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バツイチ鬼道少女と心臓外科医  作者: かぐつち・マナぱ
バツイチ鬼道少女と心臓外科医 第2章 『創世記戦争』
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第1話 『新しい海の民と竜王』㊱誰も殺したくない

ミコ<ど、どうしたらいいの!?

なぎなぎのような心境は何処にいった!?

クー<なぎ様がなぎと言われ・・(←マテ)

私たちの頭上にある幽世かくりよの海に浮かぶ虚像が、聖地にいるナナシ様と海の民の方々の様子を今まで何事もなく映していたのに・・


ザザ・・・『・・ミ・・コ・・』『ナナシ様!?、ナナシ様!?』


だけど、苦し気なナナシ様の声が途切れ途切れに伝わってきて・・ナナシ様があんな声を出されるなんて余程のこと!、居ても立ってもいられず、何か私に出来ることは無いのか考えるのだけど、何の考えも浮かんで来なくてっぇ!!!


『・・あと・・を・・たの・・む・・』


ブツン!!!


苦しそうな声を最後に、虚像が真っ暗な画面になり、何の音も聞こえなくなってしまいます!!!


『ナナシさまぁぁぁーー!!!』


そして、私の喉の奥から悲痛な叫び声と共に・・・


バァァアッキーーン!!!


頭上の虚像を叩き割って、巨大で真っ黒な触腕が飛び出したのでした!!!


『ギョギョ!?、アレは、黒く染められた仲間たちが固まったモノか!?・・御子ミコ様、お気を確かに!、ほうけている場合ではありませんぞ、何とかしませんと!?』


『お姉さんが開いていた聖域の虚像を扉にして、顕世けんせけがれたちが幽世かくりよまで浸食して来たんだ!、部分的とは言え、このままでは幽世かくりよまで飲み込まれてしまうぞ!』


突然のことで不甲斐ふがいなく右往左往することしか、ナナシ様のことで気が動転して悲鳴を上げることしか出来なかった私にクーとなぎ叱咤しったの声が飛びます!


ずるっ・・ずるっ・・


『出てきた!?』『みんな食べられちゃう!?』『くそっ!、アレがアイツを!』


虚像の枠から出現した巨大な触腕が、更にその腕を伸ばしていきます!


ナナシ様が聖地から送り届けてくれた方々は、元の人数よりも少なくて・・皆の心が悲しみと恐怖の色に染まっています!


依代よりしろ巫女みこよ!、我ら魂の安息の場を荒らされる訳にはイカぬ!、虚像を閉じ・『も、申し訳あり・・ません・・もはや、私の力では・『おお、もうやっておっ・『駄目だ、お姉さん!、これ以上は力の使い過ぎだ!、自分の魂が消滅しちゃうぞ!?』・なんじゃと!?、無理をして・『まだ・・まだ・・やれ・・ま・・』


沖津鏡おきつかがみに力なく寄り掛かる、お日様のような橙色の光の玉がかすれて点滅し、お姉さんの弱々しい声が聞こえて・・今にも消えそうになっている!?


今までの働きも含めて、お姉さんに無理をさせていた・・そんなことを微塵みじんも感じさせず・・私が狼狽うろたえている間も、お姉さんが必死で虚像を閉じようとされて・・


『そうで無くても、魂が離れ過ぎている状態で負担が大きいんだ、二度と元の身体に戻れなくなる!・・始祖しそ!、けがれをはらうの為にも早くその身体から離れろ!』


ちゃきり! 『あっ、なぎ様、お止めくだされ!?』


『うぬっ・・だが、オマエは我が巫女の肉体から離れたならば、問答無用で我を消そうとするのではなイカ!?、我も民を守る責務がある!、それは出来ぬな!』


ごおぉぅ! 『あっ、始祖しそ様、お止めくだしゃい!?』


互いに譲らぬなぎ始祖しそ様の間で、剣呑なんのんな雰囲気がただよってしまいます!、今は争っている場合ではないのに・・私も焦る気持ちを落ち着けて、鏡に左手を向けます!


