撃も人が一撃でも喰らえば

死に直結するだろう攻撃も

ドラニちゃんは余裕で相対し前に進む。


勿論、俺もレベルアップしているので

身体強化と先見の明だけで、躱しドラニちゃんとは

逆サイドからの近距離戦を遂行する。


スペイ王国のサグラダファミリアの

ダンジョン攻略しか知らなかった俺は

このウルネスの木造教会のダンジョン

への恐怖心は、今はもう無い!


ドラゴ神=ドラニちゃんに

10年間で1年経つこの世界で、

10年の6年間以上修行した実績があるし


ドラニちゃんと云う心強い相棒が居るからだ。


今もドラニちゃんは

九尾の狐の雷の攻撃をマトモに喰らいながら……………



「そんな軟な雷等我に効く訳が無かろうがぁ―!!」


と 自分自身でバリバリと雷を纏い

九尾の狐に一撃を白き大剣で浴びせ

白炎で1尾を吹き飛ばす。


他の尾が空かさず薄黄色に染まり回復させるが………その尾を今度は俺が剣の奥義で切断すれば他の尾が空かさず回復させるが……


その間、尾からの攻撃魔法が出来無い為


次々に、攻撃を繰り出せば回復魔法が間に合わない。


物量的に並行存在魔法達5人までが

巨大な死神が持つ鎌

巨大な佐々木小次郎の剣

巨大な大槍

巨大な大槌

巨大な大剣

を九尾の狐の尾を刈り取れば


回復不可能な状況へと追い込み

ドラニちゃんが最後の一撃で


九尾の狐の頭から一刀両断し

消滅し

9個の魔石

9個のインゴット

9個の金塊

9本の髭

が出現し

俺は、


「お疲れさん。」


と言いながら

戦利品を収納魔法に入れていった。


この後はお決まりの


ドッカーン ゴゴッゴゴゴ―

大地震と大音響で響き渡り

最奥にエレベーターが出現し

またまたドラニちゃんの顔が

ヒクヒクと引きつりながらも………


「また アレにのるのか!?」


怪訝な表情で恨めしそうに俺を見る。


素知らぬ顔で


「仕方がないよっ ドラニちゃん!


神々を地下牢獄から救出する為に


通るべき試練なんだから…………………」



観念したのか?


「エレベーター内で我に…………………


他の事に集中させてくれよ!」



不安一杯の顔で、俺に助けを求めたのだが……………


無茶を言われても困る。


考えて置くよ


と応えたが自身は丸っ切り無い。



最後のエレベーターは兎に角長かったのだけは、記憶にある。


ドラニちゃんが好む酒の話や

食べ物の話を振ってみたが……………


今までのエレベーターに乗っていた時間

よりも2倍以上の時間が

かかれば、ドラニちゃんは


急に黙り込み


必死に俺の服の袖を掴み

徐々に顔色が青ざめて行く。


心配しつつも、どんな神様が

ダンジョン最下層に閉じ込められているのか?


と 仮定し説得不可能な場合

どうしようかなぁ?


思考加速で色々と検討していれば…………


到着音が鳴り

素早くドラニちゃんが

扉が開くのと同時に最下層に出て


「早く!我に紅い花のポーションを…」


と小さな手を俺に向ける。


エレベーター内で既に、収納魔法から

上着のポケットに入れていた

紅い花のポーションを渡すと


勢い良くドラニちゃんが飲み干しながら


「やっと生き還ったぞ!」


陶器の様に蒼白かった顔色が戻り


2人で巨大過ぎる両扉の前で…………


口を閉ざすが


「神なのだから?

行き成り攻撃しては来ないだろうが?


どこから見ても、子供2人が現れれば


不信感しか無いと思うぞ!」


ドラニちゃんの言分は理解出来る。

俺が神様でも信じ難いからなぁ………


幾ら気にしても、答えは出ない。

決意を新たに両扉を押して中に入り


眼を見張った!


2メートル超えのシルバーの髪色で

膝下までの長髪をなびかせる。


30歳位に見える男性が

異様なオーラを出しながら………



「何様で 俺の前に現れた!


人間の童?」


イブシ銀な声色で問う神様が

そのオーラを高めて威圧を強める。

ノルウェ王国

ウルネスの木造教会のダンジョンで最下層に閉じ込められていた神様に遭遇したが…………………


どうやら歓迎されてはいない。

思考加速で考えても答えは出ない。


果たしてその神様は?

仲間に成ってくれるの

だろうか?

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