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16年◯月◯日 きさき めぐむ(3)


すうじつご。


「ふんふん(パラパラ)成る程。これは信憑性のありそうな彼女達の『出生』の憶測だ。頑張って調べたね、寵」

「でも、これからどうしよう?」

「『迎えに来るのを待つ』か、『こちらから送り届ける』か、だね。前者は……どうだろう。拾ったあの時点で、この子達は一時間近く放置されてたと『僕の目』で調べたから、迎えに来るのは少し期待出来ない。あっちからすれば、今この子達が居る場所も分からないだろうしね。と、なると」

「おくり、とどける」

「ん。まぁ、一番は彼女達の意思なんだけど、まだ意思疎通は難しそうだから――」

「ふたりとも。おうちにかえりたい?」

「にゃ!」「や!」


ぼくにだっこされたままのふたりは、いきおいよく、くびをふる。

もう、くびもすわっている。


「ふむ。既に意思疎通も出来るとは、賢い子達だ。それに、『親元に帰る事は寵との別れもセット』と理解もしている。と、なると、寵に残された選択肢は大きく分けて四つ」


しきさんは、ゆびをよっつたてて。


「一……二人の意思を無視して親元に返し、寵は未来の自分の時代に帰る。酷い目にはあわせないと僕が保証するよ。

二……二人は僕達に任せて、寵は自分の時代に帰る。これまた安心して良い。僕達パークの人間が責任を持って保護する。

三……二人も一緒に寵の時代に連れて行く。細かい事は、まぁ未来の僕がどうにでもしてくれるよ。

で、四……」


しきさんは、ぼくのえらぶせんたくしなんて、すでにしっていたでしょう。

ぼくの『こたえ』に、とおめでみていたままんが、しゅばばばとはしってきて「貴様正気か!?」とおこってきます。

でも、どちらにしろ、ぼくはそのせんたくを、えらぶほかありません。


まだ■■、なのだから。

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