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輝冠摂理の神生譚 ~どうやら天才らしいので、嫁と神々の王を目指す!~  作者: G.なぎさ
第二章 天上神界を覆う不穏編
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22話ー➁ ヤべぇ扉の中のヤベぇ神





「そうか。すまないな。そちらは初対面か。自己紹介をしよう。

 私は4代目全神王 ゼレス・サーラント。ルークから話は聞いているよ、ルシア。」


「先に名乗らなかった御無礼をお許し下さい。上位神序列7位を頂いております、ルシア・ゼレトルスにございます。この度は神々の長たる全神王様にお会いでき光栄でございます。」



 ルシアはすぐに切り替えて、適切な対応をした。

 エリーならもう放心状態になり、使い物にならない置物と化しただろう。



「ルークよ。」


「はいなんでしょうか?」


「何故......お前のような、ナチュラルサイコにこんな嫁が?私は理解に苦しむぞ。」


「お冗談を。公的な場ではないとはいえ、そのような発言は如何なものかと。」



 僕がナチュラルサイコだって?模範的好青年の間違いだろう?

 まぁ訳あって僕はこんな事を言われたり、指摘できるほど4代目と親しい関係性にある。



「まぁいい。私が来た理由は主に2つだ。1つ目はルーク、ルシア両名の地位を最上位神に格上げする。」


「承知いたしました。。」


「しょ、承知いたしました。」



 思ったよりも早く来たな。

 やはり、魔導神ソロモンの寄越したクエストの効果は高かった。


 おまけに十神柱の2人と、友好な関係を持てたのが大きい。



「最上位神への昇格の際、こちらで選んだ最上位神を相手として、模擬試合をしてもらう。

 この模擬戦闘は天上神界全域の界営放送でも放送される。心してかかれよ。」


「存じております。新たなる最上位神の誕生というのは、それだけ大きな出来事だ、と。」


「私も承知いたしました。」



 そうだ......

 僕が国民からの知名度を一気に高め、好印象を与えるには最上位神相手に印象的に勝つしかない。


 ここでの印象は、後々の国民審議投票に大きく関わるのだ。

 当然、前々から準備はしていた。ほとんどの最上位神への対策は万全だ。


 ほとんどの.....な......



「もう1つは報告の遺跡調査の件だ。」


「はい?」



 遺跡調査の件?もう結論が出たのか?



「少し先にはなるが......調査を担当する十神柱が、お前達の同行を是非にという事だった。それ故遺跡調査同行を命ずる。」


「かしこまりました!ありがとうございます!」


「ルーク……良かったわね。」



 遺跡調査同行は、ほとんど不可能だと思っていた。これは朗報だ。



「担当の十神柱については、今の段階で教える事はできない。だが天翼王ではない。それとヴァラルの対策が、遅れている件については対応を急がせる。」


「......遅れているのでしょうか?迅速に対応しているように見えますが……」



 お世辞などではなく、対応は極めて早い。

 狂化ウイルスの件でも、報告の段階で既に十神柱が対応に当たっていた。


 4代目も様々な業務がある超多忙スケジュールの中、

 たかが上位神の僕が上げた報告書に、自ら目を通し内容も把握している。


 4代目全神王は目立った偉業こそ無いものの、先代に勝るとも劣らぬ名君だろう。



 すると4代目全神王ベレス様は話し出した。



「こんな事は王の立場として言うべきでは無いが、この神界の秩序は磐石とは言えない。知っているか?十神柱とは名ばかりで、もう彼らの半分が表舞台から退いているという事を。」


「「!?」」


そして語られる......

今神界が置かれている最悪の状況が......


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