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カレー食いに行ったら逆に喰われた  作者: 109R_A
第1章 最初
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第1話 「最初」

「おっはよー!燐哉!今日も頑張ろー!」

 

「あぁ、そうだな」


「元気ないねー、どうしたの?」


「今日から考査1週間前だろ。お前は頭良いから良いよな。」

 

 へへへーっと得意気に笑うこの女は高校から同じでずっと同じクラスの二葉可憐だ。こいつは運動出来るわ頭良いわ先生生徒関係なく評判良いわで完璧者だ。

それに対してこの俺、米ノ木燐哉は運動は苦手、勉強も嫌い、先生生徒からの評判も良くない、と真逆の俺に絡んでくるのかが分からん。

 

 最初の出逢いはたしか――


「では、入学前に配布した課題集めるぞー」


「げ。入学早々課題忘れたよ。てか、あれ配られたっけ」


「配られたよーん。君は忘れんぼうだねー」


「仕方ねぇだろ、配られたすら記憶ねぇんだから」


「はは、君は面白いねー。なんか面白そうだから私も忘れた事にするよ」


「で、結局忘れたペナルティで課題を職員室まで持ってくる事、か。そういえば名前聞いてなかったな。俺は米ノ木燐哉。お前は?」


「私は二葉可憐だよー。さっき言ったじゃん、覚えて無いの?」


「生憎、覚える事が嫌い何でね」


「じゃあ、私の名前は覚えてよね!」


「善処します」


「覚えてね!!」


「は、はい」


「んじゃ、これから宜しく!燐哉!」



 入学の時だったな、可憐と出逢ったのは。

あの時からずっとそばに居るな、思ったら。

もしかして、俺のこと好きなんじゃね?まぁ、それはねぇな。俺も好意で好きという気持ちはないし。

幼なじみみたいなもんなのかね、俺らの関係は。



「ねぇ、聞いてる?」


「あぁ、聞いてるさ。あれだろ、カレーだろ」


「ばっ、別に私は常にカレーの事考えてるわけじゃないよ!」


「ほら、そんなに驚いた反応してやっぱり考えてたんだろ」


「まぁ、少しは考えてたけど...って言わせないでよー!!」


「お前が考える事は大体分かるっての。3年も一緒にいれば」




つまりあれだ、二葉可憐は成績優秀、運動神経抜群でも腹が減ると、



「むぅ、カレー食べたい...」


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