行方不明の子供
ギルドに再び戻ってきて受付員に聖杯以外のアルティア教会の関連の仕事はないか聞くとトラアム公国の公都でアルティア教会の祭典に使われる大量に輸入した葡萄酒を届ける神官達の護衛役の仕事があることを知らされる。
喜んだリアナ達はそれを受けられるか聞くと受付員はまだ登録したばかりのリアナ達には任せられない事を伝えた。気落としたリアナ達に祭典は頻繁に行われるため名声を少し挙げてゆけば再び直ぐに受けられることを伝えらえた。
気を取り直してリアナ達は自分たちでも受けられる依頼を聞くとこの港街で迷子の子を探してほしいという依頼が持ちかけられた。リアナ達はその依頼を受けて依頼者の家を記された港街の地図を渡されるとそこへと向かった。
家は貧しい人々が住むスラム街にあった。扉をノックすると中から左足のない老人が顔を出した。
リアナ達はギルドから依頼を受けた者達であることを老人に伝えると老人はリアナ達を家の中に招くと老人はリアナ達に飲み物を振舞おうとした。それを見たアイリーンとレティシアが老人に言った。
「ちょっとお爺さん!無理に動かなていいわよ!」
「お爺さん、無理しないでください。」
「すみませんのう。この足さえあれば今すぐにでも孫娘を探しにいんですが」
アルフが老人に聞く。
「お孫さんの特徴と最後に見た場所などを教えて頂けませんか?」
「名前はリリィと言います外見は私と同じ黒髪で街で花を売っていたハズですが昨日から戻っていないのです。」
「直ぐにその場所に行ってみようぜ!」
「そうね、地図にその場所を記して頂戴。お爺さん。」
「皆、私はここに残ってお爺さんの面倒をみます。」
「ボクはこのスラム外の人達から情報を集めるよ。」
「分かった!レティシア、アルフ地図の場所は私達に任せて!」
老人にリリィが花を売っているという場所を地図に記してもらうとリアナ達5人と一匹は家を後にした。
リリィが花を売っている場所は市場だった。リアナ達はお店の人達にリリィを知らないか聞いて回ったが有力な話は聞けなかった。
一旦アルフと合流することにしてリアナ達はスラム街へと向かった。
「どう?アルフこっちはお手上げだわ。」
「うん。気になる話があるんだ。行方不明になったのはどうもリリィだけじゃないみたいなんだ。スラム街の子供達の何人かが夕暮れ時に姿を消してるみたいなんだ。」
「スラム街の子供たちをさらうなんてお金を要求する誘拐とは思えないし死んだという子もいないのよね?」
「うん。アイリーン」
「ここは港、、、、、船が行き来する、、、、、うーん。」
「ひょっとすると奴隷にしようとしてるかもヨ!私、貧しい時そんな話あったヨ!」
「そうね!リリアン!船経由で奴隷として誘拐してるかも知れないわね。
私は船の中を調べられるかギルドに掛け合ってみるわ!
カイルあんたとリアナとリリアンはリリィの匂いがするものをお爺さんから受け取ってネフェを連れて港へ向かって調べて頂戴!
アルフとリスティさんは聞き込みをお願い!」
アイリーンの考えに賛同した一行はそれぞれの役割を果たしにいった。アイリーンがギルドに船の中を探す許可を得らるか聞きに行く中、リアナ達はネフェを連れて港へと来ていた。
リアナはリリィが売っていたという花の匂いを嗅がせて言った。
「どう?分かるネフェ?」
匂いを嗅いだネフェは外れにある船までいくと船の中まで行こうとする。船の船員らしき者がネフェを見て驚いた。
「何だ!?この大猫!あっちにいけ!」
リアナ達はネフェの所までいくと自身達は冒険者で船員に中を見せてもらうよう頼むが断られた。その時カイルは船に落ちている花を見た。
「お前達だな!!リリィ達をさらったのは!中をみせてもらうぜ!」
「おい!冒険者の若造どもにばれたぞ!!」
男がそう言うと船からカットラスを手にした船員達が降りてきた。
「お前達も船に乗ってもらうぜ!!」
「やれるかよ!!」
そう言うとリアナ達とリリィ達をさらった船の船員達と戦闘になった。
そのころアイリーンはギルドの受付員に船を調べる許可を掛け合っていた。
「なんでよ!子供達がさらわれているかもしれないのよ!」
「船ので調中を調べるのは街の衛兵の役目で、、、、、、それに証拠も」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
「どうしたのかな?」
「支部長、この冒険者の方が港の船を調べる許可を与えろって、、、、、。」
「ふむ、、、、責任は私がとろう。誰か!手の空いてる職員は衛兵を連れてこの御嬢さんと港までいってくれ!」
「助かったわ!支部長さん!」
それからアイリーンはギルドの職員と衛兵を連れて港までやって来た。すると子供たちを解放したリアナ達と会った。
「アイリーン!子供たちは無事ヨ!!」
「あんた達もう解決したわけ!?」
「オークに比べたら楽勝だぜ!な?リアナ、」
「アイリーン。後の事お願いしていい?子供達を家に帰すから。」
「わかったわ!!」
子供達をそれぞれの両親たちの元へ帰すと最後に依頼者の老人とレティシアが待つ家へと向かった。
「リリィ!」
「おじいちゃん!!」
老人はリリィを抱きしめると感謝してお礼をリアナ達に言った。
「アルフ達は?」
「お爺さんの食べる物を買いに行きました。」
「皆さん。ありがとうございました。リリィや、お姉さん達に感謝しなさい。」
「うん!ありがとう!!お兄ちゃんとお姉ちゃん達」
そこへ食事を買ってきたアルフ達が戻ってくる。
「無事みたいですね。本当によかったです。これ食べて下さい!」
「ありがとうございます。」
「それじゃソロソロいこうぜ」
カイルがそう言って依頼完了の証明書にサインを貰い皆が家を出るときレティシアは身に着けていた王家に伝わる宝の首飾りを老人に手渡した。
「お爺さんこの首飾りを売ってお金にしてください。そしてこの地区の方々と分けあってください。」
「お嬢さんあんた、、、、。いやありがとうございます高貴なお方よ。」
「いえ。それでは」
レティシアはリリィと老人に笑顔を向けるとリアナ達とギルドに向かった。ギルド着くとアイリーンが待っていた。
「アイリーン子供達は無事帰ったヨ!!」
「そう。よかったわ!証明書は?」
「ばっちりだぜ!」
カイルは証明書を手に受付員の所に証明書を渡すと依頼は完了した。カイル達は微々たる報酬を手にして宿屋に向かった。
「なあ、アイリーン今思ったんだけどよ証明書に偽のサイン書いて送るとどうなるんだ?」
「あんた、説明聞いてなかったの?バレたら冒険者の登録を抹消されて各支部にある領主や国王、貴族達の兵に捕まって重罪人として牢屋に入れられるわよ!」
「上手く出来てんだな!」
「でも、無事に果たせてよかったよ。」
「そうだね、アルフ。ネフェお手柄だったね。」
「ニャーーン。」
「アンタ達、あの報酬なのに元気ね。今日はもう宿屋にいかない?」
「そうですね。皆さん宿屋に参りましょう。」
その日ネフェは最高級の牛肉を食べた。リアナ達は報酬が少なかったのでスープとパンで過ごした。リアナの冒険者としての生活はだ始まったばかりだった。
つづく