『やめて下さい、ふたりとも!・・お姉さん、ごめんなさい!、後は私が引き継ぎますから!・・土の陽たる、沖津鏡おきつかがみよ・・皆を守る為に、幽世かくりよの虚像を閉じて!』


今の私には、お姉さんの魂から鏡に向けて何か力が向けられていること・・その力が徐々に弱くなっていることも見えます!・・見えるならば、私はそれを扱えるはず!・・ナナシ様たちの安否を知る為にも、これ以上、入って来させない!


ぐぐっ!、ぐっ・・バチンっ!!! 『痛っ!?・・ダメなの!?』


(ま~ま、つちはみずをせきとめるけど・・みずのいきおいがつよすぎるよ?)


いつの間にか、左手の甲に付く姿に変えたすいから心配そうな声がします。


私を『ま~ま=お母さん』と呼ぶすいのことも気になるけれど・・


私の願いを受けて虚像の枠が狭まる動きを見せましたが、弾かれると同時に痛みが走ります!・・巨大な触腕が、強引に枠を押し広げていきます!


ぽた・・ぽた・・ 左手から赤い滴が落ちますが、気にしてられません!


『本来ならば、水の気を相克そうこく出来るはずだが、幽世かくりよけがれの陰気が合わさって強くなり負けてしまうんだ!、水の陰気を下げるか、土の陽気を上げな・・くるっ!』


ぐぐっ・・ブウゥゥン!!!


『な、何をする気だ?』『ひぃー!?』『もうオシマイだー!?』


私が虚像を閉じようとしている内に、巨大な触腕がその身を振り上げ、私たちのいる神域の結界に振り下ろします!


ガキンっ!、グラグラっ!、ビシビシっ!!


『きゃあ!?』『うぁあ!?』『神域に亀裂が!、ナナシを取り込んだのか!?』


その重い一撃は、中にいる私たちを揺さぶり、強固な天球にヒビを入れます!


・・プシュっ!!! 『上から水が漏れて・『『見て、妹ちゃんが!?』』


その天井のヒビから外の水が噴き出して・・神域の中ならば黄泉の水は消滅するはずなのに・・消えずに娘ちゃんに降りかかってきて!?


ぐぐっ・・ぐぐっ・・ 『サ・・ビシィ・・クラ・・イ・・コ・ワイ・・』


水の比和ひわによって縛られていたはずの娘ちゃんが動き出してしまいます!


外からは巨大な触腕が!?、内からは黒い娘ちゃんが皆を襲おうとしている!?


(ま~ま、きんぞくはとけると、みずになるよ・・みずをつよくするよ♪)


『神域内でも陰気が肥大化してる!?、今の君なら品物之比礼くさぐさのもののひれで水の神域と比和ひわを同時に制御強化できるはず!』・それは金の陰・・わかったわ、なぎ!、すい!』


ぱしっ!・・ぶぅん! 


品物之比礼くさぐさのもののひれよ!、金生水にて陰陽のそろいし神宝かんだから、水の神域と比和ひわを強めよ!』


今まで私の手を離れ、始祖しそ様に刃を向けていたなぎを両手につかみ直し、品物之比礼くさぐさのもののひれに向かって振ります!、すいも協力してくれる、これは敵を傷付け、殺す技じゃない!


ふわぁ!、キンっ!、カンカンカンっ!!! 『おお!?、防壁ですぞ!?』


白金色の布は独りでに浮かび上がり、周囲を同じ色で照らし出すと、私たちを守る天球に金属音を鳴らしながら多数の六角形の鱗が出現し、防護壁を作り出します!


