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バツイチ鬼道少女と心臓外科医  作者: かぐつち・マナぱ
バツイチ鬼道少女と心臓外科医 第2章 『創世記戦争』
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第1話 『新しい海の民と竜王』㊳無償の愛は命に代えて

@<前話を母視点で振り返って、続けて娘視点となります。娘ちゃんはまだ子どもなので、ひらがな多用の文面で読みにくいかもです、すいません!

クー<他に何か良い表現方法なイカのう?

・・最初は恐ろしかった・・死に別れた娘が、見たことも無いような『黒い姿』になってしまって・・『普通』の海の民(ワタシたち)の姿とは違っていたから・・


そして、怖かった・・ワタシに黒い弾丸を容赦ようしゃなく撃って来て・・実の母と子だというのに、そんなことをするなんて・・『常識』では理解できなくって・・


『まず、私が娘ちゃんとお母さんの間に入ります!・・お母さんは娘ちゃんに呼び掛けて・・どうか、娘ちゃんを怖がらないで下さい!』


そんなワタシの心を読んだかのような、あのヒトガミ様の声を聞いて、思ってしまったんです。


・・ワタシが怖がっているように、娘も実は怖がっているんじゃないかって・・


物心がついてから会うのは初めてで・・お互い、こんな事になってしまって・・言葉を交わすのは初めてで・・母と娘という関係でありながらも、ワタシとあの子の間には、まだ信頼も何も無いんだって気付いてしまったんです。


『普通』や『常識』という枠組みからはみ出た『異常なワタシ』は、それを嫌っていたのに・・その疎外感を子供たちが覚えないように立派に育てようという気持ちが、いつの間にかワタシ自身、そこから外れた者をうとむような先入観にとらわれてしまっていたのだと気付いたんです。


誰もが知らないヒトに会ったり話したりする時は、どうしても怖いという気持ちを持つものなのに・・自分や、皆と違うものを認めるのは難しいものなのに・・


『普通』や『常識』なんていう狭い枠だけで、あの子を判断しちゃったんだって。


この程度のことで、母親が怖がっていたら、その気持ちは娘に伝わってしまうんじゃないかって・・ワタシがこの子を嫌がったら、あの子もワタシのことを嫌だと感じてしまうんじゃないかって。


実の母と娘だったら、何もしなくてもわかり合える・・そんなモノはただの幻想で、ワタシからわかり合おうとする努力をしなければ、ワタシとあの子との関係は何も始まらないんだって・・


そして、思ったんです・・ワタシとあの子との初めての関係を、お互いに怖いって思うだけの関係にしたくない!って。


そしたらね、自然とワタシの口から、こんな言葉が出てきたんです。


『お腹を痛めて産んだ最愛の娘です!、ワタシの命は、娘が産まれた時に失なくしました!、どんなことがあっても恐れるものですか!、この子はワタシが存在していたという象徴、そのものなんですから!』


危険だとわかっているけど、他の誰かじゃなくて、『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()』って・・ワタシがあなたに何を思って、あなたがワタシに何を思っているのか伝えて合って、ちゃんと互いに知らないといけないんだ!って。


そしたらね、自然とワタシの身体が、前へ前へ進んで行こうとするんです。


『ココハ・・トテモ・・クラクテ・・』


初めて聞く娘の声は、たどたどしくて暗くて恐ろしい声でした。


・・でもね、あの子の声が聞けて嬉しかったんです。


ああ、これがあの子の声?・・他にどんな言葉を知っているの?、もっと聞いてみたい!、この子の笑い声は、どんな声なんだろう?って思ったんです。


ワタシが一歩ずつ近付くにつれて、娘の掲げる黒い玉も大きくなっていきます。


・・でもね、あの子の仕草が見れて嬉しかったんです。


ああ、この子は動いているんだ、生きているんだ!・・体を動かすことは好きなのかな?、あの手に触ってみたい!、何が好きなんだろう?って思ったんです。


その知りたいっていう気持ちが強くなってきたら、もう何も怖く無くなってきて・・


不思議なことに、あの子に近付くにつれて愛しさが込み上げて来るんです!


