食いしん坊お嬢様と執事
フリー台本として書いてみました。
読みやすいように言い方を多少変えていただいても構いません。
執事 「おかえりなさいませ、お嬢様。」
お嬢 「今日の予定は?」
執事 「本日の予定は、この後着替えていただき、財部商事と会食、その後フランス語のオンライン授業がございます。
本日の会食のメニューはこちらです。財部様は海鮮がお好きとのことで、そちら中心の食事となっております。
お嬢様の苦手な貝類はお客様にわからないように外しておりますので、ご安心ください。」
お嬢 「わかったわ。今日は和食なのね。それこそフランス料理がよかったわ。」
執事 「申し訳ございません。」
お嬢 「あなたを責めてるんじゃないわ。」
執事 「それではフランス語のオンラインの授業が終わりましたら、フィナンシェをお持ちいたしましょう。」
お嬢 「まぁ赤司それは本当?」
執事 「嘘をつく必要がございますでしょうか?」
お嬢 「だってフランス語のオンライン授業が終わるのは夜11時ごろになるわよ?いつもはそんな時間に食べたら太るとか言ってお菓子を食べさせてくれないじゃない!」
執事 「最近お嬢様は会食が多いので。今回は特別です。」
お嬢 「最近食べたいものを食べられている気がしないものね。」
執事 「はい、僭越ながら食堂の利用が減っていることを確認しております。」
お嬢 「あっ、赤司そんなところまで見てるの?」
執事 「お嬢様の健康管理も執事のつとめでございます。できればお嬢様にはもっとバランスの良い食事をとっていただきたいものです。それにお嬢様は最近菓子パンばかりを手に取ってらっしゃるようですから。」
お嬢 「だって美味しいんですもの。」
執事 「何事にも限度というものがございます。菓子パンをいくつも食べるようでしたら、ちゃんとした食事をとっていただきたいです。」
お嬢 「わかってるわよ。」
執事 「肌も荒れやすくなりますしね。」
お嬢 「うるさいわよ、赤司。」
執事 「差し出がましいことを申しました。それにしてもお嬢様がメロンパンをお好きとは意外でした。」
お嬢 「そうかしら?あの外側のクッキー生地、ふかふかのパン。美味しいじゃない。」
執事 「お嬢様は普段クッキーを好んで食べているイメージがございませんでしたので。」
お嬢 「それとこれとは別でしょ?それよりこんなに悠長に喋ってる時間はあのるのかしら?」
執事 「お嬢様が準備に手間取らなければございます。」
お嬢 「何よ、皮肉でも言ってるの?今日は早く帰ってきたじゃない。」
執事 「ではその口の端っこについてるクリームはなんですか。」
お嬢 「えっ、やだ、ついてる?気づかないで部屋まで来てしまったわ。鏡を見たはずなのに。」
執事 「冗談でございます。」
お嬢 「鎌をかけたわね。そうよ、シュークリームを買い食いしたわ。私は成長期なの!お腹が空くのよ!」
執事 「お嬢様に、間食を用意していましたが、今日も不要だったようですね。」
お嬢 「今日もって何?毎日用意してくれていたの?言ってくれたらよかったじゃない!」
執事 「お嬢様は最近コンビニスイーツにハマっているようでしたので、こちらが用意する間食ではご満足いただけないと思いまして。」
お嬢 「そんなことないわよ、それにもったいないじゃない。」
執事 「ご心配なさらずとも、使用人たちが喜んでいただいておりますので、お気遣いなく。
さてお嬢様、そろそろ準備を始めませんと、お時間でございます。」
お嬢 「今日は何色のドレス?それとも着物かしら?」
執事 「本日のお召し物は着物になっております。食事もございますので緩めに着付けるよう申し付けておりますが、着崩れとの兼ね合いもございますので、ご了承ください。」
お嬢 「わかってるわよ。まぁ二日連続着物じゃないだけマシね。」
使用した音源が残っている場合、聞いてみたいのでメッセージにてご一報いただけると喜んで聞きに行きたい所存です。