クーレンド国王の答え
クーレンド王国の王都にたどり着いたリアナ達は国王に会いに玉座の前に来ていた、玉座には威厳に満ちた王が座っている。リアナ達はクーレンドの王がトラアム公王からの手紙でハイグリーデン共和国の議長に紹介してもらえることを期待していたがそんなリアナ達に王は言った。
「トラアム公王からの紹介で南の国の王族ということだがハイグリーデン共和国の議長には紹介することはできぬ。」
その一言にレティシアが聞いた。
「、、、クーレンド国王陛下、理由をお聞かせ願えますか?」
「わが国では多数の高名な冒険者がいるが、皆一から始まり時に命を懸けてこの王国や各国に貢献してきた者達だ。その者達を差し置いてまだ冒険になったばかりの貴公らを特別扱いすることはできん。」
「、、、、分かりました、失礼いたします。」
レティシアがクーレンド国王に別れの挨拶をするとリアナ達は期待していた分気を落として王城を去り城下町の宿屋に行き今後の事について話し合った。
「これからどうしようか?」
「いっそのこと、すぐにハイグリーデン共和国に向かって依頼を受けまくるってのはどうだ?」
「まずはこの間話した通りこの王都の武具屋に寄ってみて装備の見直しをしたほうがいいんじゃない?ドラゴンや魔族が相手になるかもしれないわよ。」
「ボクもアイリーンの意見に賛成だよ。装備がよければ魔物討伐とかもの依頼も楽になるしね。」
アルフがアイリーンの意見に賛同すると皆で武具屋に向かう事になった。武具屋に入りリアナ達がそれぞれに見合った装備を見ているとアイリーンがアルフの持つ剣について店主に尋ねた。
「これは珍しい剣だね。魔物と戦っていた時代にエルフの刀匠が鍛えたと言われる剣だよ。」
「エルフ?実在したの?」
「ああ、遥か昔に存在していたようだよ、エルフ達やドワーフ達が建てたと言われる遺跡ではこういう剣がみつかることも珍しくはないみたいだね。まあ遺跡には強力な魔物達がいることが多いからあまり数は出回ってないけど高名な冒険者達はこの剣のよう魔物達に強力な効果を発揮する武器を持っていることがあるね。」
「そう、エルフやドワーフの遺跡にねえ、、、、」
「お客さん方は冒険者かい?腕が立つならエルフやドワーフの遺跡に入って探して見るのもよいかもしれないね。」
「この国の中でそのエルフやドワーフが建てた遺跡はあるの?」
「ああ、危険で放置されている遺跡が多々あるよ。情報屋やギルドから聞くといい。」
「ありがとう。いい話が聞けたわ。」
カイルとリリアンが装備を新調するとリアナ達は店を出てこれからどうするか再び話合ってギルドに遺跡に関する事や名声が高く上がるような依頼を聞きに行くことにした。
つづく