表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
IN:銀河より遠い∞世界  作者: 普通の人/3時のおやつ
第1章 「全ての始まり」
18/82

第18話「決戦…そしてさよなら」

――爆発まで、残り5分30秒。


G-315が、僕に狙いを定める。


「グルルルル!!! ヴオオオオォォォォォ!!!」


あの巨体が、まるで弾丸のように突進してくる。


「はあぁ!? 嘘だろ!? なんでそんなスピードで――」


そう。

こいつは“第2形態”になったのだ。


さっきとはまるで別物のスピードとパワー。


僕は必死に逃げる。

物陰に隠れてハンドガンを撃つも――


カンッ! カンッ! 全く効かない。


「くそっ……!」


「……カチ、カチ……カチ。」


「嘘だろ!? こんなときに……弾切れ!?」


――爆発まで、残り3分25秒。


心が折れそうになる。


(……終わりなのか? ここで、僕の命も、みんなの希望も……)


だがそのとき。


列車の中から、誰かが駆け出してきた。


「太一!! これをアイツにぶっ放せ!! 絶対だ!!」


田中勇気。


彼の腕には、あの巨大な武器――ロケットランチャー。


「それって……さっきの……」


「ああぁ!! あれだよ。もう使いどきしかねぇだろ。

ここに置いとく。俺は、ここで見届けてやる!!」


「……わかったよ、勇気!!」


重たいはずのランチャーは、不思議と軽かった。


僕はそれを抱え、巨人に向かって――照準を定める。


「じゃあな、巨人……」


ドンッ!!!!!


ロケットが火を噴き、一直線に飛ぶ。


次の瞬間――G-315の頭部に命中。


咆哮もあげられず、その場で崩れ落ちた。


……勝った。


――爆発まで、残り2分32秒。


「よっしゃあーーー!!! よくやったぜ、太一!!!」


田中が叫ぶ。


「うん……ありがとう、勇気」


僕は、震える足で列車に戻る。


ドアの先には、仲間たちが待っていた。


「太一……無事だったか」


井上が声をかける。


「よく戻ってきたな……」


「うん……全員、乗ったか?」


「じゃあ、強制発車ボタン押すね」


ポン。


「ピシューーー!」


扉が閉まる。


列車が、未来へと走り出した。



---


数分後。


ドオオオオオオオンン!!!!!!


地鳴りのような爆発音が、後方から響き渡る。


列車の窓の外には、地面が隆起し、崩れ、火の粉が舞い上がっていた。


……でも、僕たちは生きていた。


「……これから、どうすればいいんだろう」


井上が静かに呟く。


田中が答える。


「すべてを失った今……何をして生きればいい……?」


小野も、しばらく沈黙の後、口を開こうとしたが――

そのとき、僕が言葉を放った。


「そんなの、後で考えればいいんだよ。

今は、生き残ったことを――たくさん祝おう」


井上が、ぽつりと呟く。


「でも……今、何を考えればいいんだよ……?」


僕は静かに、だが力強く言った。


「ぶっ倒すんだよ。

“インフィニティ過激派組織”をな――!!」


車窓の外に、壊れた街のシルエットが過ぎていく。


戦いは、まだ終わっていない。


                            

            To be continued...

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