ヒューン!・・ビスビスっ!!! 『きゃあっ!?・・あ、守ってくれた?』


そして、黒く染められた娘ちゃんから、お母さんの魂に向けて放たれた黒い弾丸を品物之比礼くさぐさのもののひれさえぎるように受け止めてくれます!、母を求める娘の想いを悪意になんて変えさせない!、そんな流れは私が変えてあげるから!!!


ぐぐっ・・ブウゥゥン!!!・・キーーーン!


その防護壁に向けて、巨大な触腕を再び振り下ろしますが・・甲高い音を立て弾き返します!


ジャララッ!!!・・ぐるぐるっ!・・こてんっ! 『ムギュー・・』


その布の表面から白金色の鎖が伸び、娘ちゃんにからみつくと・・縛り上げて布の上に寝かせます!


キーン!・・もぞもぞ・・キーン!・・もぞもぞ・・


その後も触腕の打撃と、娘ちゃんはもがき続けていますが・・大丈夫!、中にいる私たちは完全に守られています!


『おお、流石は御子ミコ様!、何ともないぜ!、俺は絶対に信じていた!』


瞬時に対応できたことで不安を抱く海の民の方々から、少し安堵の声が聞こえてきます!・・皆の心の色に明るさが戻ってきます。


『よし、上手く働いている!、これでしばらくは大丈夫だ!、品物之比礼くさぐさのもののひれは清めの力を持つから、その娘を上に寝かせてたまま、けがれをはらう準備をしよう!』


(ま~ま、すいも、あのこと、なかよしになりたいなぁ~♪)


良かった、やっと娘ちゃんを助けられる!・・まだ一日も経っていないのに、何だか九か月ぐらいかかった気がしますよ!?・・速く、ナナシ様たちも助けないと!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



『うむむ・・窮地きゅうちを脱した功績を考慮し、この娘を助ける為、巫女の身体が必要ならば素直に憑依ひょういを解こう・・我を幽世かくりよの海に出してくれるならば、な?・・アレが我ら同胞はらからるモノならば、その責務を負うのは、海の民の神たる我である!』


ニンゲンを憎み、海の民への強い責任感を抱く始祖しそ様にとって、私たちの手を借りること自体、容認できないこと・・危険を承知で、巨大な触腕に対峙するのは自分である!・・始祖しそ様が私たちに向かって、そう言葉を掛けられます。


ですが、アレの強さは想像以上で、幽世かくりよで力を発揮される始祖しそ様と言えど・・


そう思って、言葉を掛けようとした私を激しく怒る声がさえぎります。


怨敵おんてきである、お前の言うことは信用できない!、憑依ひょういを解除して、また御子みこを焼かないという確証が持てない!、たとえ我が主が許したとしても、僕は、御子みこを殴り飛ばし、焼き殺そうしたお前を許さない!、絶対に許す訳にはいかない!』


カタカタ・・ 私の右手の刀身が震えるほどの怒りを伝えてきます。


もし、この手を離したら、勝手に動き、切り付けてしまいそうで・・


なぎ、抑えて・・貴方が始祖しそ様へ怒る気持ち・・私はすごく嬉しいよ?、ありがとう・・でも、今はそんなことを言っている場合じゃない・・あれは正しい怒りを訴えられた結果だったの・・大丈夫、始祖しそ様は、もう私を焼いたりされないわ』


・・震える漆黒の刀身を鎮めるように、左手を優しく当てます。


『ふん、甘いことよ!、その剣の言う通り、憑依を解除した我は、再び汝の敵に回るかも知れぬぞ!?・・いや、むしろ我が幽世かくりよに出てアレと戦い、無様に負けて、消滅することを望んでおるのか?・・おろかにも無期限の追放を白紙にできるかも、と考えておるのか?・・いやはや、流石さすがいやしいニンゲンよ!』


