フォースギルドに正式登録、とりあえず俺の武器作りに行きます1
「みんな起きて朝ごはんできたわよー」
ミサエラさんは各メンバーの部屋を回り起こさないとだらだら寝ているメンバーを叩き起こす料理もやってるなんてさすがお姉さん!
俺は昨日の事が頭から離れず結局一睡もできなかった。さすがにあんな事があった後じゃぐっすり眠れる。ほど俺の忍耐力は強くないのだ。
そしてリビングに行くとそこには美味しそうなご飯がたくさん並んでいた。
「ほらあんたも並べるの手伝いなさいよ」
ナギサは髪を束ねいつもとは違う雰囲気だった。思いの外可愛かった。可愛いだと!?
そしてルルが杖を床にトントンとつきながらリビングへとやってきた少し頭を抑えながら歩いてくるやはり二日酔いになっている様子
しかし昨日の事を覚えているかもしれない
と思うと顔が赤くなるのがわかった。
そして朝ごはんの準備をしている俺の後ろから不意に抱きついてきたのは魅色だった。
相変わらず俺に好意全開で接してくる今まであまりモテてなかった俺にとってはなんとも不思議な気分になった。
「まあ今準備中だからやめてくれよ」
「えー私優雅くんとくっつきたいなー」
魅色が俺に駄々をこねている時、ナギサが横から俺と魅色を叩き
「ちょっとあんたたちもさっさと準備しなさいよあなたたち2人が増えた分準備だって大変なのよ!?それに魅色、ユウガにくっつくのはやめなさいよ!」
ナギサはそう言うとまたキッチンの方へと向かっていった。
「仕方ないか、手伝おう優雅くん!」
「おれやってるんですけど!?」
魅色の天然丸出しに戸惑いながらもなんとか朝ごはんの準備は完了した。
みんな揃ったところでミサエラは手を叩きこう切り出した
「今日も生物や植物から命をいただいています感謝の意を込めてありがとうございます」
俺と魅色はその言葉がどういう意味なのか分からなかったがとりあえずみんなに合わせた
どうやら異世界式のいただきますらしい。
俺はまず真っ白なご飯を口に入れた
俺の口の中の駆け回ったのは噛んだ瞬間広がるお米の甘みとそしてありえないほど柔らかく溶けてしまいそうな食感だった。
魅色も同様にこの味に衝撃を受けているらしく俺の方を向いてきた俺たちは声を合わせ
「うまー!!」
「おいしいー!!」
いきなり叫び出す俺と魅色に他のみんなは笑い、ナギサはそっぽを向きながら
「まったく普通のご飯ぐらいでそんなに驚いちゃって子供ね。まあおいしいならよかったわ」
ナギサはおいしくご飯を食べている優雅と魅色を優しく笑顔で見ていた。
次に俺が手をつけたのは目玉焼きと思われる食べ物だった。俺はテーブルに置いてあった岩塩を手に取りかけているとルルが驚いた表情で
「ちょっとユウガ、フルーツエッグに岩塩かけるの!?それじゃ甘さなくなっちゃうよ」
フルーツエッグ?聞き慣れない食名に戸惑いつつも岩塩をかけていない場所を食べると
なんとそれはまんまメロンだった!
「なんでこんなに甘いんだ!?」
どうやら魅色もどう見ても目玉焼きのこの食べ物の甘さに驚き、またしても俺の方を向いてきた俺と魅色は声を合わせ
「あまー!!」
「あまーい!!」
2度目の二人の発言にさすがにナギサはイラついたのかテーブルを叩き
「いい加減静かに食べなさいよー!!」
こうしてびっくりすることだらけの朝ごはんの時間は終了した。
朝ごはんを食べ終えるといよいよ正式登録の髪がミサエラさんから渡された。
その紙に名前を書く欄があったので
「モトミヤユウガ」
と署名した。さすがにこの世界で漢字で登録するわけにもいかないっしょ!?
合わせて魅色も正式にギルドに加入することになった。
そしてついに俺の武器を製作しにナギサの知り合いの武器屋さんに行くことにした。