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スマホチートで異世界を生きる  作者: マルチなロビー
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23話 実力の差

 エリエートの町を出て、既に3日が過ぎた。テントによる野営生活にも、少しずつだが慣れ始めてきた。だが、全員がこの生活に慣れ始めたと言う訳ではないが、5人の少女たちの行動も、少しずつ変化が見え始める。

 町を出て一日目は手伝いすら出来なかった彼女たちは、今では自分たちの寝床であるテントの組み立て、食事の準備等も手伝い始める様になった。中でも、イースとキリトの2人はアオを慕っているようで、コミュニケーションを積極的に取るようになった。彼女たちの世話に関しては、基本的にアオが行っているのも関係しているのだろう。本来ならば、依頼された自分が行うべき仕事なのかもしれないが、いくら彼女たちが少女だったとしても、女性ということには変わりはない。

 そのため、アオに一任させるしかなかった。決して面倒くさいからだという訳ではない。後々、訓練と称してセクハラをされたと、次の町へ行ったときに冒険者ギルドで言われても困るからだ。

 そして、三日目の夕方になり、彼女たちはようやく獣を仕留める事に成功した。とは言っても、五人がかりでようやくプルスを一匹だけ狩っただけである……が、アオは彼女たちに「これはお嬢様方にとって、大いなる一歩です」と、アオは褒めるように言う。

 確かに、5人で一匹だけしか仕留められなかったからと言っても、五人で連携して戦うと言う事は、それだけでも彼女たちの生存率が上がるため、連携を覚えると言う事は、これから先、彼女たちに仲間ができた時、この経験が役に立つと言う事だ。

 アオの言葉に少しずつ自信を出てきたのか、他の三人もアオに教えを乞い始め、アオは五人を相手に剣の稽古をつけ始める修行に移行した。


 更に二日程過ぎ、いい加減町に辿り着きたいと思っている頃、アオが困った顔して話しかけてくる。


「リョータ様、これの()が無くなってしまいました」


 そう言って練習用のエアガンを見せてくる。BB弾が入った袋はすでに空っぽになっており、練習することができないため、アオは困った顔をしていた。困った顔も可愛いので、ずっと見つめていたくなるが、困ったまま放っておくにはいかない。

 町の宿屋に着けば、いくらでもアオを困らせることができるのだから、それまでは我慢することにしておこう。


「弾切れって……この袋には随分と弾が有っただろ?」


 エアガンの弾は1,000発購入していたのだから、そうそう簡単になくなるはずはない。だが、アオは休憩になると、精度を上げるためか練習を繰り返していたのは確かだ。


「もっと命中率を上げたかったので練習を沢山してしまいました。リョータ様をお守するのは、アオの役目で……」


 少し照れ臭そうに言う。どうやらアオは尽くしてくれるタイプらしい。もし、この場に蒼と二人きりだとしたら、抱きしめていたかも知れないが、邪魔者たちがここにはいるため、気持ちをグッと抑え、冷静を装う。


「少しだけ待ってろ。今、手配できるか確認してみる」


 スマホを取り出し、ネット注文をしようとした。だが、一つ疑問に思いアオのステータス画面を開いてみた。

 あれだけの弾を使い切ってしまったのだから、ステータスに何かしらの変化があってもおかしくはないはずだと思い確認してみると、やはりステータスに変化が現れていた。



 名前:アオ

 年齢:16

 Lv:3

 HP:43

 MP:2

 STR():23

 AGI(敏捷):25

 DEX(器用):29

 VIT(生命):24

 INT(知性):11

 スキル:【超回復】【丈夫】【聴覚2】【嗅覚2】【剣技1】【狙撃1】


 以前、ステータスの向上についてスマホで調べた際、獣人は人種と異なると書かれていた。アオは獣人なのでSTRとAGI、VITが上がりやすく、人種は平均的に向上する。今回、アオのステータスを見る限りだと、DEXとINTが大幅に向上していた。

