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現状を確認しておこう

 そんなこんなでアバアバしながらも1ヶ月ほどが経過した。


 その間に視力も正常になったのか周りの景色やお世話してくれる人の顔も判別できるようになってきた。


 「*******」

 「あー」

 「スージー! *****」


 言葉は分からないが、母親から優しく語りかけてきていると分かる。心がほんわかする声音だ。返事を返すとキャッキャと嬉しそうな声が。


 母親については年若く、10代後半に見える。実際はわからないのであるが。

 また、美人よりも可愛いといえるような顔を指定用に思える。ただし目が鋭いが。

 顔の輪郭も、まさに小顔美人というように小さく、眉も細く整っており、鼻筋もスッと通っている。

 その下にある桜色の唇も、小顔に合わせて小さく見え、肌も若さの象徴のように滑らかで張りがあると感じる。ただし目が鋭い。猛禽類か。

 でもこちらを見る目は慈愛で溢れており、見つめられると優しい気分になれる。

 髪については黄色が強い金髪で、毛先に進むにつれて緩いウェーブがかかっている。

 長さは胸に掛かる程度。ゆるふわ系?


 そして体型だ。

 まず、思ったより身長が小さい。肩さんと並んでも顔1つ分小さい感じがする。

 そのくせ胸がでかい。Fカップか?

 柔らかさについてもフワフワで腕で押したりするとムニョンと形を変える。

 たまにお乳を飲んでいる時に顔が埋もれて行きがしづらくなるくらいの柔らかさだ。すごい。実際すごい。


 名前については、ルーシア様と呼ばれているので、ルーシア・バロン・フォートスというのだろう。


 「ルーシア様**」

 「うー」

 「スージー! ****」


 母親に肩さんの声がかかる。その声はまさに使用人としての敬意が感じられる。多分。

 そしてスージーと呼ばれる人、肩さんの声に反応すると母親がまたキャッキャしだす。

 目が鋭いのにニッコリしながら嬉しがる姿はまさに若いと感じるな……。


 肩さんについては、母親よりも年が上のように感じる。20代前半?

 そしてこちらの容姿については、クラスで3か4番目に可愛いかな? と思える感じだ。

 眉が若干太く、目が大きくクリっとしているが、鼻が母親よりも大きい。というよりも顔が母親よりも大きく感じる……。

 まぁ、母親と比べるのが間違っていると思うが。

 そして口については、母親より少し赤い。

 頬に若干のそばかすがあり、いつもちょっと赤い。血色の良さを感じるな! うん!


 髪については、プラチナブロンドで肩口で揃えられている。後ろ姿はすごい綺麗に見える。

 体型については、Cカップよりちょっと大きいんじゃないか(俺調べ) と思う。

 抱かれ心地としては張りを感じる。ポヨンポヨンする感じだ。


 名前については、スージーというらしい。母親が呼びかけるときによく言っているから分かった。


 父親については、時々しか顔を合わせないので顔があまり分からない。

 でも、髪の色が明るいブラウンでまだ若いと感じさせ、すごい優しい目をしているのは知っている。

 こちらを覗いてくるときはいつもニコニコしているので、それを見るたびに安心できるのだ。



――



 さて、この世界について思い出してもいいのだが、とりあえず魔力を上げたいと思う。

 祈りちからとも言っていたものであるが、これは何か。


 それは、世界に対する祈りの力。漂う魔素との親和性を表している。

 この数値が高いほど魔素との親和性が高く、操作できる魔素が多くなる。という設定だ。


 ただし、ただ祈ればいいというわけではない。そこには明確なイメージ。つまりは想像力が必要だ。要は中二病力が高ければ高いほど魔力が高くなるということでもある。

 

 続いて祈りの対象についてであるが、ゲームの裏設定的には神や精霊などに対する祈り……ではない!

 祈りの対象は世界に対するものである。

 というのも、神や精霊は元は存在しないという設定なのだ。


 しかし作中では神や精霊は存在しているとされており、その存在に対して祈りを捧げる描写が登場する。

 作中では教会とかも登場したりする。


 ゲームの世界観をもっと知りたかったため、生前に開発者のブログを覗いていた時に設定が載っていたので確認してみたところ


 「神が世界を作ったわけではなく、世界に漂う魔素が人々の集団意識を反映して神や精霊を想像し創造した」


 という一文が設定集あったのを確認した。

 つまり、元から神が存在した訳ではなく、人々の信仰だとか祈りだとか想像が形になったものが、神だとか精霊だとか呼ばれるものになったわけだ。

 また、魔素や世界についての設定を見たところ、以下の様な感じとなっていた。


 ・魔素は世界中に漂っているが、大本は地中に存在している

 ・魔素は人々の思いなどの集団意識を反映している

 ・魔力が少なくても、他の人と共通の想像をすることにより、魔素を使用して何らかの影響を与えることが出来る

 ・魔力が高ければ個人で魔素を使用して何らかの影響を与えることが出来る

 ・魔素が漂いすぎると世界が元に戻そうとする


 最後のまとめが気になると思うが、それは後回しにする。


 まぁ、といった設定のために神に祈ることで、集団の認識を利用して魔法を発言でき、世界に影響を与えることが出来るのだ。


 さて、脱線したが魔力を上げよう。

 といってもどうやって上げるのかは手探り状態だ。なんとなく予想できるのではあるが。


 まずはステータスを確認しておこう。


====


名前:ローリエ・バロン・フォートス

性別:女

PC:100/100

MC:100/100

魔力:0


====


 魔力は上がってないな。ってそりゃそうか。特に何もやっていないもんな。


 「あ〜、あい(よし)!」


 小さいながらも気合を入れた声を出して目を閉じる。


 そして、体の中にあるだろう、自分の鼓動以外に感じるものを探す。


 探す……探す………。


 さが……ぐぅ。


 赤ちゃんは目を瞑るとすぐに眠ってしまうのだろうか。

 スイマーには勝てなかったよ……。



――



 次の日


 今日こそ魔力感知をしてみよう! 数多見てきた小説の主人公はこうして魔力を探ってチートしていたはずだ!


 目を閉じると眠ってしまいかねないので、目を開いたまま魔力感知? をしてみよう。

 見た目的には哲学しているようなキリッとした顔をしているに違いない。


 「あ〜い〜」

 「ルーシー! ****」


 母親がキャイキャイして微妙に集中できない。

 でもやらねば! 今からやっておけば将来はすごいことになるはずだから!

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