『本当は、もっと一緒にいたかった・・ずっと、あなたを愛してあげたかった・・ワタシの全部をあなたに与えたかった・・』


でもぐに、何でワタシは、この子と一緒に生きられなかったんだろう?、何でワタシは、この子に愛情を注いであげられなかったんだろう?、何でワタシは、この子に何も残せなかったんだろう?って後悔ばかりが浮かんできて・・


『ただ・・ただ、そのことをあなたが気に病んでしまっていたのなら・・一言、ごめんねって謝りたい・・あなたは、あなたでいいんだって・・お母さんのことは気にしなくていいんだって・・』


ワタシが死んでしまったことで、この子がどんな思いをしてきたのか・・自分勝手なワタシを怒っているんじゃないかって・・この子を置いてってしまったひどい母親を憎んでいるんじゃないかって、不憫ふびんに思えてきてしまったんです。


『・・サムクテ・・』


次に聞く娘の声は、身を切られるような寒さを訴える声でした。


ああ、この子は寒がっているんだ、じゃああたたかみが必要なのね?・・でも、何の関係も築けていないワタシが、この子をこのまま抱きしめてもいいのかな?・・そんな『()()』がワタシにあるんだろうか?、って迷ってたらね・・


『娘ちゃんに伝えてあげて下さい・・お母さんの愛情の全てを・・そして、聞いてあげて下さい・・娘ちゃんが抱えていた悩みの全てを・・』


またワタシの心の中を読んだかのような、あのヒトガミ様は行動と言葉で、そっと背中を押して下さったんです。


その言葉を聞いて、ああ、ワタシはこの子と手を繋いでいいんだって、抱きしめてもいいんだって・・危険だと分かっているけど、あえて手を出さずに、ちゃんと見守って支えてくれる方がいるって、何て心強いのだろうかって・・それから母と娘の関係を始めてたらいいんだって・・お互いに伝えて、お互いに聞けばいいんだって安心できたんです。


そしたらね、ワタシもあのヒトに出会う前は、寒さに震えていたんだって思い出して・・それは、孤独と寂しさから感じていたんだって思い出して・・


『ワタシが死んでしまったことで、あなたに寂しい思いをさせてしまって・・本当にごめんなさい・・あなたは、そんなにワタシのことを想ってくれてたのね?』


それを何とかして欲しいっていう気持ちを、この子はちゃんと伝えてくれてるんだってわかったんです。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、この子が求めているのは、他の誰でもない、この『()()()』なんだって!


だから、ワタシは、この子に自分の手を差し伸べるんです。


『・・サビシクテ・・』


次に聞く娘の声は、胸が裂かれるような寂しさを訴える声でした。


幼い娘がどんな気持ちでいたのか・・小さな体でどれだけ耐え忍んできたのか・・やっとワタシは、この子が抱えていた悩みを知ることが出来たんです!


娘の手がゆっくりと下がり、黒い玉が消えていきます。


・・何も無い関係だったけど、今のワタシはあなたが孤独を感じているんだってわかったよ?


『うんうん、寂しかったんだよね・・悲しかったんだよね・・でもね、あなたは孤独じゃないんだよ・・ずっと、ワタシもあなたのことを想っているから・・』


・・何も無い関係だったけど、今のワタシはあなたが寂しくて、悲しい思いをしているんだってわかったよ?


だったら、知ったからにはワタシも伝えないと!、あなたを忘れたことなんて一度もない!、あなたをずっと想っているんだって!、あなたを愛しているんだって!


そしたらね、娘もワタシに手を差し伸べてくれるんです。


真っ白なワタシの手と正反対の、真っ黒な娘の手だけど全然怖くなかった・・むしろ嬉しかった・・ワタシと、この子の関係が始まるんだって!


『・・オ・・カ・・あ・・さ・・ん、・・オ・・かあ・・さ、ん!』


触れ合った手から真っ黒い圧力のような感情の渦が、ワタシに押し寄せて来たのだけど・・でもね、この子はワタシのことを・・『お母さん』って呼んでくれたんです!、『お母さん』って認めてくれたんです!、『お母さん』に助けを求めてるんです!


そうしたらね、ワタシはこの子・・『最愛の娘』のためなら何でもしてあげる!、どんなことをしても助けてあげる!って強い気持ちが沸き上がってくるんです!