 どういう事なのかさっぱり分からないが、もしかしてスキルの【丈夫】と【剣技1】、追加された【狙撃1】がステータス向上に何か関係しているの可能性が考えられる。これについてはいずれ調べる必要があるだろう。

 しかし、新たに【狙撃1】のスキルが追加されているのは驚いた。自分もアオのように練習すれば、身習得するのだろうか。

 そんな事を思いながらアオの顔を見ると、アオは首を傾げながらこちらを見ており、首を傾げている仕草が可愛くて頬をスリスリしたくなってしまう。

 何故か最近、アオを見ていると抱き締めたくなる衝動にかられるが、それは先日の件が関係しているのかもしれないが、それは後々考える事にしよう。

 ステータス画面を閉じ、スマホのネットのショッピングサイトを開いて、もう1丁同じ銃とエアガンの弾、実弾を購入。

 因みにアオが持っている銃はSIG SAUER P320フルサイズで、弾は9mパラベラム弾17+1発である。


 所持金:82,055G


 アオが会いたがっていた奴隷の『お姉さん』、とやらを購入するため、それなりにお金を貯めたかいがある。

 町を出る前、旅に必要となるテントや食料、アオが使う袋などを購入したが、それでも8万Gも余っているのは助かった。

 注文を終え、スマホをポケットの中に仕舞い荷物が運ばれて来るのを待つ。宿屋では、普通にドアをノックしてきたが、ここは町の中ではない。

 いったい何処から『奴』が現れるのか、暫く様子を窺っていると、なんとも形容し難い気配に辺りは包まれた。スマホを取り出して何がいるのか確認をしてみたが、何処にも人や魔物、獣の印は見当たらない。

 そして、森の方から急に声を掛けられて身体をビクつかせた。


「こんにちは~。石橋さんですか? 判子かサインを頂けますか」


 黒猫マークの宅配屋らしき格好をした男が、爽やかな笑顔で声を掛け来る。どこから現れたのか理解できず、まるで金縛りにあったかのように身体を強張らせてしまった。

 まさか森の中からやって来るとは思っていなかった。しかも、あのような軽装でどうやって森の中に入ったのだろうか。魔物や獣に襲われてもおかしくはない。

 まさに奇跡としか言いようがなかった。いや、襲うとか襲われるとか、それ以前の話で、この世界であの格好は変だ!

 だが、この異常な出来事について考えていると、身体は勝手に男からボールペンを借り、漢字で『石橋』と書かされる。周りを確認しようとしたが、身体は動くことができず、荷物を男から受け取る。


「ありあした~」


 男はチャラい返事をして、来た道へ戻っていく。

 まるで何事もなかったかのように、手元には荷物が入った段ボール箱が置かれていたのだった。


「――リョータ様? 如何がなさいました?」


 呆然としながら男が戻っていった場所を見つめていると、アオが心配そうに声をかけてきて、ようやく我に返った。


「い、いや……」


 狼狽えながら「何でもない」と答え、受け取った段ボールを開けた。段ボールの中に入っていたのは、BB弾とエアガン、そしてSIG SAUER P320フルサイズだ。BB弾をアオに渡すと、アオはさっそくエアガンに弾を補充し、残ったBB弾を袋の中にしまう。

