ナギサとニーナ2
ナギサが力を得てからますます4人の噂は広まりそしてある日
「ギルドに登録しませんか?」
ミサエラはみんなに切り出した。ミサエラはギルドに入れば攻略最前線組になれるかもしれないと考えたのだ。
当然みんなも同じことを考えていたので
「よし!決まりだね!」
ニーナが元気な声で喜ぶ。
しかしギルド名を何にするかという問題があったその問題は長期戦を要した
「ギルド名何にしましょうか?」
ミサエラは何かいい案が出ることを期待していたがその期待は儚くも散ることになる
「スーパー団」
まず幼稚な名前を出したのはナギサだった
「スーパー団って普通すぎない?私だったらもっとすごい......」
ニーナが言葉を詰まらせるそして数秒後
「分かった!ハイパー団は!?」
少しグレードアップしただけじゃん!というツッコミがみんなから入る
見かねたミサエラが
「仕方ないなー私が名前の案だそうか?」
考えるミサエラにその場にいたほか3名はおおいに期待していたきっとものすごいいいギルド名がでるのだと.......
ミサエラはうつむいていた顔を上げ
「そうだ!チームミサ!これはどう?」
期待していたほか3名はずっこけ
「ちょっとそれミサ姉の名前!」
すかさずナギサがツッコミを入れる
みんなにツッコミを入れられてもミサエラはきょとんとした顔をしていた実は普通に腹黒い一面を持つのがミサエラなのだ。
なかなか決まらずいつの間にか日が落ち始めている夕方ニーナが立ち上がり
「ねーさ難しいギルド名だと混乱するから今このメンバー4人いるでしょ?だからフォースギルド!どうかな?」
ナギサたちは一通り意見を言い終えもう精神的にも肉体的にも疲れていた。
「それでいいと思いますよー」
ルルはさっきまで寝ていたのに意見が決まったところで急に起きた。
みんなはもうクタクタだったので結局フォースギルドという簡単な名前になってしまった
それから正式にギルドに加入し、その実力を認められ攻略最前線組に加入することになる
「ついにお遊びからガチな宝探しになっちゃったねー」
ニーナが背中の大剣を揺らしながら言う
「本当最初はこんなことになるとは思わなかったわよね?」
ミサエラが他の3人を見ながらここまで来たということを実感していた。
そんな時ニーナの先を読む力が反応した
「この先100メートルでゴブリンが2体くるそれに後ろからファイアータイガーもくる」
そのニーナの言葉を聞いた瞬間ギルド全員が厳戒態勢に入った。
「レベルは?」
ナギサがハンマーを構えながら聞く
「レベル4...........」
その言葉にギルド全員が驚愕したこの辺はレベル4が存在しないという話だったからだ。
「そんなレベル4だなんて」
ミサエラが皮肉げに言う思いのほかルルにも焦りがみられた。
ギルドメンバーは武器を構え敵の襲撃を待っていた逃げるという選択肢もなったがこの森で行く当てもなく逃げる方が危険だと全員が本能的に察知したからだ。
「くるよ!!」
ニーナが大声で叫ぶ
その瞬間2体のダークゴブリンが現れた
しかし攻略最前線組の彼女たちにとってはゴブリンはそれほど手強い相手でもなかった問題は後ろからくるファイアータイガーだ。
こればっかりは攻略最前線である彼女たちでも倒せないかもしれないほど強いモンスターなのだ。
ファイアータイガーは唸りを上げながらこちらへと向かってくるルルがロッドを取り出し
「水の精霊よファイアータイガーへ水の攻撃をしなさい」
ルルが命令するとロットから水が出てファイアータイガーを襲った。
水だからファイアータイガーに大ダメージだろうと思ったが甘かった。
「私では無理」
ルルが悔しそうな顔で戦線離脱した
ここでミサエラやナギサが攻撃をしたいところだがファイアータイガーは体に日をまとっているため容易に近づけないのだ。
「これじゃ私たち」
ナギサが不安な声で木の幹へと隠れる
みんなが動揺している中一人だけ冷静に解決法を考えているものがいたニーナである
ニーナは自分の体験を撫でながら
「あれをやるしかないよな相棒あのファイアータイガーは熱量がレベル4とは違う多分レベル5だよ.......」
ニーナは涙を浮かばせながら
「お前に出会えて良かったよそれにナギサ、ミサエラ、ルル、みんなに出会えて良かった最後にナギサの武器も作れたし、私のやることはもうないかな。」
ファイアータイガーは相変わらず暴れていたギルドのメンバーもどうすることもできずただ木に隠れるしかなかった。
そんな中一人の少女がファイアータイガーの前に堂々と立つニーナだ。
「ニーナ!?何してるの!?危ないって!」
ナギサが必死に叫び止めようとしただが」
「神よ。今ここにある私の命と引き換えに私の家族をお救いくださいそしてこのモンスターも葬り私も葬りください」
「まさかこの呪文.......」
ミカエラはこの呪文がどうゆうものか知っていただから手を伸ばし止めようとした
その瞬間モンスターは消えニーナはその場に倒れこんだ。
「ニーナ?ニーナ!!!!!」
メンバー全員が駆け寄る
ニーナは呪文の影響で自らの体が失われかけていた。
「ナギサごめんねでもこれからはあなたがこのギルドの看板よ」
ニーナは必死に手を伸ばしナギサの手を握る
「なんで....なんでこんなことに.....」
ナギサは大粒の涙を流していた。
「みんな今までありがとう最高に楽しかったよ!またいつかどこかで会おうね......」
そう言い残し彼女は消えた
「ニーーーナーーー!ー!!!!!!」
メンバーの叫び声だけが森に響き渡った
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「そんなことが.....」
俺は言葉を失っていた。
「まあ気にしないでユウガくん」
ミカエラが涙をこらえながら励ました
「まああんたがニーナの代わりになるとは思ってないけど頑張ってニーナのような強い人、強い勇者になりなさいよ?」
ナギサは涙をこぼしながら笑顔で話す
その言葉がどれだけ重いか俺には理解できた
「分かった俺勇者になるよそれも最強の!」
こうして俺の勇者人生は始まった。