『だから・・だからね・・』


『母と娘』の関係を始めるために、ワタシが出来ることは、ただ一つ・・全ての親が自分の子に愛情を示すための行動・・『ワタシがお母さん』だって知ってもらうために・・


『娘ちゃん!しっかりして!?』


娘を強く抱擁して・・愛情を込めて心の限り叫ぶしかないじゃないですか!!!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・あたしが、うまれてこなければ・・おかあさんは、しなずに、すんだのかな・・もう、なんかいも、なんかいも、おなじことをくりかえして・・


・・ここが、あたしのへやなのか、おにいちゃんたちのへやなのか・・あたしが、わるいこだから、おかあさんは、しんじゃったのかな・・かみさまが、ばつを・・


・・ここは、とても、くらくて・・さむくて・・さびしくて・・もう、どうにもならなくて・・いつ、あのくろいたまをひろったのか・・ぜんぶ、くろくして・・


・・・あれ?・・・なにか、きこえてくるよ・・・?


きいたことがないのに・・ず~と、まえから、しっているような・・やさしい、おと・・すきな、おと・・これは、おと、じゃない・・これは、こえ、だ・・


・・・あれ?・・・だれの『声』だろう・・・?


きいたことがないのに・・うまれる、まえから、しっているような・・おとうさん、おにいちゃんたち、おねえちゃんのこえ、じゃない・・あったかい、こえ・・だいすきな、こえ・・・あれ?・・この『声』は、もしかしたら・・?



『・・オ・・カ・・あ・・さ・・ん、・・オ・・かあ・・さ、ん!』


『娘ちゃん!しっかりして!?』


あたしは、この『声』をしってる!、これは・・あたしの『おかあさんの声』!、思い出したよ、わすれてなかったよ!、おなかにいるときから、おかあさんは、あたしに声をかけてくれてたんだもん!、だいすきだったんだもん!


・・こころがまっくろで、まわりもまっくろ・・声もきこえにくいし、声もでない・・すごくさむくて、からだも、うごかない・・さびしくて、サビシクて・・


でも、あたしの目のまえにいるよ!、あたしのおかあさんがいるよ!、おかあさんがあたしをだきしめてくれてる!、あたしをだいすきだって、おしえてくれてる!


あの黒い玉の中にいた、にせものじゃない、ほんとうの・・


『おかあさん!、おかあさん!、おかあさん!、おかあさーん!』


だから、あたしも、おかあさんに伝えなきゃ!、あたしも、おかあさんがすきだよって!、おかあさんがだいすきだよって!、だいだいだいすきだって!


『えぇ!、わかるわ!、あなたがワタシを好きなこと!、ワタシがあなたを好きだって伝わって、それをあなたが大好きだって返してくれてるのが、わかるから!』


あったかい!、こころがぽかぽかする!、やわらかい!、ぎゅっとできる!、さびしくない!、声がきこえるから!、かなしくない!、おかあさんが見えるから!


『うんうん!、あなたはワタシの子!、お母さんの娘!、ちゃんと、お母さんにも見えるよ!、わかるよ!・・待っててね?、今すぐ、助けてあげるからね!』


そういって、おかあさんはあたしをもっと、ぎゅっとだきしめてくれる!、あたしの外と中で『うれしい』があふれてきて・・いっぱいだった、あたしの中と外の『くろいもやもや』をおい出してくれて・・だんだんと、らくになってきて・・


それが、おかあさんに行っちゃうよ!?


おかあさんのまっしろな体が、あたしのくろに、そまっちゃう!?、えのぐをいっぱいしみこませた紙みたいに、にじんで、もろもろになっちゃって・・このままじゃ、やぶけちゃうよ!?、おかあさんがまた、いなくなっちゃうよぉ!?


『だめだよ、おかあさんがまたしんじゃう!、いやだ!、おかあさん、てをはなして!、また、あたしがおかあさんをころしちゃうよ!、そんなのいやだよぉ!?』


おかあさんは、あたしの『くろいもやもや』をなくしてくれてるんだ!、あたしのさむい、かなしい、さびしいを吸いとってくれてるんだ!・・でも、それは、おかあさんをころしちゃう!?、そんなのぜったいにダメ!、せっかく会えたのに!?