 数発だけ試し撃ちをして、問題ないことを確認したのち、エアガンを袋の中にしまった。


「アオ、今度は早撃ちに挑戦してみたらどうだ?」


 狙撃1を習得しているので、早撃ちで精度の高さも備わったらどうなるのか知りたかったので提案してみる。


「早撃ち……ですか?」


「ああ、どの位の早さで銃を取り出し、撃つ事ができるかって奴だ。命中の精度も大事だから訓練のし甲斐があるだろ? 急な敵に対処できるようにさ」


「う~ん。分かりました。やってみます」


 人差し指を口元に当て、少し考えてから頷いた。

 何なのだ……この可愛い生き物。

 獣耳がより一層可愛さを引き立たせているじゃないか。

 そんなアオを微笑ましくアオを見ていると、フェルトがアオに質問してきた。


「アオさん、先日から気になっていたのですが……先ほどから使用されている武器は一体何ですか? 見たことがない武器のようですが……」


 先ほど仕舞ったエアガンを袋から取り出し、フェルトに見せるように握る。


「これですか? これは……えっと、確か……『ジュ』とか言う名の武器です。遠くにいる敵を攻撃する武器です。弓なんかよりも強力な威力です」


 銃という名は言い難いらしく、フェルトは初めて聞いた名に首を傾げた。


「ジュ? 初めて聞きましたね。何処で購入されたのです?」


「私のような者が買う事はできません。これはリョータ様から頂いた大切な武器です。アオの宝物の一つでございます」


 幸せそうな顔をしながら銃を胸に抱きしめるアオ。

 しかし、それは人や生き物を殺すものであるので、少しだけ微妙な気持ちになった。

 そして、他人が使用している物を欲しがる奴はどこにでもいる。


「それ、私でも使う事ができますか?」


 目を輝かせながらフェルトが言う。


「えっと……多分、問題ないと思いますが……」


 困った顔をしながらアオはこちらを見る。目の前で二人が話しているため、何を言いたいのか理解ができたわけだが、アオがなんと答えるのか見守る事にした。


「少し貸していただくことはできませんか?」


 まるで子供が玩具を強請るかのようにフェルトは言う。


「あっ……い、いや……その……」


 立場的に嫌だと言うことができず、アオはさらに表情を曇らせる。ここら辺が限界だと思い、助け舟を出すことにした。


「フェルト、それはアオの練習用の武器だ。繊細な道具なのだから、半人前以下のお前なんかに貸せる訳ないだろ」


 その台詞に少しだけ腹を立てたのか、頬を引くつかせて睨んでくる。


「でも、弓のように何かを飛ばす武器なんですよね! だったら尚更じゃないですか! 私たちが使っても良いじゃないですか!」


 身を乗りだすようにフェルトは言う。その顔は、今にでも殴り掛かってきそうな表情で、怒りに満ちた目である。


「お前のような奴が銃を? せめてゴブリンを一人で倒せるようにならなきゃ(ソレ)を使う資格はねーよ。無駄撃ちされて、弾丸を買う費用が勿体ない。それよりも、今は別に学ぶことが沢山あるだろうが」


 呆れたような声でフェルトに言うと、さらに突っかかる。


「使ってみなければ分からないじゃないですか! 剣が苦手な者が、弓を使って狩りを行ったりするじゃないですか!」


「だったら(アレ)じゃなくても構わないだろ。とにかく、アオの持っている武器に関してはお前のような奴が使って良い代物じゃない。アオ、これは命令だ。それはお前の武器だから、俺以外の奴に触らせたり使わせたりするんじゃないぞ」


 強めの口調で言うと、アオは身体をピンと伸ばす。


「は、はい! かしこまりました」


 緊張した顔で返事をして、先ほどまでフェルトに見せていたエアガンを急いで袋の中に仕舞う。それを悔しそうな顔してみて、こちらに向き直って睨み付けてくるフェルト。何か言いたそうな顔をしていたが、気にすることなくスマホを取り出して周囲を確認していると、ほかの四人は少し離れた場所で座りながら見ていた。

 それから再び歩き始め、次の町へ向かう。すると、スマホ索敵に魔物の印が現れ歩みを止めた。現在、スマホの索敵機能は50メートル程までしか設定していない。50メートルくらい先であれば、相手に察知される前にこちらが先に見つけることが可能だ。だが、今回に限っては索敵に引っ掛かった魔物の姿がない。


