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銀の雨

恥ずかしさのあまり飛び出したサラサを2人が暖かく見送れば午後の診察改めて、スタートです。


「今日はいつもの薬か?」

「そうじゃ。そろそろ終わりそうでな」

ドワーフの長老、ジャンオはこの薬屋さんの常連でもあり森の長を務めるほどの大精霊

この薬屋には森の奥に住む精霊や、妖など多くの者が訪れるもののジャンオが定期的に訪れる事により問題がなく毎日を過ごすことができている

吸血鬼の薬屋にとっては大切なお客様なのだ


「どうじゃ、サラサの最近の様子は」

薬をもらうだけでなく一通り診察を受け終えた頃に

ジャンオが切りだす


「そうだな、相変わらずふわふわでスベスベもちもちで…本当にウチのサラサは可愛くて…」


「………ふむ」

ライラの事を止まることなく語りだす姿にジャンオは呆れつつも安心を感じていた


「変わったな。ディオ…」

ポツリと呟かれた言葉に先生は顔を上げジャンオを見る

ディオ…それは先生の名前

ディオ・ライド・ルセール

これが彼の本名である

彼は以前吸血鬼の里と呼ばれるブラッディール城下町に居を据え小さな薬剤屋を営んでいた


小さくとも客はソコソコ入り日々の暮らしには困らない生活を送っていた


かの夜が訪れるまでは…


城下町が火の海に包まれたのである


「何故…このような…」

薬草を採りに山へと入っていたディオは街へ帰り唖然とした

街は燃え人々は叫び逃げ惑い街の外へ逃げようとしていた

しかし、出られない…

その間にも炎は人々へと迫っていた


助けねば!


ディオは山を駆け降り街の入り口へと走る

瞬間空から何かが降り注いだ


痛みと眩暈、悲鳴の中で意識を失う前に


ディオが最後に見た景色


それは…


銀の矢の雨…

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