ごおぉぅぅ・・挑発するように始祖しそ様が燃える手を向けてこられます。


『コイツっ!?、今度は我が主を愚弄ぐろうするのか!?・・いいか?、御子みこが娘を助ければ、僕たちは顕世けんせに戻り、幽世かくりよを展開する必要は無くなる!、このままアレを放置しておいても、僕らには影響が無いんだぞ?、僕が手助けするのは、あくまで御子みこが望んで・『なぎ・・木の陰である、道返玉ちかへしのたまなら、木が水を吸うように水の陰気を弱らせ、木が燃えることで火の勢いを強くする・・それが出来ますか?』・えっ?・・まあ、確かに出来るはずだけど、娘のけがれをはらうのには使わないよ?』


その挑発に売り言葉買い言葉で乗ってしまいそうななぎを抑え、私の考えが正しいか静かに問い掛けながら・・深緑色の道返玉ちかへしのたまを拾い上げます。


キーン!・・もぞもぞ・・キーン!・・もぞもぞ・・


・・今だ続く触腕の打撃音を聞き、娘ちゃんのもがく姿を横目に見ながら・・


『お聞きになった通り、この道返玉ちかへしのたま始祖しそ様のお役に立つはずです・・どうか、お使い下さい・・これぐらいしか、ご助力できず申し訳ありません』


水気を弱め、火気を強める神宝かんだから始祖しそ様に手渡そうとします。


『ギョギョ!?、では、それがあれば始祖しそ様が御子ミコ様を焼き殺せて・・あっ、いらんこと言ったんジャマイカ!?、わー、今のはナシでお願いしますぞぉ!?』


変なところで察しの良いクーが、私の頭上からわめいていますけど、それは既に私の想定していること・・これは、私の生死を始祖しそ様にゆだねるということです。


御子みこやめるんだ!、神宝かんだからの力は強い!、水を弱めることは君の力を弱めることになる!、今までだって死んでもおかしくなかったんだよ!?、今度は本当に焼き殺されてしまうよ!?』


私の命を大事に想ってくれるなぎは、もちろん反対の意見を述べますが・・


『なっ、何を考えている!?、それを我に渡す意味を理解しておるか!?、我はお前を焼くかも知れぬのだぞ!?、今度こそ確実に焼き殺すかも知れぬのだぞ!?』


当の始祖しそ様はひど狼狽ろうばいされ、何故か道返玉ちかへしのたまを受け取られません。


私を殺すつもりならば嬉々として受け取っても良いはずなのに・・


・・私が愚かにも自死を選ぼうとした時も、何故か、始祖しそ様は私を止めて下さいました。


『むろん、存じております・・ですが、以前にも申した通り、私は始祖しそ様の怒りをこの身に受ける覚悟がありますから・・』


・・それは、始祖しそ様が私の死を望んでおられないのだという確かな事実・・


(ま~ま、おそとが、たいへんなことになりそうだよ?)


『私の命を始祖しそ様に預けます・・だから、始祖しそ様も私に、その命を預けて下さいますか?』


・・もぞもぞ・・もぞもぞ・・


いつの間にか、打撃音が消え、娘ちゃんのもがく音だけが聞こえていました。


(うん・・わかってる・・でも、ちゃんとお話ししないとね?)


