第三話 学園
帝都立学園
俺がいる国の貴族連中と庶民の中から選ばれた者だけが入学を許されている学園
その学園に今日通うことになる
けだるそうに正門をくぐり学園に入る
中はまじで広い
ここは本当に学校か?レベルだった
まあ貴族連中が通う学校だからと納得はした
まずは自分がどこのクラスか把握するために正門付近の掲示板を見に行くことにした
掲示板付近にはぞろぞろと人がいたかみんな自分が偉いと思っているのかどこか偉そうだ
こういう空気は嫌いだがここで目立つわけにもいかず自分も少し偉そうな感じで掲示板を見に行くことにした
掲示板には俺の名前が書いておりEクラスだった
Eクラスになったものは悲鳴を上げていたが俺はその理由を知らない
どうでもいいそう思った
クラスも確認したことだし掲示板を離れようとすると一人の女性がやってきた
「Eクラスであること悔しがる必要はありません。Eクラスは実質最低評価のクラスでございますがまだ希望はあります。来年はEクラスにならないように努力し成り上がればよいのです!だからあきらめないでください」
「あ、あなたは」
「フミ第二王女!!」
また王族だ
まあ貴族連中が通う学校にいてもおかしくはないか
それにしても昨日会った奴に似てねぇな
あいつは確か赤髪縦巻きロールのTheお嬢様って感じだったが
こっちはおしとやかだな
てか王女様でも制服は着るんだな
そりゃ着るか
にしても早く終わんねぇかなこの茶番
「では私はこれで」
Eクラスと思われる連中は泣いていた
よくもまあこんな茶番で泣けるものだと思ったがそれを口にしたら俺はこいつらの敵になる
初日からそれは面倒だ
色々あったが俺は教室に向かった
教室には5:5の比率で男女がいた
少し変わってる奴もいるが無視でいいだろう
にしてもみんな意外と明るいな
さっきの王女様のおかげかな
けど後々現実を見るのはこいつらなんだがな
そんなことを考えながら俺は席に着く
隣は金髪ロングの女子だった
そいつが俺に話しかけてきた
「その席に着くってことは君の席って言うことでok?」
「うんその通りだよ」
「ok私は君の隣の席のメアリー・グレンダよ!よろしく☆」
なんだこの☆はと思ったが口にはしない
「僕はグライ・サンダルフォンです。よろしくお願いしますグレンダさん」
「ええよろしく」
クラス中がざわめく
またこれだ
次はなんだと耳を傾ける
すると聞こえてきたのはグレンダ家と言えば四代名家の一つらしい
中でも防御の魔法を得意としており鉄壁とだとか
だがメアリー・グレンダと言う名は初めて聞くらしい
それもあり皆動揺している
だから俺もここで動揺する
「ええ!グレンダ家と言えば四代名家の一つじゃないですか!どうしてそんなお嬢様がここに!けどメアリーという名は初めて聞きました」
「私はね実際みんなが思っているように四代名家の一つグレンダ家の生まれだけど私の名前が世に知られていない理由は私に才能がなかったからだよ」
「さらに言えば私は父上の慈悲でここに通わせていただくことになったのよ。だから私をすごいと思いとか思わないでね」
「そ、そうなんだ」
ここは適当に演技をする
「じゃあ僕と一緒だね。僕の家も父がすごいだけで僕自身はそんなにすごくないんだ」
「へ~そんなんだ」
会話をしていると彼女が席を立ち耳元に近づきこう言った
「ありがと、私を慰めてくれて」
そのあと満面の笑顔を席に戻る
これは慰めに入るのか?と思い考えていると先生が来た
それからは長ったらしい学園の説明やらなんやらをしていた
説明が終わり少し時間が経つとチャイムが鳴った
このチャイムの音で俺たちはある場所に向かうことになっていた
体育館とでも言うのだろうか
元居た世界の体育館に似たような場所に俺たち一年は集まっていた
ここからは入学式らしい
入学式には俺たちの学年の首席王女様がなんか読んでいた
