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「なろう」と自分

作者: 島猫。

ただ、大好きな作品を読みたいが為に、「なろう」の世界の扉を開いた。

初めはこの世界の仕組みをよく理解せず、きちんと「なろう」界の住人にもならないまま。


ひっそりと、こっそりと覗き見るように、世界の端っこに小さく小さくしゃがみこんで、ただただ大好きな作品だけをひたすらに見ていた。



一時期ブログにはまっていた。

自分のための自分だけの世界。

たまに訪れる来訪者からの「イイネ」にそわそわし、わくわくした。

ある日、その日の出来事を物語調で書いた。

楽しかった。

とても楽しかった。

でも、あくまでそこはブログであって、料理に関する日々のあれやこれやを載っけるような場所だった。

少し息苦しくなった。

水質が変わった?

違う、自分が変わった。

自分の中身が変わった。

本当に変わった?

ただ気付いただけなのかも知れない、元々持っていた何かに。



「なろう」に書くことについて、ネット検索をした。

本当に無料か? 誰でも書けるのか? 間違いなく無料か?


そうして自分は「なろう」の世界に恐る恐る住民登録をする。



そして、試しに書いてみた。

意外にも書けた。

他の人からどう見えるのかは分からないけれど、自分では満足なものが出来た。



ネットの世界は広くて狭い。

形なんて無い。

スマホの充電が落ちたら何も無い。

完全な無。


挿絵(By みてみん)




でも、ネットの世界は狭くて広い。

一つ一つの物語。

一つ一つに世界があって、一つ一つに命があって、一つ一つが生きている。


挿絵(By みてみん)




時々(むな)しくなることもある。

これが一体何を生む?

料理が出来る?

家が片付く?


でも、自分の心は満たされる。

きっときっと満たされる。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 絶妙のイラスト選びと言葉添えですね! 見事にお気持ちが語られてます。 なろうで、このご企画でご一緒させてもらい光栄です!
[良い点] あー、分かる分かる、と思えるところ。 このエッセイに共感する人は多いと思います。 確かに、小説を書いたからって現実に何かが生産されるわけじゃない。されるとすれば、書籍化したときくらいです…
[一言] 私は海外在住時になろうを知りました。あの頃は、海外で日本の小説が読めるということが、もう涙が出るほど嬉しくて(日本語に飢えていたんですね) 帰国後の今もなろうを覗く時間を作るために、睡眠不…
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