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検問

 村から出発して二日が経っていた、港街のすぐ手前まで来たリアナ達はフードを深く被りマントで装備を見えないようにしていたが港街の出入りで検問してる兵士達を見ると正体を特定されて王都に連れ戻されないかと不安になった。


 「この格好でバレないかな?」


 「ちょっとあぶないな。」


 「ここはアタシに任せなさい。」


 「何かいい案があるんですか?リスティさん」


 「いまからアタシ一人で街に入って平民の着るような服と荷車を買ってくるわ。レティシア達はここで待機して頂戴。」


 リスティはそう言うと街の検問を受けて港街に入って行く。それから1時間経つとリスティが小さな荷車を引いて戻ってくる。


 「とりあえず今の装備を外してこの服を着て。」


 リアナ達は言われた通りに服に着替えて次にリスティに言われた通り装備を荷車に置くとリスティも着替えた。


 「検問の兵士が入れ替わったらアタシは行商人のふりをしてアンタ達の装備をいれた荷車と先に中に入るから私が無事に港街に入ったらアンタ達も入りな。」


 「分かりました。リスティさん。」


 そしてリスティは検問の兵士が入れ替わるのを数時間待つと兵士が入れ替わり再び検問を受けるが中に入って行く。それから30分後リアナ達も検問をしている兵士達の所にいった。


 「お前たちは何処から来た?」


 とっさにアイリーンが自身達の生まれた村から来たとを言った。


 「随分遠いところから来たんだな。船に乗る目的は?その大猫はペットか?」


 「この大猫は大事な仲間だ!俺たちは冒険者になるため北の大陸に行くんだ。」


 「ほぉ冒険者にね。まぁいいだろう、通れ!」


 リアナ達は中に入るとリスティと合流した。


 「無事入れたヨ!」


 「リスティさんのお陰です。ありがとうございます。」


 「どういたしまして。早速船の方に行こうじゃないか。」

 

 船の近くにいくとまた検問している者達がいた。検問している人物達を見てリアナは固まった。検問していたのはアルテナーハ王国の近衛騎士団でさらにその中にはリアナの兄がクリスもいた。


 「ん?あれってクリスさんじゃないか!?」


 「だれだい?」


 「リアナの兄貴さ。」


 「まずいわね。」


 「まさかクリスさんが検問してるなんて、、、、」


 検問していたクリスがリアナ達に気づいて呼んだ。


 「そこの者達、こっちに来てくれ。」


 「万事休すね、、、、、」


 「そんな、、、、、。」


 リアナ達はおとなしくクリス達の元へ言った。クリスは即座にリアナ達に気づいた。


 「お前達!王宮の皆は心配したのだぞ!!」


 「ごめんなさい。兄さん」


 「すみませんでした。クリスさん。」


 リアナとカイルが謝るとクリスは普段の表情になり言った。


「まあいい。船に案内するぞ。」


 「え?」


 「何だ?聖杯とドラゴンの血を求めて旅をしたくないのか?」


 「行きたいけど、どうして船を出してくれるの?兄さん」


 「バイロン様のお許しがあったそうだ。セリグ陛下からの命でお前達に船を提供する様に言われてる。」


 「お父様とお兄様が?」


 「はい、レティシア様。」


 「お父様の状態は?」


 「アーチボルト様の調合した薬で後数年は持つかと思われます。」


 「そうですか!」


 「それまでに聖杯を手に入れてドラゴンを倒さなきゃな!」


 クリスが大きな船まで案内すると船長をリアナ達に紹介した。


 「よろしくお願いいたします。レティシア様。ヨゼフと申します。」


 船長のヨゼフがリアナ達に名乗るとリアナ達も自己紹介をした。紹介が終わるとクリスは伝書鳥をリアナ達に預けて定期的にエリーとバイロンに送るように言った。

 

 「俺の役目はここまでだな、、、。リアナ!気を付けてな。」


 「うん、ありがとう兄さん。兄さんも元気で」


 クリス達近衛騎士が去っていくとリアナ達は船に乗った。


 「レティシア様。最初の目的地は?」


 「北の大陸にアルティア教会の総本山があるという話です。まずは我が国と国交のあり冒険者の多いトラアム公国に向かいましょう。」

 

 「かしこまりました。トラアム公国に向けて出港だ!」


 「了解しました。船長!!」


 船はトラアム公国に向けて出港した。


 つづく

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