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IN:銀河より遠い∞世界  作者: 普通の人/3時のおやつ
第1章 「全ての始まり」
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第15話「真相」

「博士!!なんでここにいるんだよ!?」

僕は声を震わせて叫んだ。


すると、あの懐かしい声が返ってきた。

「太一じゃないか…会いたかったぞ。」


「会いたかった? 今はそんな場合じゃないだろ! それに、なんで玲奈と一緒にいるんだ? おかしいだろ!」


Big博士はしばらく黙り込み、やがて口を開いた。

「バレてしまったなら仕方ない。真相を全部話そうか。」


玲奈が冷たく言う。

「真相は言ったほうがいいんじゃないですか、博士。」


博士は薄く笑った。

「そうじゃな…君たちを利用したんだよ。どうじゃったか? ワシが作った“発明(地獄)”は?」


「何が利用だ!!何が発明だ!! こんなことして許されると思っているのか!?」

僕は怒りに震えながら叫ぶ。


背後から銃口が僕を狙う。玲奈の冷たい声が響いた。

「撃つよ? 博士を殴ったら。」


「くっ……。」


博士は落ち着いて話を続けた。

「ワシが地下に研究所を作った目的はいくつかある。

一つ目は、若様に頼まれたからだ。」


「若様って誰だ!? 教えろよ、博士!!」


また背後から銃を向けられた。玲奈が吐き捨てるように言う。

「騒がないでくれない? クソガキ。」


博士は静かに語った。

「二つ目は、ワシが作ったペット(ゾンビや開発した生物)を増やすこと。

そして最後は、ワシの利益を高めることだ。

表は平然としているが、裏は恐ろしい場所だよ。」


僕は拳を握りしめて、悔しさをかみしめた。

「くっ……!!」


「玲奈、銃を下ろしてくれんかのう?」


玲奈はため息をつき、銃をゆっくりと下ろした。


「博士……博士はそんな人じゃなかったはずだ。」


博士は嘲笑うように言った。

「騙す人より、騙される方が悪いんじゃよ、ハハハ。」


玲奈は冷たく笑った。

「本当に惨めで、情けないわね、太一君。」


「そういえば、日佐知香君はどうなったんじゃ?」


「日佐知香なら、もう脱出したらしいですよ。」


「そうか、あの子は天才だからな。」


玲奈は言った。

「私たちもここから脱出しましょう。」


二人は急いで足早に歩き、エレベーターに乗り込んだ。


「おい!!待てよ!!……くそ!!なんで博士まで敵側なんだよ!!?」


その時、例の部屋の中から大きなうめき声が響いてきた。


「グルルルル……。」


僕は思わず顔をしかめた。

「はぁあ? 今度は何だよ……。」


まさか、あんな奴と戦うことになるなんて――。


                    ――To be continued

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