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輝冠摂理の神生譚 ~どうやら天才らしいので、嫁と神々の王を目指す!~  作者: G.なぎさ
第二章 天上神界を覆う不穏編
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――第22話ー① この扉はぁ......やべぇ扉だわ  『いきなり謁見!?神界の頂点『全神王』!』――







 僕が1晩中ルシアを犯し続けた。

なのでルシアは丸一日寝たきりで、起きたのは次の日の朝だった。


 ルシアは行為が終わった後ほぼ確実に寝る。



「おはようルシア。」


「ルークゥ。おはょぉ。またねんねした?」



 そして知っての通り、行為後の起床は、幼児退行ルシアが見られるのだ。



「寝ちゃったね。まだ寝る?」


「やや。寝ないぃ......眠くないもん!」



 といいつつ枕を抱きしめている。

 本当は眠いのだろう。



「もう朝だよ。休みで良かったね。朝食頼んどいたから食べようか。」


「食べる!抱っこしてぇ!うへへ大好きぃ!」



 あー尊いわ。


 僕はルシアを抱っこして、朝食の席に座らせた。

 その後。僕の腕の中で、ルシアがモゾモゾと食事をし始めた。






 ――少し後――


 食事をしてしばらくして、幼児退行が解けてきたのか、ルシア正気に戻っていた。



「またやったわ.....私。」


「いいじゃん。可愛かったから。個性だよ個性。」


「せめて寝起きの記憶は全然ないとか......そういう都合のいい脳が欲しかった!!」


「それは残念だったね。」



 ルシアは寝起きの記憶を忘れるタイプではない。

 黒歴史はその度に増えるのだ。



「ぁぁぁぁもぅ。何であんな恥ずかしい事を。しかも昨日は外だったから……いつもより……」


「野外だと、いつもより興奮するのかな?見られてる気がする的な?」


「ちょ!?そんな事言ってないわよ!恥ずかしかったってだけよ!」


「へぇ?違うの?」


「ッ......」



 どうやら図星のようだ。

 前々から思ってたが、うちの嫁ドMじゃね???



「で?興奮したの?してないの?」


「ぁぅ......した......」



 何だこの可愛い生き物......

 よし!もう一回襲ってやろう。




 そう思った瞬間......


 そんな余韻に浸る暇もなく、推薦クエストについての連絡が来た。



「あー。これは今日の休みは潰れたね。ルシア。お昼からギルドに行くよ。」


「わ、分かった......」



 良いところで!!ソロモンのクソ野郎絶対許さん!!!!

 僕はそんな理不尽すぎる怒りを胸に、ギルドに向かった。






 :ギルドに到着直後:



「よっ!ルーク!!」



 久々ギルドに足を運んで、速攻でガリブと再会した。



「久しぶり。呪術師の時以来だね。何やってたのさ今まで......」


「あぁ?言ったじゃねぇか。呪術師狩りだよ。悪さしてる呪術師の討伐依頼を、94もこなしたんだぜ!」



 九十四!?


 こいつら......

 家にも帰らずに野宿しながら、ひたすら呪術師狩ってたのかよ!?



「よくやるよホントに......家に帰りたいとか思わないわけ?」


「おー?ベレス帰りたかったりしたか?」


「あー?アタシ?いや別に全然?」



 これは『脳筋』というカテゴリーに分類していいレベルなのか?

 何という事だ。これは脳筋というより未開の原人......


 ほとんど野生の獣じゃないか......

 よし!今度、博物館か動物園に連絡しよう!!



 するとルシアが口を開き、ベレスとガリブに問いかけた。



「それで2人とも? 今日は何で来たのかしら?」


「お前ら知らねぇのかよ?スタンピードだよ! んで人数を集めてんだとよ!金払いがいいから応募したぜ!!」



 スタンピードか。

 ある程度の実力がある冒険者が、一定数集まれば十分に対処できる。


 僕らは冒険者以外にも収入源がある。

 それもあり応募がかかってもあまり応募しない。


 しかしこの2人は冒険者1本で生活しているのだ。当然報酬のいい仕事には敏い。



 ちなみにルシアとベレスは隣で女子会?をしている。

 いけない、いけない。これは入ってはいけない女の聖域だ。


 そう思ったため、僕は原始人の雄の問いに返答した。



「久々に会ったしね。僕らもできたら参加するよ。その時は派手にやろうな!」


「おうよ!応募締切は明日だ。待ってんぜー!」


「おっけー。」



 そうして僕らは、推薦されたクエストの説明を聞くため、ギルドの応接間へと移動した。






 ――移動した後――



 のだが.......明らかにいつもと違う。


 そもそも移動してきた先が、ギルドの応接間にはとても見えない。

 その扉は荘厳で、より重厚感があり美しい。


 嫌な予感しかしない。もしかすると……



「ル、ルークまさかここは……」


「僕......また何かやらかしたっけ??」


「え、また??初めてじゃないの?」


「......はい!深呼吸 深呼吸。」



 いや。特に今回はやらかした記憶は無い。

 多分大丈夫だ。



「え?ちょ!?何知ってるの?」


「さーて!入ろうか!!」


「ルーク!?知ってるなら教えてよ!」



 ルシアの訴えを完璧に無視し、僕は作法にならい部屋に入室した。



「よく来たなルーク。気にせず座れ、私が許可をする。」



 そこには青色のショートヘアに、荘厳な羽織と服装を着た女性が立っていた。



「お久しぶりです。本日はどのようなご要件で?これは公的なものではないのでしょう?」


「ルーク……この女性の方は……」



 不安そうに、僕に訪ねてくるルシアが可愛い。

 まるで今にも、ストレスで死にそうな顔をしている。


 地位によっては、先に名乗るのが無礼に当たる場合もあるからだ。



「そうか。すまないな。そちらは初対面か。自己紹介をしよう。

 私は4代目全神王 ゼレス・サーラント。ルークから話は聞いているよ、ルシア。」



僕達は唐突にも、神界の頂点に謁見することとなった。


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