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IN:銀河より遠い∞世界  作者: 普通の人/3時のおやつ
第2章「終わらない戦い」

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第35話「みんなと再会」

僕は、きしむ階段を踏みしめながら上の階へと進んでいく。

F3、F2、F1──どの階も、異様なほど綺麗で、まるで洋館のような佇まいだった。


(この不気味な静けさ……でも、感じる。誰かが、この先にいる気がする)


そして──

1階にたどり着いた瞬間だった。


「太一!!!」

田中の声が響いた。


「太一じゃねーかよ!!!」

僕の目の前に、田中、井上、そして小野さんがいた。


「太ちゃん、無事だったんだね!」

「よかったです…本当に…よかった…」

小野さんは思わず、涙ぐんでいた。


「僕も……みんなと再会できて……ほんと、よかった……」


気づけば僕の胸にも、熱いものがこみ上げていた。


田中が興奮気味に言った。

「それよりすげーことがあったんだよ!! あそこの倉庫を開けたらな、武器が山ほど入ってたんだよ!!」

井上も続ける。

「僕たちが持ってた武器も全部そろっててね!ちゃんと整備されてたんだ!」


「本当に!?……僕のハンドキャノンと……」


その言葉を待っていたかのように、小野さんが両手に抱えていた銃と弾薬を差し出してきた。


「はい、太一君……これ、きっと役に立つと思って……」


「ありがとう、小野さん!!」


「……(。>﹏<。)……どういたしまして……」


久しぶりに、空気が柔らかくなった。

けれど、僕の胸には、どうしても拭えない思いがあった。


「……僕、博士を探してくる」


「はぁ!? お前、正気かよ!?」

田中の目が丸くなる。


「そうだよ、太ちゃん! 博士は完全に“敵”なんだよ! 危ないって!!」

井上の声も必死だった。


でも、僕は頷いた。


「……分かってる。敵だってことは分かってる。でも……それでも、言わなきゃいけないことがある。助けられるなら、助けたいって思ってる」


小野さんが、ほんの少し悲しそうに言った。


「その決意……立派です。でも、それはつまり……あなたは一人で行動するってことになりますよ……?」


「うん。大丈夫。武器もあるし、弾もある。戦える」


「……分かりました。気をつけてください」


田中が右手を高く上げた。


「……絶対、死ぬんじゃねぇぞ!!」


「うん、任せて!」


井上も拳を握って叫ぶ。


「太ちゃんも頑張って! こっちは俺たちでなんとかする!」


「ありがとう。……また、あとで!」


僕は一人で東の廊下へと足を踏み出した。

仲間たちは、西の方向へと消えていく。背中を見送る暇はなかった。


今、僕にできることは一つだけ。前へ進むことだけだ。


──20分後。


場所は、屋敷の外と内の中間のような広大な橋だった。

横幅はサッカー場並みに広く、下は底が見えないほどの深い闇だった。

一歩踏み外せば、戻ることはできない。


(慎重に……)


そう思いながら進んでいると、橋の中央に人影が見えた。

白く整った制服、涼やかな眼差し──


「おや? 誰かと思えば、『開発生物キラー』の山田太一君じゃないか。……三ヶ月ぶりだね」


その声を、僕は絶対に忘れない。


「……お前は……日佐知香」


そこに立っていたのは──

“かつての天才小学生”、僕のクラスメイトだった。


天野日佐知香。


     ――To be continued

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