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IN:銀河より遠い∞世界  作者: 普通の人/3時のおやつ
第2章「終わらない戦い」

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33/83

第33話「生死の2分間」

「2分間開始です。」


――その言葉が部屋に響いた瞬間、僕の心拍数は爆発的に跳ね上がった。


コンクリートに囲まれた密室。

そして、中央の檻には、全長10メートルの黒いワニ。

口を閉じてはいるけれど、牙の存在感は強烈だった。

檻があるとはいえ、それが“永遠”に続く保証はどこにもない。


「くそ……どうすれば……!」


僕は金庫から取り出した紙をもう一度見つめる。



---


「悪いワニは 黒くなるが 裏切られて死ぬ」

「」は誰を意味しているでしょうか?

制限時間は2分。回答は1回のみ。大きな声で。

正解→開放。間違い→喰われる。



---


「悪い」「ワニ」「黒」「裏切り」「死ぬ」……


頭の中でキーワードを何度も繰り返しながら、心の中で叫んだ。


「なんだよこの問題……!!答えなんか……あるのかよ……っ!」


身体が震える。額から汗が噴き出す。


そのとき、再び放送が流れる。


「残り時間は、1分です。」


「……!」


焦りが、冷静な判断を飲み込もうとする。

視界が狭まっていく感覚。


「わかんない、わかんないってば……!」


僕は天井に向かって叫んだ。

けれど、返事はない。ただ巨大なワニの低いうなり声だけが返ってくる。


「くそっ……このままじゃ喰われる……!!」


だが、次の瞬間――


脳内で、何かが“つながった”。


(悪いワニ……黒くなる……裏切り……死……)


(黒……スーツ……裏切り……あまねさん……死……2人……)


(そうだ、あの時……僕の目の前で死んだのは……!)


――Bad社長とあまねさん。


彼らが象徴するもの。


「……会社だ……」


(この問題は、“比喩”だ……そういう意味なら……!)


「わかった……そうか……!」


僕は紙を手に握りしめ、腹の底から声を張り上げた。


「答えは……Bad情報技術会社だ!!!!」


直後、静寂が走った。


ワニが少しだけ身じろぎする。

呼吸を止めて、僕は答えの審判を待った。


――カチリ。


不意に、部屋のロックが解除される音がした。


「正解です!!! おめでとうございます!!!」


陽気すぎる放送の声が部屋に響き渡る。


「正解したご褒美に、ドアを開けます!!!」


金属音と共に、扉がゆっくりと開いた。


――助かった。


「……よかった……ほんと、危なかった……!」


僕はぐったりとその場に膝をついた。

けれど、すぐに立ち上がる。


(でも……彼らはもう……)


思い浮かぶのは、Bad社長とあまねさんの最期。


たとえ悪人だったとしても、命が散る瞬間を目に焼き付けた以上、忘れることなどできない。


「……絶対に……終わらせてやるからな、この地獄を……!」


僕は奥歯を食いしばって立ち上がり、再び長い廊下の探索へと足を進めた。


                                ――To be continued

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