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未来の聖騎士

投稿順序間違えました(`;ω;´)

これが正しい13エピソードです。

本当にごめんなさいm(_ _)m

 エメルから報酬を受けとりお昼を食べ終えた一行は自由行動することになった。レティシアとアルフはネフェを散歩に連れていき。カイルとリリアンは武具屋に、アイリーンは魔術書を見に魔法書店に一人で向かった。

 リアナは気晴らしに一人でこの港街を何となく見て回る。気が付くと日が暮れていて宿屋に戻ろうとすると泣いている男の子を見る。リアナはどうしたのか聞くと男の子はリアナに応えず泣き続けている。泣き続ける男の子の頭を撫でてリアナは男の子を慰めた。     

 少し落ち着いた男の子に事情を聞いた。


 「よかったら相談にのるよ。何があったか話して」


 「う、うん、ボク、騎士にならなきゃいけないんだけど剣の扱いが悪いって今日もお父さんに怒られて家を出てきたんだ。」


 「そうなんだ。お父さんの所に帰れる?もう遅くなるし」


 「、、、、、帰りたくないんだ。」

 

 「私もついていくから一緒に帰ろう?」

 

 「う、うん。ありがとう、お姉ちゃん。」


 「君は剣術が嫌いなの?」


 「ううん、、、だけどボクあまり剣の腕がなくて負けて恥をかくのが嫌なんだ。」


 リアナは男の子に名前を聞くと男の子はルシアンと名乗る。リアナ自身の名前を告げた。ルシアンの後について行く。たどり着いた家の前には一人の女性がいてルシアンを見ると声を掛けてきた。


 「ルシアン!心配したわ、そちらの女性は?」


 「さっき知り合ったんだ。リアナさんっていうんだよ。」


 「そう、とにかく中に入りなさい。」


 「お父さんもう怒ってない?」


 「心配してるいるよ。リアナさん息子がお世話になりました。どうぞ中へ。」


 リアナとルシアンが中に入ると体格のいい30代後半の男性がいてルシアンはその男性を見ると言った


 「ごめんなさい。お父さん。」


 「もういい。今日は食事を食べて休みなさい。ルシアン、そちらの方は?」


 「さっき知り合った人。リアナさんていうんだ。」


 「そうか、リアナさんもよろしければ一緒に召し上がってください。」


 リアナは礼を言うと一緒に食事を頂く事にした。食べ終えてルシアンが自室に行くとリアナはルシアンの事を聞いた。ルシアンの父はこの街の騎士で息子にも自分と同じ騎士になってほしく剣を教える時には厳しく接していたようだった。


 「私は息子には立派な騎士に成ってもらいたいのですが剣の腕があまり上達しなくて本人も気にしているようですがついつい厳しくしてしまいましてな、子供たちの練習で一本でも取れれば自信にも繋がると思うのですが、、、、。」


 「よろしければ明日から私ともう一人の仲間を連れて剣の練習を手伝っていいですか?」


 「構いませんが貴方は冒険者ですか?」


 「冒険者でもありあすが騎士でもあります。」


 「騎士で冒険者ですか??」

 

 リアナは自分の素性を話すとルシアンの父は驚いて言った。


 「王女様を守る騎士ならさぞかし腕もたつのでしょう。ぜひお願いします。」


 リアナは食事の礼を言って宿屋に戻るとアイリーンが待っていた。


 「遅かったわねリアナ、何かあったの??」


 「うん、レティシアとカイルは居る?」


 「自分の寝室に居るとおもうわよ。」


 「ちょっと会って来るね!」


 そう言ってリアナはレティシアに会うとアルティア教会に葡萄酒を届ける仕事を受けるまで自身とカイルに自由行動をさせて貰うように頼んだ。レティシアはそれに許可をだすとリアナに理由を聞いた。リアナは街で会ったルシアンに剣の鍛錬させたいことを伝えた。次にカイルの部屋に行って一緒にルシアンの剣の鍛錬を手伝って欲しい事を伝えるとカイルもそれに応じた。

 

 次の日リアナは再びカイルと共にルシアンの家に行くとルシアンの父が待っていた、カイルは自己紹介すると直ぐにルシアンの父はルシアンを呼んでくる。少しすると父に連れられてルシアンがやって来る。


 「お父さん、今日は練習道場にいかなくていいの?」

 

