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IN:銀河より遠い∞世界  作者: 普通の人/3時のおやつ
第2章「終わらない戦い」

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37/83

第37話「一騎討ち」

橋の上、僕と天野君は激しく動き始めた。

お互いに走り、撃ち合い、避け合う。

乾いた銃声が、コンクリートに響き渡る。


――一発、二発、三発。


どの弾も、ほんのわずかに外れる。けれど、それでもその軌跡は、命を狙う本気の意志を持っていた。


戦いの中、天野君が叫ぶ。


「君は実に――馬鹿だ。だが……君たちがここまで生き延びるとは、全く予想していなかった!!」


その声には、苛立ちとほんの少しの賞賛が混ざっていた。


「この“過酷な地獄”と“過酷な環境”でな!!でも、太一君……君はここで終わるべきだ!!」


次の瞬間、天野のリボルバーが火を吹いた。


――ズキィッ!!


「痛でえええぇぇぇぇぇ!!!!」


左肩に弾が食い込み、僕は地面に膝をついた。

じわりと、温かい血が服を濡らす。肩から腕にかけて力が入らない。


天野はにやりと笑った。


「そうだ。その顔。苦しみと痛みに歪んだ、最高の表情だ……

僕はね、他人を“苦しむための存在”としか見ていないんだよ」


その言葉に、怒りが限界を超えた。


僕は歯を食いしばり、立ち上がった。左腕は使えない。

だけど、右手には、ハンドキャノンがある。


「ふざけんな!!!!」


「!!!……」


「お前がわかってないのは――人がどうやって“死ぬ”のかってことだ!!!

 お前は、人の“痛み”と“命”を侮辱してる!!

 お前なんか、もう天野君じゃねえ!!!!」


天野は顔を歪めたあと、ふっと笑った。


「やっぱり、君は“脳筋”だった。……でも、いいよ。“試合再開”だ」


二人は再び走り、弾を撃ち、撃たれ、避ける。

世界には、僕たちの呼吸と、銃声だけが響いていた。


――そして。


「――ッ!」


一瞬、天野君の足元が滑る。


「まずい……っ」


彼が体勢を崩した、その隙を――僕は、見逃さなかった。


「――これで、終わりだ」


ハンドキャノンを構え、引き金を引いた。


――ドン。


天野君の胸、心臓のあたりに、確かに命中した。


天野君は後ろに倒れ、僕は彼の前に膝をついた。


「天野君……大丈夫?」


彼は、苦笑しながら答える。


「……えっ?……いや……全然……大丈夫……だ……よ……

 まっすぐに……行くと……研究所の……入口がある……

 全部……黒い……博士と……キャロットと……玲奈が……そこに……」


その目が、ゆっくりと閉じられていく。


「……大丈夫……ブルーベリーさえあれば……生き返るから……冗談……だけど……」


――そして、彼の心臓は静かに止まった。


僕は立ち上がり、肩の痛みを堪えながら、天野君の冷たくなった顔を見下ろす。


「……天野君、ごめん。

 でも、僕は――絶対に博士を、玲奈を……助け出す!!」


その決意とともに、僕は再び、前を向いて歩き出した。


次の扉の向こうには、すべての真実が待っている。


                     ――To be continued

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