『そうだ!・・おとうさん!、ミコ様!、おかあさんをたすけ・・て・・』


あたしはずっと、くらがりの中にいたけど、外のいろんなことをかんじてた・・


だから、おとうさんがへびになったり、ミコ様がたいへんだったのもしってたの・・だから、ちかくにいる、おとうさんとミコ様に、おかあさんをたすけて!っていいたかったのに・・


おとうさんは、あたしたちがいるところに外の水が入ってこないように、大きくひろがっておさえてた。


ミコ様は、おかあさんよりも『くろいもやもや』をいっぱい体につけて、くるしそうにたえてた。


あたしは、ミコ様たちが、おかあさんのくるしいをたすけようとしてるって・・


『あたしより・・おかあさんを・・あたしなんて、いらないこなのに・・』


みんなが、あたしをたすけようとしてるって、わかっちゃった・・


『ごめんね・・こんなことしか、お母さんできなくて・・これは、お母さんの最初で最後のわがまま・・どうか、このまま、あなたの黒いもやもやが無くなるまで抱きしめさせて?・・お母さんが命をかけて、あなたを助けてあげるからね?』


おかあさんは、あたしの手を離してくれない!、あたしの体を離してくれない!


あたしの外と中の『くろいもやもや』が、どんどん出てきちゃうのに!


おかあさんは、あたしの離してほしい気持ちも、あたしの離してほしくない気持ちも知っているから!、おかあさんだから、あたしのぜんぶ、わかっちゃうから!


『あたしのせいで、おかあさんはしんじゃったんだよ!?、あたしが生まれてこなかったら、おかあさんは生きてられたんだよ!?、ぜんぶ、あたしがわるいこだから!・・だから、あたしが!、あたしがいなくなれば、いいんだからぁ!』


目のまえのおかあさんがゆがんじゃう!、あたしの目から、いっぱい、なみだが出ちゃう!、おかあさんをぬらしちゃう!、おかあさんがいたら、みんなはしあわせになれるんだよ?、だって、おとうさんのかいた絵には、おにいちゃんたちと、えがおでいっぱいのおかあさんがいたから!、あたしはいないから!・・だから、絵をくろくぬりつぶしてた・・だからね?、あたしはわるいこなんだよぉ!?


『お母さん嬉しいわ・・あなたは、自分よりも他のヒトの幸せを思える子なのね?・・この世の中には自分だけが良ければって言うヒトもいるけれど、あなたは優しい子に育ってくれてるのね?・・じゃあ、お母さんも一緒よ?、お母さんもあなたみたいに、自分よりもあなたの幸せを願っているから』


あたしがひっしに伝えても、おかあさんはぜんぜん離してくれない!、おかあさんがいなくなったら、みんな、かなしいのに!、おかあさんがいなくなったら、あたしはもっと、かなしくなるのに!、しんじゃうぐらい、さびしくなるのに!


あたしの中と外の『くろいもやもや』が、もっともっと出てきちゃうのに!


『『お母さん!、死んじゃやだ!』』


ほら!、おにいちゃんたちが、おかあさんのせなかに、だきついて、おかあさんに生きててほしいって・・あたしよりも、おかあさんのほうがいいって!


『『妹ちゃんも、死んじゃやだ!』』


・・えっ?・・あたしも・・?


『『兄ちゃんなのに悲しませて、本当にごめん!』』


なんで、あやまるの?・・あたしは、おかあさんをころした、わるいこなんだよ!?、なかまのみんなにも、わるいことをしちゃったんだよ!?


ほら!、おにいちゃんたちにも、『くろいもやもや』が行っちゃうよ!?


『『殺したなんて言うなよ!、悪い子なんて言うなよ!、それが一番、お母さんが悲しむ言葉なんだ!、僕たちも悲しくなる言葉なんだ!、ひとりであきらめるなよ!、みんなで一緒に生きていたいよ、僕たち家族じゃないか!』』


あたしのことばで、みんながかなしい?・・あたしも、いっしょのかぞく?・・あたしもいっしょに生きてていいの?・・あたしはいらないこ、じゃないの?


