表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

登山家と砂場の子供

作者: 杜若表六

山の頂上まで登った人が双眼鏡でふもとをみると、子供が砂場で山をつくっていた。ちらちらとこちらの山のほうを見上げている。

「かわいそうに、この高みを知らないなんて。あの子はまだ小さいから、山に登れない。だから山をつくって遊んでいるんだ。」と思った。

ところで子供のほうは、点のような登山家を見て、「かわいそうに、あの山に汗水たらして登るなんてばかげている。それより、あの山の格好いい形を砂でつくるほうが楽しい。」と思っていた。

そのとき、登山家には山の美しさはどうでもよく、子供には山の高さはどうでもよかった。

山が美しいから山に登ったのであり、山の崇高さが砂場に山をつくらせたので。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