「アオ、魔物の姿が見当たらない……どこにいるか分かるか?」


 アオは音に集中するため目を閉じ、耳に手を当てて音を拾う仕草を見せる。


「えっと……多分、木の上ですね」


 アオは目を開き、拾った音のほうを見上げて指で示すと、木の上に真っ黒で尖った角と、鋭い嘴の鳥を発見した。


「如何いたしますか?」


 相手は鳥の魔物。一羽だけなら銃で撃ち落としてしまえば手出しできないだろう。


「まだ相手に気が付かれていない今が好機だな」


「承知いたしました」


 そう答え、アオは腰に装備していた銃を取り出して魔物に狙いを定める。

 相手は1羽だけと思ったことに疑念が沸き上がり、スマホを取り出して獲物がいる場所を拡大してみると、複数の印が現れたので撃つのを止めさせる。


「どうしたんですか?」


「これを付けろ。あと、皆は敵が襲いかかってくる可能性があるからそれに備えて」


 そう言ってサプレッサーをアオに渡す。アオはサプレッサーを取り付けてから狙いを定める。

 五人が武器を手にしたのを確認してからアオはトリガーを引いた。

 銃から『パシュッ!!』っと音がし、離れた場所にある木から何かが落ちた音が響く。

 一羽が木から落ち、驚いた数羽の魔物が飛び去ろうとする。だが、目標が姿を現した事で狙いやすくなったため、アオは再びトリガーを引き、飛び去って行こうとする魔物を撃ち落としていく。

 これが【狙撃】スキルの効果かと思っていると、次々と撃ち落としていくアオを見て、五人は銃の能力に唖然としていた。

 飛び去ろうとしていた魔物は全部で五羽。

 他に魔物はいないかスマホで確認するが、反応はない。しかし、アオが撃ち落とした魔物は全て生きているらしく、合計六個の印が散らばっていた。


「考えてみれば鳥系の魔物は初めてだな……。それじゃぁ、止めを刺しに行くか」


 アオが最初に撃ち落とした魔物の側に近寄ると、牛のような頭をした鳥の化け物が鼻息を荒く暴れていた。暴れていたとしても、こちらに害を与えられるわけではない。

 なので、五人に止めを刺すよう言うと、五人は首を横に振り止めを刺すことを拒む。

 このような場所にいつまでも留まっているわけにもいかないため、アオはため息交じりに剣を鞘から抜き、魔物の頭めがけて振り落とすと、魔物は絶命したらしく動かなくなった。スマホで生死を確認してみると、アオはしっかりと止めを刺したようで、そのままスマホの中に仕舞う。

 スマホに収納された魔物の名は『ゴズクロウ』。

 確かに牛のような頭をした鳥だった。しかし、あっという間に始末したため何が恐ろしいのか分からず首を傾げた。生き残った魔物はアオが止めを刺し、五人はただ見ているだけで、何をするでもなかった。

 これではセリカ以下の荷物を五人も抱えてしまったことになるので、アオに「こいつらをどうにかしろ」と、耳打ちをして、次からは五人が止めを刺すように仕向ける。

 それからもゴブリンやコボルトなどが現れるたび、五人は脅えながらも戦う。

 だが、ゴブリンやコボルトにすら勝つ事ができずアオのもとへ敗走し、その度にアオが働くことになるが、アオが魔物などを仕留めると、褒めてもらえるため意外と積極的に手助けを行う。そして、その仕留めた獲物は自分とアオの稼ぎになるため、懐がウマーとなる。

 アオと共にWin-winとなっているが、彼女たちの成長には全く繋がらないのは残念である。

 アオとは素敵な関係が築けているため、早く新しい町の宿屋に泊まり、アオとイチャイチャしたい。

 因みに報酬の割合だが、この世界では倒した奴がその利益を手に入れられるようになっており、彼女等が仕留めたのは今のところプルス一匹のみ。従って、今のところ10Gしか稼いでいないと言う事である。

 今はアオが稼いでくれるし、その前に稼いだ貯金もあるため暫く働かなくても余裕で生活ができる。この辺では自分よりも強い奴がいる訳でもない。

 やはりチート様々である!