『いらない子なんて誰も言ってない!・・くっ・・本当の家族じゃないけど、私はあなたのことを・・大事に思ってるの!・・ふっ・・どうしようも無いことなのに・・それを自分のせいだって・・はぁはぁ・・思い込んじゃう、とても優しい娘ちゃんを私は・・っぅ・・本当の妹のように想ってるから!』


この声は、おねえちゃん!?・・すごくつかれているのに・・ひっしに、ずりずり床をはって・・あたしたちのほうに・・おかあさんにつながってくれるよぉ・・なんで、そんなにしてくれるのぉ?・・ダメなのに、あたし、うれし・・


『でも、こんな事になってるのは元々はその子のせいなんでしょう、ミコ様!?』


その『声』は、おこってた、かなしんでた、つめたかった。


『悪いことをしたら罰せられなきゃいけない・・そうじゃないんですか!?』


たぶん、あたしのせいで大切なヒトが、アレにのみこまれちゃったんだ!


だから、おこって、かなしんでる・・やっぱり、あたしがいなくなれば・・


ほら!、みんなにも『くろいもやもや』が行っちゃうよ!?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



『私は、あなたのその気持ちが分かります・・それは心を持ってるものが必ず感じること・・大事なヒトが奪われたいきどおりや悲しさ・・それは、始祖しそ様も感じられていたこと・・あなたが娘ちゃんを許せない気持ち・・私はそれでいいと思います』


ほら!、ミコ様が、かみさまが、あたしをゆるさないって!


『でも、娘ちゃんが抱えているのは、あなたと同じなんです・・娘ちゃんは、お母さんという大事なヒトを奪ってしまったのは、自分のせいだって悲しんで、思い詰めてしまったんです・・今のあなたが持っているものが少し形を変えただけ・・』


まっしろいかみさまは、かおだけのこして、あとはまっくろになっちゃったのに・・あたしの、おかあさんたちの『くろいもやもや』をひきうけて・・


・・あたしがおもっていること・・あのヒトと、あたしはいっしょなの?


『あなたも見ていたでしょう?、私が追放と言われて、寂しくて泣いてしまったのを・・神様でも寂しさや悲しさを感じるのです・・ヒトが悲しみ、いきどおりを感じないはずがありません・・誰も皆、それを感じる心を否定できないのです・・ヒトに自分の泣き顔を見られるのは、とても恥ずかしいことですが・・ふふっ・・』


あたし、しってる・・かみさまも、あたしといっしょなんだって・・さびしくなるんだって・・でも、でも、すごくくるしいはずなに・・なんで、わらえるのぉ・・


『娘ちゃん、あの玉の中でのことを覚えていますか?・・私は言いました、寂しさや悲しさを無くすことは出来ないって・・今のお母さんは仮初めの存在、ずっと一緒にはいられないのです・・いつかまた、別れの寂しさや悲しさを感じることになる・・そう感じるのは、娘ちゃんがお母さんが大好きだからですよね?・・相手を大切に思う心・・その相手をくして悲しむ心をどうか無くさないでほしい』


すごく、くるしいはずなに・・あたしにほほえんで、こういってくれるの・・


『ヒトの心をまだ良く分かっていない私だけど、大事だと思うから何度でも繰り返し言いますね?・・その気持ちを無くすことは出来ないけど、それを軽くすることは出来るはず・・どうか、その気持ちに向き合って・・その気持ちを受け入れて・・その心を嫌わないでほしい・・どうか、その気持ちを許してあげてほしい」


すごく、くるしいはずなに・・あのヒトにほほえんで、こういってくれるの・・


『あなたの娘ちゃんを許せない気持ちは分かる・・ただ、今、私と始祖しそ様が協力することで、死に別れた母と娘の再会をさせることが出来ました・・これはいことだと・・私は思うのです・・身勝手な頼みとは思いますが・・今、この時だけはいきどおりを抑えて・・一時だけでいい、娘ちゃんを許して・・協力してほしいと・・願うの・・で・・す』



・・ミコ様が『くろいもやもや』におおわれちゃうよぉ!?

ミコ<大事だと思うことは何度でも繰り返しお話します!・・ぶくぶくぶく・・

クー<それが御子ミコ様クォリティー!・・あっ!?御子ミコ様~!?


拙い作品ですが読んで頂いて、ありがとうございます。皆様の応援が生きがいです!

ブックマークやコメント、誤字脱字、こうしたらいいよ、これはどうかな?、何でもお待ちしております。(ツッコミも宜しくお願いします!)

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