俺はこういう場所がどうも苦手だ
昔からそうだった
長い話を聞くのが面倒だ
王女様の読み終わり入学式は終わりかと思われたがここでスペシャルゲストが登場した
帝国軍第一騎士団団長 レイ・ヴァルサルク
こいつは強さは桁違いだった
隠しきれていないほどの覇気に魔力量こいつがこの国のトップか
「俺の名前はレイ・ヴァルサルク知っての通り四代名家の一つだ。今日ここに来た理由は将来軍に入ることになる奴らもいるかもしれんその偵察だ」
皆息をのむ
漏れ出ている覇気が皆には少しきつそうだ
「だが現在の状況を見ている感じ今のお前たちで俺の隊に入れそうな奴はほんの数名ほどだな。少し幻滅したがそれが今のお前たちの実力ということだ。これからも精進して強くなってくれ以上だ」
言いたいことを告げて去っていく
皆張っていた緊張の糸が切れたのか座り込む
こうして入学式は終わった
その後教室に帰り軽く話を聞いた後その日は終了した
解放された時間はちょうど昼時だったので俺は付近の飲食店に入った
今日はペペローンチーノを食べた良い具合にニンニクが利いていて旨かった
そんな帰り道の出来事だった
ただ寮に帰るのもどうかと思い街を探索しようか迷っていた時だった
路地裏で何やら声が聞こえるのに気が付いた
なんだと俺は声の方に向かう
ただばれないように屋根裏を伝って見に行くことにした
現場に到着するとそこには三人の学生が一人の生徒を囲いいじめていた
「何が選ばれし庶民だバーカ、ちょっと賢いだけで調子乗ってんじゃねぇぞ!」
座り込んでいる学生の顔面に蹴りをお見舞いしていた
更にもう一人が楽しそうに腹に蹴りを入れる
「まあまあ待てよお前ら」
「「ヴァーン様」」
「なあ庶民お前は頭が賢いんだろう?じゃあ俺が今から使う魔法を当ててみろ!」
その言葉と同時にヴァーンとかいう奴の手から火が出現し投げた
「ひっ!!」
本来火の玉はいじめられている奴に当たるはずだった
しかし当たっていない
それはなぜか
俺が止めたからだ
「な、なんだお前は!!」
「正直見てるだけでイライラしてたがそれも限界だ。お前ら覚悟しろ」
俺が本気を出すとき全力解放するがそれは本来あまり出さない
だが稀に本気を出す目的以外で出すときがある
それは俺がムカついた時だ
俺がムカつくときそれはこうやっていじめの現場を見てるときなど無性に腹が立つ
強いものが弱いものを自由にしていい道理なんかない!
だから俺は出すことにした
俺は邪魔な前髪をかき上げこう言う
「こっからは全力解放だ」
そいつらに喋らす機会は無い
声を聴くだけで不愉快だ
まずは一人場所が路地裏ということもあり道が狭い
だから一人を捕まえて壁に頭をぶち込む
衝撃で壁にヒビが入りぶち込まれた奴は頭から尋常じゃない血が出ている
そいつを捨てる
二人はビビり散らかし逃げようとする
逃げる一人を剣の鞘が付いている状態で一人に投げ同時に走る
剣が背に当たりそのまま倒れ込む
倒れ込んだ奴の顔面を思いっきり蹴りその勢いのまま壁にぶつける
ラストもう一人そいつは魔法を使い足場を凍らせた
動けない状態になったところを顔面に右ストレートぶち込む
そのまま倒れるのを良しとせず首根っこを掴み頭突きをお見舞いする
最後に腹に蹴りを入れ勢いよく壁の方まで飛ばした
あっという間に全滅こいつらが死にかけか死んでいるは分からない
そんなことどうでもいい
こいつらは俺をイラつかせた
それだけだ
俺がこの場を後にしようとすると呼び止められた
「あ、あの!」
「?」
「助けてくれてありがとうございました」
軽く手を振る
そしてその場を後にするつもりだった
だがそれはできなさそうだ
俺の前には今日の朝に見たレイ・ヴァルサルクがいた
「お前を逮捕する」
誤字脱字等があれば感想欄に書いていただけると幸いです