 更に二日が過ぎ、ようやく町の形が見え始める。

 エリエールの町を出て既に一週間近くが過ぎており、ようやく布団で休めると思い、深い溜め息を吐く。

 すると、後ろから「深い溜め息を吐きますが、働いているのはアオさんだけじゃないですか……」と、呆れた声でイースが言うと、残り四人は同意したかのように頷く。

 彼女らは知らないだろうが、オークの集落から救ったのは自分一人だけと言っても過言ではない。アオは全くと言ってよいほど何もしていないのだ……。


「あのねぇ、君達がいなければもう少し早く到着できたんだよ? それを忘れてない?」


 その言葉に身をよじらせる五人。

 アオは苦笑いをしながら見ており、少しだけ微笑ましく感じる。


「だ、だったらアオさんが持っている武器を私達に貸してくれても良いのではないでしょうか! そうしたら魔物や猛獣に時間を掛ける事なかったと……」


 諦め切れていないフェルトが銃を貸せと言い寄ってくる。


「あのねぇ、あの武器に使用している(アレ)が幾らすると思ってるんだ? 君等(きみら)が支払えると思っているの? もしも外したら弁償してくれるの? と言うか、ビビってないで腰を入れて剣を振れよ。君等はアオに剣の稽古をつけてもらっていると思っているが、アオは基本中の基本を教えているだけなんだぞ。そんなので満足しているんじゃない。それに、アオよりも俺の方が強いんだぜ?」


 強いという言葉に顔をする。

 五人は時間があればアオに稽古をつけてもらっているが、全く歯が立たない。普通の人よりもAGIが高いアオは難なく五人の攻撃を避けていた。

 しかも苦笑しながら避けているので余計に(たち)が悪い。それに気が付いていない五人は更に頭が悪い。

 彼女たちのステータスが見られるのであれば、INTがいくつなのか分かるのに……。


「で、でも、リョータさんが戦っているところなんか見た事ないですよ! いつも止めを刺しているだけだし……。本当はアオさんがいなければ何もできないんじゃないんですか?」


 納得ができていないのか、フェルトが挑発するように言い、アオが慌てて否定する。


「お、お嬢様! 何を仰有っているのですか! リョータ様はとてもお強い方なんですよ! 幾らお嬢様でも――」


 必死にフェルトを止めようとするアオ。


「アオ、別に良いよ。じゃぁ、たまには俺が稽古を付けてあげようか? もし俺に一撃でも当てる事ができたら……暫くの間宿代と食事代くらい出してやるし、銃も貸してやる」


 宿代と食事代……それにアオが持っている銃。

 五人にとって宿と食事は非常に重要な物であるし、武器があれば自信もつく。

 今のところ食事はこちらが提供してあげているので今のところ問題ないが、町に到着したら話は別だ。

 自分達で稼いだお金で宿と飯をどうにかしないといけない。

 五人は目の色を変えて提案を受け、アオが作った木剣代わりの棒を手にする。


「俺は素手でいいよ。いつでもかかって来な」


 手で「かかって来い」と挑発すると、五人は一斉に仕掛けてきた。

 五人の動きは手に取るように分かり、怠そうに躱して、一人ひとりの軸足を払って転ばせる。

 気が付いた時は五人とも地面に倒れている状態で、何が起きたのか理解していない顔をしている。


「う、嘘……」


 慌てて起き上がり、先ほどの出来事は夢だと言いたげな顔をしてマリーは再び攻撃を仕掛けてくるのだが、先ほどと同じよう足を払って地面に転がる。

 他の四人も同じように立ち上がり襲い掛かってくるが、マリー同様、再び地面に転がされるのだった。


「これで十分理解できたか? 俺だと力の差が激しいから、君等のことはアオに任せてるんだよ。それよりも、このままだと君達は野宿だ、大丈夫か?」


 ニヤニヤしながら言うと、五人は悔しそうな顔して睨んでくるが、彼女たちにお願いしてここまで連れてきた訳でもない。

 なのに、何故恨まれなきゃいけないのだろうか……。

 5人に手を差し伸べるが払われしまい、俺は深く溜め息を吐いた。

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