 「いや、今日はこのお兄さんとお姉さんに剣をみて貰いなさい。」


 「おれはカイルだよろしくな!ルシアン君。厳しい訓練になるかもしれないけどいいか?」


 「う、うん。よろしくね、お兄ちゃん、お姉ちゃん。」


 木剣を手にしたルイスに自分に好きなように剣を振るうようにカイルが言う。暫くの間ルイスはカイルに剣を振り続けた。その様子を見たカイルはルイスの父に言った。


 「お父さん、大人用の木剣はありますか?」


 「分かりました。もってきます。」


 ルシアンの父が大人用の木剣を持ってくるとカイルはルシアンに素振りを限界までする様にい言った。それを聞いたルシアンは言われた通り木剣を振るう。手に血豆が出来るとカイルが回復魔法を使い癒して素振りを続けさせた。ルシアンの限界というところまで見たカイルは言った。


 「なんだ。結構根性あるじゃないか!今日はこれまでだな、あしたから一週間これをできるか?」


 「う、うん手の傷を癒して貰えれば」


 「任しとけ!今日は好きなもん食べさせてやるぜ!リアナとお父さんもお母さんも一緒にな。」


 「本当に?ありがとうお兄ちゃん!」


 「カイル、さんありがとうございます。」


 「いやいや、俺たちも剣の先生にこうやって鍛えてもらったんですよ。なあ?リアナ」


 「うん。最初の打ち込み見ましたけどルシアン君いい筋だとおもいますよ。」


 「ありがとうございます。リアナさん。」


 それから一週間後ルシアンの鍛錬を指導したカイルはルシアンの素振りを見て次の剣術道場のある日を聞いた。すると明日とルシアンは答えた。カイルは練習の成果を道場の練習生相手に見せるように言うとルシアンは自身なさげに頷く。

 そんなルシアンを見てカイルはよけいなことは考えずベストを尽くす様に言った。次の日カイルとリアナとルシアンは剣術道場に赴いた。年齢にあった木剣でルシアンは道場での素振りをするととても軽く感じていた。

 そして剣の練習試合が始まる。ルシアンの練習試合の番がくるとカイルとリアナはその様子を心で応援しながら見守った。最初は相手の攻撃を受けるだけだったが相手が攻め疲れた所に木剣を振るった。いつものなら簡単に防がれるルシアンの木剣は今までと違いスピードが非常にすばやくなっていた。ルシアンは軽いと感じた木剣を連続で振るうと相手の胴に見事に一撃を見舞った。

 

 練習が終わるとルイスに練習生達の何人かが声をかけてきた。


 「すげえじゃん!ルシアン!」


 「練習休んでたけど秘密の特訓してたの??」


 「やったな!ルシアン!」


 「う、うん。皆。ありがとう!」


 カイルとリアナもルシアンの勝利を祝福した。三人でルシアンの家に向かうとルシアンは父と母に練習生相手に一本取ったことを嬉しそうにに話すと二人はそれに喜びカイルとリアナに礼を言った。


 「カイルお兄ちゃん、リアナお姉ちゃん。ありがとう!明日はどんな訓練をするの?」

 

 「ルシアン、ごめんな。俺たちは旅をしなきゃいけないんだ。」


 「そんな!もっといろいろ教えてよ!」


 「ごめんね、、ルシアン君。大事な人の命が掛かってるの。」


 「ルシアン、お二人を困らせないようにしなさい。」


 「ボク、もう休む!!」


 ルシアンはそう言うと寝室へ行く


 「すみません、お二人とも、、」


 「いいえ、それじゃあ俺たちはこれで、、、、。」

 

 「本当に息子の為にありがとうございました。」


 「いいえ、お二人ともお元気で。」


 リアナとカイルは宿屋に戻った。それから何日か経つとリアナ達はアルティア教会の葡萄酒を公都に届ける護衛の依頼を受けてギルドの外へと向かおうとする。するとルシアンとその父と母がリアナ達を尋ねてきた。


 「カイルさん、リアナさん。どうしても最後に息子に合わせたくて会いにきました。」


 「お兄ちゃん、お姉ちゃん。ボク必ず騎士になるから!お兄ちゃん達の国に渡ってお兄ちゃんの様な騎士になるから!また会おうね!」


 「未来の聖騎士だな!アルテナーハ王国で会おうぜ!ルシアン!」


 「私達の旅が終わってルシアン君がアルテナーハ王国の騎士になったらまた何か食べにいこうね。」


 ルシアン達に見送れてリアナ達は葡萄酒を積んだ牛車と神官達と港街を後にした。


 「あの子達すごい感謝してたけど、あんた達何したの?」


 「まあ色々とな!」


 「正直にはなすヨ!」


 仲間と共に港街を去っていくリアナとカイルをルシアン達はいつまでも見守っていた。


 つづく



 


 

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