勇者試験 男性苦手症の少女と戦います1
まず俺の目の前に最初に現れたモンスターはレベル0.5悪魔ゴブリンが現れた
この会場に来た人たちには剣が与えられたその剣で勇者認定試験を受けるのだ。
俺はアクションゲームの経験を生かしゴブリン相手に有利に戦いを進めた。
「こう言うモンスターは真正面から行くとやられる素早い動きで右往左往に揺さぶって背後からとどめをさす!」
俺は自分でもびっくりなほど素早い身のこなしでゴブリンを揺さぶった。
ゴブリンは左右に不規則に動く俺に的を絞れずただ単に武器を振り回すだけだった
「やはり、今なら背後がガラ空きだ」
俺は隙を見計らい後ろから剣を刺した
「やったか!?」
動きの止まったゴブリンに俺は勝利を確信していたがゴブリンは後ろを向き俺に武器を振りかざしてきた
「そんな!?確かに剣は刺したのに!?」
俺は武器もなくただ攻撃を避けるしかなかった。そして体力も限界に達していた。
「このままやられるのか......?こんなところで....約束しただろ!?ナギサと!!」
俺は自分の無力さに自暴自棄になっていた
そして体力はつきその場に膝をついた。
そんな時俺の目の前でゴブリンの体が半分になっていく俺はその光景を黙って見ているしかなかった。
「一瞬でゴブリンを....」
呆気にとられている俺の目の前に一人のフードを被った女性が近づいてきた。
俺は立ち上がりお礼を言おうと
「あのありがとうございます」
女性はフードを取り
「いえいえやっぱり....困っている男の子...を...助けるのは...当然かなと思って.....」
女性は顔を赤らめもじもじしている
「あの?なにを緊張しているんですか?」
「私男性が苦手で......その.....」
「ご、ごめん俺そんなつもりじゃなくて」
「いいの!いいの!ごめんね私こそいきなり戦闘に乱入しちゃって......」
彼女は俺を助けてくれた人なのに謝るなんてなんていい人なんだろう。
「いやいやこちらこそ助けてくれてありがとう俺は元宮優雅君は?」
「元宮優雅って.....元宮くんもしかして日本人!?」
彼女はとても驚いていた。それに日本人など異世界の人が知らない情報を持っているということはもしかして....
「私は 佐藤魅色元宮くんと同じ日本からこの世界にやってきたの」
なんとこの世界に俺と同じ日本人がいるなんて思いもしなかったから気絶しそうになるほど俺はびっくりした。
「そんな....いつから?」
どうしてこの異世界に転移してしまったのか俺にはそれがわからなかったから佐藤さんは何か知っているかもしれないと思い聞いた
「私にもわからないの朝起きたらこの世界の草原にいて.......もう去年からこの世界で暮らしているの、でもまさかこの異世界で......
でも男性だから........」
佐藤さんはどうやら本当に男性が苦手らしいなぜなら俺と話している時でも腰の剣からは手を離さなかったからだ。
「でも男性でも...この世界で日本人に会えるのはすごく嬉しいな?」
この世界で唯一故郷を共有できる友達ができた瞬間だった。しかしあのゴブリンを一発で倒す強さ。かなり強いと思った。
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「私はこの世界で仲間がいないんです」
魅色は次のステージに向かう際の道で自分の境遇を明かした
だが仲間がいないというのも無理はない俺はたまたま俺みたいな異世界人を受け入れてくれる優しい人たちが集まるフォースギルドに転移したが魅色のように転移したところに誰もいないという場合も考えられる
「それで私は転移した場所が拒絶区と呼ばれる場所らしくて毎日モンスターと戦い、次第に戦いに慣れなんか私強くなってたんです」
彼女はそう言うとポケットからステータス表を取り出した俺は知らなかったがこの世界には自分のステータスがわかるらしい
彼女のステータス表には
ジョブ フリー
アタック 2600
ディスェンス 6000
HP 2000
と簡易なステータスが書いてあった。
魅色はこの勇者試験を受けるには高すぎる
このステータスなら他のジョブでも十分いけるはずなのにどうして.....?
「私、仲間を探してたんです。」
魅色は勇者試験を受けて仲間が欲しくてこの高いステータスでも勇者試験を受けに来たというところだろう。まあそれなら
「俺の仲間にならないか?」
同じ日本人として俺は魅色を助けたかった仲間にしたかっただから誘うんだ。
「いいの?」
「ああもちろん!」
「私男性苦手だけど、、、」
「これから治していけばいいよ」
「分かった今はとりあえず勇者試験を頑張ろうよ! 」
こうして強力な仲間佐藤魅色と共に俺は次のステージへと向かった。