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IN:銀河より遠い∞世界  作者: 普通の人/3時のおやつ
第2章「終わらない戦い」

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第42話「過去へ」

ローラ隊長の犠牲を背に、僕たちは最上階――五階の西ゾーンへとたどり着いた。


 そこには、懐かしい顔があった。

 田中勇気、井上翔、小野美穂。

 全員、無事だった。


「太一じゃねえか!! よかった、無事だったか!!」


 最初に駆け寄ってきたのは田中だった。

 強く僕の肩を抱きしめるその手が、少し震えている。


「太ちゃん……本当に、生きててよかった……!」


 井上の目には、涙がうっすらと浮かんでいた。


「……よかったです……無事で……」


 小野は、少し控えめに、でも確かに笑っていた。


 僕は、ぎゅっと拳を握る。


「……みんな……ほんとによかった……生きててくれて……」


 


「それじゃあ……」

田中が、全員を見渡してから、静かに言った。


「行くか……?」


「うん。準備はできてる。」


 井上は頷き、タイムマシンの扉を開いた。


 


 内部は、意外にも広く、四人が座っても余裕のある空間だった。

 計器類が並ぶ前のシートに井上が座り、タイムコードの入力を開始する。


「目的地は……『1970年5月30日 グアム研究所』。ローラさんが言ってた座標だ。」


「私たちが行くのは……過去の“元凶”がまだ生きている場所……ですね」


 小野がつぶやく。


「間違えたら終わりだ。気をつけて操作しろよ、翔」


「わかってるよ、勇気」


 パネルに手をかざした井上が、ゆっくりとレバーを下ろす。

 すると、タイムマシン全体が低く唸り声を上げ、光が弾けた。


 


 ――そして、わずか数十秒後。


 僕たちは、ローラ隊長が遺した最後の場所へと、たどり着いていた。


 


 重たいドアが開くと、外に広がるのは、まるで見覚えのある地獄。

 “グアム研究所”の異様な黒い建築、入り組んだ通路、禍々しい静けさ。


「……あれ?」


 田中が一歩踏み出して、周囲を見渡す。


「おい……みんな……さっきまでなかった兵士が、たくさんいるぞ」


 その声に僕たちも外へ出て、辺りを見た。


 黒い戦闘服、無言でパトロールをする兵士たち。

 銃を持ち、無機質な視線で周囲を監視する。

 まさに、キャロットがまだ“組織を構築中”だった時代。


「これは……」

井上が唇を噛む。

「下手すれば、俺たちが来たことがバレた瞬間、即射殺されるぞ……」


「……いったい、どうやってキャロットを倒せばいいんでしょうか……」


 小野が、不安そうに声を落とす。


 


「みんな」


 僕は、落ち着いた声で問いかけた。


「武器と弾は、どれくらい持ってる?」


「え? ……まあ、たくさん持ってるけど……それがどうしたんだ?」


 田中が眉をひそめた。


 僕は、ぐっと拳を握る。


「――僕に、いい考えがある」


 


 作戦は、まだ始まったばかり。

 過去の敵を断つため、そして未来を変えるために、僕たちは動き出す。


 

                               To be continued

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