迷宮での食事
オーク達を倒したリアナ達は今いる階層を隅々まで調べるとオーク達がいた奥の部屋には人から奪ったと思われる多量の財宝があったそれを見たリスティが嬉しそうにする。他の部屋などには魔物の姿もなく上に続く階段があるだけだった。
「これ以上深くなくて良かったわ!」
「うん、後はモンスターを倒しつ上の階層に行ければ帰れそうだね。」
リアナとアイリーンがそんな話をしているとアルフが言った。
「いつ出られるか分からないよ。最悪この迷宮で何日か過ごすかも。そうなったら食糧が持つか分からないよ。」
「食い物が無かったらどうすんだ?!」
「迷宮で過ごすときは魔物を食べたりすることもあるんだよ。」
「本当ですか?リスティさん。」
「ああ、オークとかは臭くて食べれないけどね。アタシは迷宮に何回か潜っているからある程度食べれるモンスターを知ってるよ」
「出来れば食べたくないわね。」
「うん、、、」
「覚悟しないといけないですね。」
「おいしいモンスタもいるヨ?」
「ええ、生息しているか分からないけどね。」
「とりあえず上を目指せだな。いこうぜ!」
リアナ達は階段を上がって上の階に行った。その階を隅々まで調べたがモンスターは居なかった。
「ここの階には何も居なかったね。」
さらに上の階に行くとアルフが言い出した。
「正確な時間は分からないけどこの階を調べ終わったら今日は野営したほうがいいね。」
「うん。アルフ。」
リアナ達はいま居る階を調べるてある部屋に入るとそこにはワームがいた。ワーム達は眠っているのかリアナ達に気づかず動かなかった。
「いいとこで見つけたね!!アイリーン魔法で一掃出来るかい?」
「分かったわ!」
そう言うとアイリーナはチェインライトニングの魔法を放った。稲妻がワーム達に襲い掛かりワーム達は感電死した。
ワーム達が全て死んでいるのをみるとリスティが言った。
「こいつ美味いんだよ!」
「これをたべるわけ?!アルフ携帯の食料は?!」
「あるけどなるべく節約したいよ、先がどうなるか分からないから。出来るならこのワームを食べてみたほうがいいよ。」
「、、、わかったわ。後でね、、、、。」
ワームを倒した後その階を隅々まで調べるとオーク達何体かと遭遇しただけだった。上の階を見つけるとその手前の部屋に泊まることにした。
「カイルさっきのワーム引っ張ってこれる?ボクは火を起こして様子をみるから。」
「ああ!アルフ。任せておけよ!」
「私も行くヨ!」
アルフが火を起こし残ったメンバーと待つとカイルとリリアンが一匹ずつワームを引きずって来た。
「結構おもいな!こいつ!」
「楽勝ヨ!」
「二人ともありがとう。後はボクに任せて。」
そういうとアルフはナイフでワームをさばいていく。皮を剥いで食べる肉の部分を切ると身を焼いていく。焼き終えるとアルフが塩をふり、まず味見する。
「うん、食べれるよ。」
そう言うとカイルとリリアンがワームの肉を食べる。
「美味しいヨ!」
「本当に美味いな!!」
「あんた達、、、よくそんなゲテモノを、、、ってレティシア!リアナあんた達も食べてるの?!」
「美味しいですよ。アイリーン。」
「うん、アイリーンも食べてみて。」
レティシアが笑顔でリアナは真面目な顔でそう言う。気が付けばアイリーン以外の六人と一匹はワームの肉を美味しそうに食べている。アルフもアイリーンにワームの焼いた肉を勧めた。
アイリーンは覚悟を決めて目を閉じてワームの肉を口の中にいれた。口に入れると程よい脂身のある部分だった。
「美味しいわね!」
ワームの肉を食べ終えた一行は休んだ。目を覚ますと再び階段を上るとゴブリンの集団と戦闘になるがリアナ達は難なく倒した。
その階の部屋を隅々まで調べると小さな銅像と開けた宝箱の部屋に戻って来た。床にはバラバラになって浄化したスケルトンの骨が散らばっている。
「あの部屋ヨ!」
「地上は近いわね!」
「ああ!」
「報酬が楽しみだわ~~!」
「今日中には港街へ帰れそうだね。」
一行は地上に出ようとすると出入口から明るい光がさしていた。地上に出るとリリアンが伸びして言った。
「やっぱり日光を浴びるのはいいヨ!」
「ああ!いこうぜ!皆」
「うん。貴重な体験だったね。」
「もうトラップはごめんだわ!」
「ごめんごめん、次からはもっと気を付けるからさ!」
一行は話しながら港街へと戻って行った。
つづく