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日常2
「はぁー…」
盛大なため息をつきながら大きなベッドへダイブした。
その少年、パール・ド・レーベルはこの魔界の王子である。
彼は寝返りをうつと首にかかっているネックレスを手に取り見つめた。
「…あれからもう100年も経つのか…はやいなぁ」
そう言うとふっととても悲しそうな顔をした。
そのままニコリと微笑むと
「リアンナ…。僕は君との約束を守れているかな?」
と答えてくれるわけもないネックレスに問いかけた。
少しの間見つめてから横の机に置いて目を閉じた。
よほど今日の公務は疲れたのだろう
少年はそのまま深い眠りについた。