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バツイチ鬼道少女と心臓外科医  作者: かぐつち・マナぱ
バツイチ鬼道少女と心臓外科医 第ゼロ章 『根源』
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第1話 『漂流者』

「名無し」は、「意識」以外「何も無い」状態で「捨てられた」。

・・・もがこうとも、腕が無い・・・


・・・掴もうとも、指が無い・・・


・・・動こうとも、足が無い・・・


・・・声を出そうにも、口が無い・・・


・・・音を聞こうにも、耳が無い・・・


・・・姿を見ようとも、目が無い・・・


何も無い・・・それが、『自分』だった・・・


しかし、『自分』という存在は認識できている・・・


・・・『何も無い』ことを認識できている・・・


・・・認識がある・・・意識がある・・・


・・・そんな無駄なモノは、いらなかった・・・


いっその事、全て無であったら良かったのに・・・


・・・それがどれだけ残酷なことか・・・


こうして、『捨てられようとしている自分』を認識してしまうのなら・・・


全部、『無』で良かったのに・・・・・



・・・これが、五体満足なモノなら、違っていただろうか?・・・


自らの腕で、もがき・・・


指で、つかみとり・・・


足で、動き・・・


口で、声を出して・・・


耳で、音を聞き・・・


その目で、見ただろうか・・・



『未知なる存在への希望』を、抱いたのだろうか?・・・



・・・しかし、『自分』には、『何も無かった』のだ・・・


・・『希望』に対して抱くのは『絶望』・・


・・・永久の闇、静寂だけが、『自分』のそばにいてくれた・・・



それが、『私の全て』、だった・・・



拙い作品ですが、読んで頂いて、ありがとうございます。

ブックマークやコメント、誤字脱字、こうしたらいいよ、これはどうかな?、何でもお待ちしております。

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