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お姉様とお茶会ですにゃ?

森の中。

思わず家を飛び出したサラサは森の中の湖まで足を運んでいた

「あぅぅぅ…ドワーフのお爺ちゃんに恥ずかしいところ見られちゃったにゃ…」

湖のほとりまで来ると両手を地面へとつき動物が水を飲むようにペロペロと湖面の水を飲み始める


「あらあら…どこの仔猫ちゃんかと思ったら…」

突然目の前から声がすると思えば自分が飲んでいた目の前で半透明の女性がしゃがみ込みサラサを覗き込んでいた。


「ふにゃっ!?」

驚き飛び退くも見た事がある相手にホッと胸をなでおろし笑みを浮かべる

「あらあら…驚かせちゃったかしら?」

「ウィンディーネのお姉ちゃん!」

青や緑に輝く透き通った髪や身体は陽の光でキラキラと輝きサラサの視線を釘付けにする


「サラサ、あなたさっき本当の猫のように水を飲んでいたわよ?まだ癖が抜けないのかしら…?」

ふふっ、と笑いサラサの頬をつつく

「ふにぃ…またやっちゃったのにゃ」

耳と尻尾をダランと下げションボリとしていれば後ろからフンワリと甘い匂いが漂ってくる

不思議に思いサラサが振り向けばいつの間にか背後にはシートと立派なお茶のセットが準備されていた


「おっ、やっと気づいたか!」

にかっ!と元気な笑顔を見せお茶の準備をするのはこれまたサラサが知っている相手

「ラミアお姉ちゃん!」

ラミアと呼ばれた女性、上半身はナイスバディなお姉さんだが下半身は蛇の形をしている。赤く長い髪を高い位置でポニーテールにし、元気なお姉さん的存在だ。

「おう、サラサも一緒にどうだ!女子会!」

…じょし…かい?

サラサは初めて聞く言葉に首をコテッと傾ける


「あぁっ…サラサたんちょー可愛いですわぁぁぁ!」

ガバァッ!と抱きついてきたのは九尾の狐であるハク

妖艶な姿で人を騙し悪しき存在と言われる九尾だがある時サラサと出会ってからはサラサの虜になってしまい今はメロメロ状態…

「ハク様にゃ?」

後ろから抱きつかれたまま相手を確認すればそのまま抱き上げられフカフカの尻尾で包まれシートの上に

「ハク様のしっぼはフカフカにゃぁ〜」

気持ち良さそうに尻尾へと擦り寄りフワッと笑みを浮かべる

「…ブハッ」

九尾に100のダメージ

「九尾…鼻血でてんぞ…」

呆れた様子でラミアが指摘すれば即座にウィンディーネが水で鼻血を洗い流す

見事なコンビネーションだが…それほどまでに慣れてしまっているやりとりなのだ


「ハク様もじょち………じょしかい、に参加にゃ?」

(噛んだ…)

(噛んだわねぇ)

(噛んでるサラサもきゃわたん!)


は恥ずかしがるサラサを各々が微笑ましく見つめ女子会のはじまり

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