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公都へ

エメルの治める港街からトラアム公国の公都に向けて出発したリアナ達とアルティア教の神官達は五日をかけて公都にたどり着いた。

公都のギルドに向かい依頼完了の報告と報酬を受け取った。

 エメルから渡された手紙を手にトラアム公王の元へと向かい城の門番に手紙を見せると門番は中に入って行く。暫くすると衛兵がやって来て公王の待つ謁見の間に案内される。


 「アルテナーハ王国の姫君と護衛の者達だそうですな。ルイーズ伯の領内でのご活躍手紙にて拝読しました。感謝申し上げます。」


 「いいえ、公王様。私達はお父様の病を治すために聖杯とドラゴンの血を求めています。何か知っていたら教えて頂けませんか?」


 「話では聖地で聖杯は所在が不明となっておりますがアルティア教会の聖地に入れるのは神官達か教皇猊下に認められたものだけのようです。教皇猊下に皆さんの事を耳に入れたい所なのですが見ての通りここは辺境の小国にすぎません。教皇猊下に私から直接皆さんを紹介することはできません。」


 「そうですか、、、。」


 「しかしこの大陸の中央の大国ハイグリーデン共和国の元老院議長の紹介があれば教皇猊下も関心を抱くかもしれません。」


 「それではハイグリーデン共和国へ仲介してもらえるの頂けるのですか?」


 「いえ、ハイグリーデン共和国の同盟国である。クーレンド王国の国王に私からの手紙を渡しましょう。私の手紙に関心を持つか保証は出来ませんがクーレンド王国の国王の言葉ならハイグリーデン共和国の議長にも届くでしょう。」 


「ありがとうございます!公王様!」


 「手紙を渡す前に一つお願いがあります。」


 「どのようなことでしょう?」


 「現在。我が国は東の蛮族と緊張状態にあります。」


 「蛮族と緊張状態ですか?」

 

 「先日我が妻と息子が蛮族に襲われて捕らえられているのです。ルイーズ伯の元で活躍された皆さんには我が国の使者としてその者達の元に私の手紙を持って行って頂きたいのです。」


 「分かりました。公王様。手紙をお渡しくださいますか?」


 「皆さん、ありがとうございます。大臣!」


 公王がそう言うと大臣がレティシアに手紙を渡す。レティシアが蛮族の居場所を聞くと大臣はこの大陸の地図も渡した。


手紙と地図を手にリアナ達は城を後にした。


 「蛮族なんてアルテナーハ王国では聞いた事もなかったわね。人をさらうなんて大勢いる野党みたいだわ。」


 「アルテナーハ王国も小国だけどそんなやつらいなかったもんな。」


 「凄く粗野なのかな?」


 「私の故郷、未開の地で貧しかったけどそこに住む人々はいい人多かったヨ!」


 「公王様の王妃様とご子息様が無事だといいけど、、、。」


 「そうね。急いだほうがいいかもしれないわね。」


 「はい、急いで向かいましょう。」


 「他の報酬がきになるね~。まあ向かうとしようか!」


 リアナ達は蛮族が潜むという東の地へと向かった。


 つづく

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