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輝冠摂理の神生譚 ~どうやら天才らしいので、嫁と神々の王を目指す!~  作者: G.なぎさ
第二章 天上神界を覆う不穏編
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23話ー➃ 根源を重ねて......






「待って?何か、報告より全然多くないか?目算で倍くらいいるんだけど……」


「おにぃ、あれ、全部狂化っぽい。」


「ちょ!?マジ!?それあたしらだけでどうにかなんの!?」


「ルーク、私達の担当区域は、魔核で相当減らしてるのよ?他の区域はいったい……」



 僕は周りに指示を下した。



「マジか!?とりあえず遠距離魔法と、対空砲撃を起動!エリーは神界に事態の報告と増援、駆逐艦の申請を!惑星の防衛機能及び、惑星結界の起動も進言してくれ!」



 そうしてエリーが予め準備しておいた対空砲撃で迎撃しつつ、僕らは力の限り遠距離魔法を放った。


 しかし……魔物の数が思ったより減らない。

 僕らは魔力核弾頭を使ったからいいとして、他の区域が心配だ。



「よし!全員格闘戦だ!各自全力で飛翔して魔物を討伐しよう!成層圏内に絶対入れるなよ!」



 僕らは飛翔魔法で飛び上がった。







 :魔物の群れ突入直後:



 魔物の群れの中に突入したが、とてもじゃないが神術を温存している場合ではない。

 当然、僕らは全員最上位神に匹敵する実力を持つので、やられることはない……ないのだが……


 今回の任務内容は主に防衛だ。このままでは突破されてしまう。

 超高速で飛行しながらの格闘戦では間に合わない。


 遠距離魔法は焼け石に水……

 広範囲の神術は、他の区域の中位神などを巻き込みかねない……



「第55位階神術!!天絶衝撃!!ガリブ!後ろだ!!」


「心配すんな!ソードアーツ、グランドスラッシュ!!てか、てめぇ!んだその力!!隠してやがったな!?」



 すんません......

 まぁ、それはひとまず置いておこう。


 ソードアーツはガリブの得意とする、スキルに似た力の一つだ。

 アーツは特定の条件を満たす事で、威力や特性が変化するなどの特徴がある。



「おいルーク!!こいつぁ、どんなに早く叩き殺しても成層圏に侵入されんぞ!」


「あたしらのとこでこれだぞ!?早く減らして他の助太刀にいかねぇと!!全員が全員あたしらみたいに強くないっしょ?」



 くそ……天上神界がスタンピードの魔物数を、測り違えるなんてまずありえない……

 これはまた巨大な隠蔽が施されていたに違いない。


 幸いこの星の防衛機能や、惑星用結界は発動し始めているが……

 惑星全体を覆うにはまだまだ時間がかかる。



「エリー!!ルシア!!そっちはどうだ!!」


「苦戦、ない。でも取りこぼし、ある。」


「ルーク、こっちも全力で戦ってるわ。でも敵の数と密度……オマケに範囲技で倒せない強力な個体もいるわ!そういうのを個別に対処してたら、絶対守り切れない!!」



 不味いな……

 これだけの数を地表に近づけさせる訳にはいかない。


 遠視の魔術で覗いてみると、もう既に隣の区域は成層圏を突破されている。



「おにぃ。強力個体。数匹逃した。ごめん。」


「ルーク!いろんなエリアから救援要請が来てる!!もう戦線が瓦解している区域があるわ!」



 もう出たか......突入から大体五分......

 あと五分すればこれの倍の戦線が崩れる......



「まずいっしょ!他の区域はバッタの大量発生みたいになってかも!?」


「お!上手い事言ったな~。」


「うぉ。例え適切。分かりやすい。座布団。」


「二人とも状況を考えて欲しいわ!!命を何だと思ってるの!!」



 怒られた......ごもっともな意見だ。

 既に別区域では、かなりの重傷を受けた負傷者も出てきている。


 僕らが、惑星の防衛機能だけで、耐えられる数まで魔物を殲滅し......

 他の区域も、救援に行かなくては......本当に犠牲者が出る!



「おいルーク!!30秒間守ってくれ!!俺らに策がある!!」


「分かった!ルシアとエリーは引き続き殲滅を頼む。」



 するとガリブとベレスが背中を合わせて唱え出した。



『大いなる力に定められし同一の存在に申し立てる。敵を討つ為、根源を重ねたい。』


『私の敵はあなたの敵。喜んで我が根源を捧げよう。敵を討つ誓いを受ける。』



根源共鳴 (クロスコネクト)



 こ……こいつら……マジか!?




 するとガリブとベレスは橙色の粒子に包まれ、髪色や目の色が変化していく。

 最終的に赤い瞳にオレンジの髪色、そして獅子のような重厚なオーラを纏う超戦士の姿に変貌を遂げた。



「よっしゃベレス!!叩き潰すぞ!」


「おけまる~!あたしらに任せな!!」



 根源共鳴は、僕らより遥かに長い時間を共にした片割れでも、習得できる者は少ない……らしい。


 まさか二人が根源共鳴を習得していたなんて……だがこれで勝てる。



 僕はそう確信したのだった......






 どうもこんにちわ。G.なぎさです!

 この度は最新23話を読んでいただきありがとうございます!!


 今回はスタンピードにて想定外の事態が発生しましたね!

 天上神界が測り違えたのか?それとも神界内部に内通者でもいるのか?


 それは分かりませんが、狂化ウイルスも仕込まれていたことから、ヴァラルが嚙んでいる事は間違いなしです!


 そしてついにガリブとベレスの根源共鳴が?

 二人はレゾナンスではなくクロスコネクトと命名していましたね!


 スタンピード決戦の今後の展開はいかに!?



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