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気がついたらゲームの中?異世界?だった

書いたら投稿してます(´・ω・`)

 目を開けようとする。が、目を開けてもボンヤリとしか景色を見ることができない。まるで近眼の人がメガネを外したような感じである。

 目を細めようにもどうにも調整が難しく、パチパチと目を瞬かせるだけ。

 なんだこれはと思い、手を動かして目を擦ろうかとするも、こちらも上手くできず腕を少し上げるにとどまってしまった……。


 「ぁぅぁー……」


 何かを言おうとしても口が動かしづらく、どっかの魚卵をもっと赤ちゃんにした感じの音しか漏れていない。


 なんじゃこりゃ。


 「*******」


 なにか音が聞こえて、そちらの方に視線が動く。しかし、これまたぼんやりとしか見ることしかできない。かろうじて分かるのは色が金髪っぽくて髪が長い感じということだった。


 本当になんだこれ。


 「****」


 またも聞こえた。


 そちらを向いてみると、今度は茶髪っぽい感じで、髪が短そうに見える。


 なんだってばよ。いやマジで。


 驚愕と混乱で頭が変になりそうだった。そのせいか感情が抑えられず爆発したように大声を上げた。


 ファッ!なんだよこれ!


 大声を上げたと思っていたが、火が付いたように泣いていたらしい。

 金髪っぽい人に抱え上げられ、まるであやしているかのようにゆっくりと揺れる。

 その際にまた驚いて一瞬だけ声が止まったものの、また泣きだしていた。

 そして泣きつかれたのか、そのまま切れかけた電池のように泣き声が小さくなっていき、またも意識が落ちていったのだった。



――



 それから1週間たった。


 目が覚め、お腹が空いたのでキョロキョロと周りを見ていたら、やっぱり泣き出し、口に何かを含ませて液体をングングしたり、下半身の不快感から泣き出して金髪の肩口までの髪の人にホホイって感じでキレイキレイされたあと布を取り替えられたりしていた。


 色々必死になっていた所為か、今では落ち着いている。


 ここ1週間の記憶が曖昧ではあるが……。


 さて、現状を整理しよう。

 今、俺は赤ちゃんになっているらしい。

 金髪の髪の長い人は俺の母親で、肩口までの髪の人はどうやらメイドらしい。

 どうしてそんなことが分かったかといえば、髪の長い人から乳を貰い、まるで母親のごとくあやされていたからだ。多分あっていると思う。

 肩口までの髪の人(以降は肩さんと呼ぼう)は、下の世話と部屋の掃除をしているので、使用人か何かだったと推測した。


 ちなみに、茶髪の髪が短い人は、たまにこちらに顔を見せる。多分父親なんだろう。


 あと、魔法っぽいのがあるということだろう。


 というのも、肩さんは下の世話をするときにブツブツとつぶやいて、ホワァっと光ったかと思うと、お尻周りに爽やかな風を感じて不快感がなくなったからだ。

 この時はきれいな光だなぁと思ったらスッキリしたので、なっ…なんだこれは……。と思わずビックリして一瞬身を固めてしまったのだ。


 その後にベッドに戻されて頭を撫でられたあと、肩さんは下の始末に見えないところに行ってしまった。


 少し落ち着き、光った現象について考え、希望的観測を交えて魔法だろうと当たりをつけたのだった。


 そして、ここが何処かについては……、目が覚める前にやり込みをしていた「ウェーブリング王国の救世」の世界だろうということ。


 これについては、魔法を見た夜に空腹なのか目を覚まして泣き出す前に、この世界について考えた時に


 魔法があるってことは、異世界転生なんじゃ……


 と思い、読んだことのある小説に習ってステータスと心の中で念じ、想像通りにステータスっぽい表示が目の前に現れ、その表記が余りにも酷似していたことから推測したのだ。


 ちなみにステータスの表記は次のような感じだ。


====


名前:ローリエ・バロン・フォートス

性別:女

PC:100/100

MC:100/100

魔力:0


====


 随分簡素であるが見方について説明すると、PCとは肉体的コンディション、MCとは精神的コンディションとなる。

 コンディションであるので調子の良さを表しており、肉体の強さだとか耐久だとか、精神的に強いとかそういう意味は無い。

 

 また、魔力が0であるが、元ゲームの設定からするとこれは当たり前であると思える。

 なぜかといえば、公式とユーザからは、魔力ではなく祈りちからと呼ばれていたためである。

 ナンノコッチャと思われるかもしれないが、また後で現状を整理した時に説明する。


 と、そんな感じでステータスを確認したあとに空腹を訴えて、お乳を飲んでゲップした後にスヤスヤと眠るのだった。


 目が覚めた時に性別が女だということを思い出し、ビクってして固まってしまったのを母親に見られて、頭を撫でられた時はちょっと恥ずかしかった。

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