私の感覚が嫌な予感を伝えてきます。


『土の陰たる、辺津鏡へつかがみ・・幽世かくりよの様子を映して』


濃黄こきき色の鏡が、海の民の御霊みたまと安息の大樹に伸びていく触腕を映し出します。


『辺』津鏡へつかがみは、『周辺』の様子を見せてくれるのです。


『私は娘ちゃんを助けねばなりません・・その間、始祖しそ様には外を抑えていただきたいのです・・大切な安息の地が蹂躙じゅうりんされてはなりません』


私の胃の辺りがきゅっと痛くなります・・


現状で外に出てほしいと願うのは、相手へ死にに行けと命じるのと同じこと。


『大切なお命を懸けていただくのです・・ならば、それ相応の覚悟を私も示さねばなりません・・今の私に懸けられるのは、この命ぐらいしかありませんが・・』


・・始祖しそ様が私を殺さないように、私も始祖しそ様に死んでほしくないから。


『君は本当に、始祖しそを許すと言うのかい?、僕が決して許さないと怒っても・・殺されかけても・・草薙くさなぎつるぎ怨敵おんてきであると認識した敵であっても』


鉄の冷たさを持つ『漆黒の刀身』が問い掛けてきます・・命をぐ道具として、私に振るわれても良いと言ってくれているけれど・・


『今すべきことを、優先すべきことをすべきだわ・・だけど・・出来れば、私の大好きななぎも私と同じ気持ちでいてほしい・・私が人の身で蛇を超えたように、武力の象徴である貴方にも超えてほしい・・敵を許すという寛容かんようさをもって協力してほしい』


だから、なぎにも始祖しそ様を殺さないでほしいと願うのです。


『出来ることなら、こんな身勝手な、残酷なことは言いたくありません・・ですが、娘ちゃんのけがれをはらう際には、この神域の守りも薄くなると思われます・・その間、始祖しそ様だけが頼りなのです』


鏡に映る触腕が、安息の大樹に巻き付こうとしています。


『ニンゲンが我を頼るか・・己が身を焼いた敵であっても許すと言うのか・・互いの命を懸けて、大切なモノを守ろうと語るのか・・』


私の右手に握る剣の震えは・・いつの間にか、止まっていました。


私の左手にある玉を受け取る手は・・いつの間にか、炎が消えていました。


『はぁ~・・ホントに阿呆あほうだよ、君は』

『今、理解したぞ?・・阿呆あほうだな、お前は』


・・こんな大事な時なのに、私が真剣にお話しているのに、二人そろって『阿呆あほう阿呆あほう』と異口同音なのは何故でしょうかぁ!?


『こんな阿呆あほうは焼き殺しても無駄だ!、死んでも変わるまい!・・我が幽世かくりよでアレを抑える!、剣よ!、巫女の負担が少ない様に憑依ひょういを解除できるか!?』


『ふん!、さっさとそう言えばいいんだよ!、時間が無い、ちゃっちゃとしちゃうよ!・・天清浄、地清浄、内外清浄、六根清浄・・荒魂あらみたまよ、その情動じょうどうしずめ、巫女より除霊され給え!』


ぶおぉぉぉっ!!!・・


なぎの声を受け、赤黒い布をまとっていた始祖しそ様の姿が、ゆらゆらとゆらめき、その輪郭りんかくを薄くすると、その周囲に激しく渦巻く赤黒い炎の柱が生まれ・・


しゅぉうぅっ!!!・・『とぅっ!』・・しゅぽんっ! 


直ぐに、炎の柱は消え失せ、その身体から光の玉が抜け出て来ます!


『お姉さん!、もう戻っていいよ!』『カラダ・・やっと、もどってきた』


そして、なぎの合図と共に、お姉さんの魂が身体に戻って行きます!


『長い間すまぬ、巫女よ・・大丈夫であるか?、問題ないか?』


そう心配そうに声をかける『赤黒い色』の光の玉・・色こそ変わりはありませんが、ギラギラした怒りを感じられなくなっていました。


阿呆あほうでも良いのです!、私が阿呆あほうになることで、この世からたった一つでも争いごとが無くなるのならば、私は進んで阿呆あほうになりましょう!!!


(ま~ま、うみのたいじゅ、いたいいたいみたいよ?)


ぎり・・ぎり・・めき・・めき・・


触腕が安息の大樹に巻き付き、大樹からきしむ悲鳴が聞こえて来ます!

ミコ<始祖しそ様と共同戦線!・・あ、始祖しそ様も鬼道少女になりますか?

始祖しそ<あくまで一時的な休戦である・・我もさらし者にする気かぁ!?

一同<(流石に、それはナイわ~)

@<(これは何かに活かせそうだ!)

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