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私はもう妹じゃないんだよ

「疲れた…」

ママに見られたらものすごく怒られそうだけど、とりあえず制服姿のままベッドにダイブ。このまま意識を手放してしまいたい、そう思った矢先に携帯が震えた。


「香緒ちゃん、今から叶斗の家に行くけど来ない?」

電話の相手は叶にいの一番の友達の、高山颯人くん。彼も小さい頃から知っている仲だ。もちろん、私が叶にいを好きなことも気付いている。

「うーん…」

行きたい、だって会いたいもん。なのにわざと勿体ぶる。

これはただの意地だ。勝手に意識して勝手にお互いの部屋を行き来しないように自分ルールを作った私の。

だって、無理じゃん、色々と。

叶にいと部屋に2人とか、やっぱり私は意識しちゃうし、なのに全然意識してない叶にいをみたら傷付くのは目に見えてるし。

昔は当たり前に行き来してたから、こういう小さなことから叶にいに違いを意識してもらおうかな、という邪な考えもあったり。


「俺の前でそんなの通用するわけないじゃん。叶斗に会いたいだろ?」

だけど、やっぱり颯人くんにはお見通しで、着替えてから行くね、と電話を切った。

ほんの数分の距離のために髪をセットし直して、メイクも直して。

なんだめちゃくちゃ会いたいんじゃん、と自分に笑えてくる。

"そうだ、せっかくだから叶斗に制服姿見せなよ"

だから、颯人くんからのメールにも誰もいない部屋の中じゃ開き直って素直に従うことにした。



入学式の日、上級生は学校が休みだったから叶にいは友達と遊びに行っていた。

今日も結局パジャマ姿でしか会っていないから、制服姿で会うのは初めてで。

どう思うかな、何て言ってくれるかな。似合ってるじゃんとは言わないかもな。

なんて一人でぐるぐる思考を巡らせていればあっという間に着いてしまう距離。

小さい頃から何度も何度も訪ねた部屋だけど、ここ最近は来ていなかったから、それだけで少し緊張する。

扉が違うものにさえ見えてきて、変わったんだなぁ色々、そう1人感慨にふけってドアを開ければ飛び込んでくる受け入れたくない現実。



「香緒、着替えてなかったの?」

緊張しつつも期待でルンルンだった私とは裏腹で、至って平常運転な叶にいの隣には、美人なお姉さんが座っていた。

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