魔物の潜む洞窟へ
村の宿屋からでた一行は4時間ほど歩きオーク達のいる洞窟へとたどり着いた。
アイリーンが辺りを照らすライトの魔法をかけるとカイルとゴーツを先頭にアルベルトとリアナとウッディとネフェがそれに続き後ろはラルフ、リスティ、アイリーン、レティシアの順について来る。暫くすすむとネフェが立ち止まり匂いを嗅いぐ。
「ネフェ、魔物が近くにいるの?」
リアナの疑問を聞いたネフェは小さな鳴き声をあげると警戒して姿勢を低くしながらゆっくりと先を歩く。
「いよいよかもな。」
そう言うとカイルとゴーツは武器を手にネフェについていった。リアナ達もそれに続く。
少し開けた場所に行くとうオー達が5体ほどいた。
オーク達はリアナ達を見ると奇声を上げて襲い掛かってきた。奇声が聞こえたのか奥からもオーク達がやって来る
「リアナ!リリアン!ゴーツさん!俺たちが前で戦うぞ!ウッディさんとアルベルトさんは隙を見てオークを襲ってくれ!
アイリーンは魔法を頼む!アルフは弓で援護してくれ!リスティさんとネフェお前はレティシアを頼む!!」
「ニャー!!」
カイルの指示を受けて戦闘が始まった。ゴーツとカイルとリリアンは複数のオークを受け持って戦っていた。奥から巨大な魔物オーガが2体現れた。
「オーガは任せて!!」
リアナは剣に風の魔法を乗せて振り払う。ソニックスラッシュと呼ばれる魔法剣で離れた敵に強烈な斬撃を見舞う風属性の魔法剣だった。
風が鋭利な刃物の様にオーガの首を切り裂く。オーガ一体の首が落ちるとリアナは接近してきたもう一体のオーガの相手をした。
力任せに大斧を振るうオウガの攻撃を避けてリアナは炎属性の魔法を剣に込めるとオーガの足を切った。
切り傷は浅かったがオーガの体は灼熱の炎に包まれると叫び声をあげながら燃えたまま倒れて絶命した。オーガ二体を倒したリアナは苦戦しているゴーツに加勢した。
奥からさらに現れたオーガ三体にアイリーンがアイスボールの魔法を唱えると氷の玉がオーガ達に飛んでいきオーガ三体を凍らせた。凍ったオーガにアルベルトとウッディが攻撃を加えるとオーガ達はバラバラになって砕けた。残ったオーク達を倒したリアナ達だったがさらに奥からオーク達がやって来た。
「魔法で片づけるわよ!皆オークから離れて伏せなさい!」
アイリーンがそう言うとカイル達はオークから離れて伏せた。アイリーンがエクスプロージョンの魔法をとなえるとオーク達が爆発に巻きこまれて吹き飛んで倒れた。
アイリーンの魔法が放たれた後、リアナ達は魔物が全滅したか確認した。
「相変わらずアイリーンの魔法は強烈だな。これで全部倒したのか?」
「奥まで行ってみる?」
「ゴーツさんとウッディさんが怪我をおったわよ。」
レティシアが怪我をしたゴーツの所に行き回復魔法のヒールを唱えてゴーツの傷を癒した。
「お嬢さん俺にも頼むよ、、、。」
「俺が回復するよ。」
そう言ってカイルがウッディに近づきヒールを唱えるとウッディの傷も癒されていく。
「どうせなら可愛いお嬢さんに回復してもらいたかったぜ、、、、。」
二人の治療がおわるとリアナ達は魔物が残っていないか洞窟中を調べた。一番奥に宝箱があった。
「アタシの出番だね!」
そういってリスティが鍵の掛かった宝箱を開けると金貨や宝石が山ほど入っていた。
「大当たり!!」
「分け前はどうする?」
リスティにアルベルトが聞くと半分は自分たちにもう半分はリアナ達にと提案した。魔物がいない事を確認するとリアナ達は村に戻り村長に報告した。
「村長さん、これ受け取ってください。」
レティシアはそう言うと洞窟で手に入れた金貨や宝石を渡した。村長は礼を言ってリアナ達に感謝すると村の住人を集めて祭りを開いた。普段は食べない鶏肉や牛肉や上等なお酒などを村の住人はリアナ達に振舞った。
村の中央で食事を囲み若い村人は恋人たちと踊っていた。そんな中リアナ達も踊らないかと誘いが来た。
「私踊りしたことないヨ!」
「俺も苦手だな。」
「カイルそれなら私と踊るよヨ!」
「おう!いいぜ!」
「私も踊ってみたいですね。」
レティシアの言葉をきいてアイリーンがアルフに小声で言った。
「ちょっと!アルフ!チャンスよ!いきなさい!」
「え、で、でも」
「ちょっと!レティシア。アルフが踊りたいみたいよ!!」
「アイリーン?!」
「私はリアナと踊るからあんた達二人でおどりなさいよ。」
「アルフ。お願いできますか??」
「は、はい。もちろんです!!」
「本当に踊るの?アイリーン。」
「嘘よ。ネフェの様子でも見ておくわよ。」
「私もそうする。」
その日リアナ達は祭りを存分に楽しみ眠りについた、次の日リアナ達は村人達とアルベルト達にに別れをつげ港街に向かおうとして村から出ようとするとリスティが走ってリアナ達の所に来た。
「リスティさんどうしましたか?」
「アタシも連れて行ってくれないかい?」
「アルベルトさん達はどうするのよ?」
「アタシは基本一人だよ。アルベルト達とは即席パーティさ。アンタ達についていけばもっと稼げるかもしれないからね。」
リスティにリアナ達は冒険の目的と自身達は王女とその護衛役であるプリセスガードであることをリスティに正直に話すとリスティは驚いたが手助けすれば王国からの褒美が貰えるとしてさらに熱心に仲間になりたがった。
「どうする?」
「ドラゴンの住む場所や聖杯の噂を聞いた事はある?」
「聖杯の場所は冒険者達の多くがアルティア教会の要望で血眼になって探しているよ。ドラゴンなら西の大陸に生息していると聞いた事があるね。
アンタ達もアルティア教会の総本山がある北の大陸に行って冒険者ギルドに登録して冒険者にならないかい?色んな情報が流れて来るよ。」
「分かりましたリスティさん、共に参りましょう。」
「恩に着るよ!お姫様。」
「私の事はレティシアで大丈夫です。」
「分かった宜しくね!皆。」
7人と一匹になったリアナ達は北の港へと向かった。
つづく




