1話
読み専門でしたが、気まぐれで書いてみました。
安藤 優28歳フリーターで自他共に認めるロリコンである。
そんな俺だが今は、辺り一面真っ白な謎空間にいた。
なんだか立っているのか浮いているのか、よくわからない。
意識し始めたら上下左右の感覚もわからなくなってきた。
本当になにもない。こんなのアニメやマンガの世界でしか見たことがない。とにかく不思議だ。
ずっとこんな所にいたら頭がおかしくなってしまいそうだな。
とりあえず、何があったか思い出してみよう。
俺は、いつものように小学生の登校時間に通学路を散歩していたはずだ。
いつものように交番の前にある信号でドキドキしながら、おまわりさんと挨拶をかわし幼女を観賞していたら
1人の幼女が道路に飛び出して俺は急いで、その後をおい道路に走った。
そこで記憶がとぎれている。そして、この謎空間。つまり俺は死んだということだろうか…
後悔は、していない。俺は昔困ってる幼女を見て助けてあげられなかった。見て見ぬふりをしてしまった。
だから、それから俺は困ってる幼女がいたら絶対に助けると決めていたのだ。
まぁ、いつも周りにいる連中に止められたり通報されそうになってしまうのだが…
ただ最後に俺は幼女を助けてあげられたのだろうか……
それだけが心残りだ。
「心配いらないのじゃ」
どこからともなく幼女の声が聞える。その声に意識を向けると、さっきまで誰もいなかったはずの空間に幼女がいた。
その幼女を見て今まで見てきた、どんな幼女よりも美しいと思った。明らかに日本人離れした美しい顔立ちに茶髪の幼女。
髪型はツインテールで見た感じ9歳ぐらいに見えた。白いワンピースのような服に身をつつんでいた。
「おぬし、わしを見て美しいと思ったな。さすが、わしの見込んだ男なのじゃ。感心なのじゃ。皆わしをみると子供扱いして美しいなどと言わんからのう。すっごく嬉しいのじゃ!ムフフ。」
幼女が何やら話始めたが語尾に「のじゃ」がついてる!
幼女がこんな喋り方をするんて反則だろ‼
「なにコレ。くっそ可愛い…」
思わず呟いていた。
「ムッ。可愛いは、よすのじゃ。美しいと言ってたもれ~。『可愛い』と言われるのも嬉しいが『美しい』の方がも~っと嬉しいのじゃ!」
独り言のつもりだったがバッチリ聞こえていたようだ。怒られてしまった。
だが、怒っていても可愛い。マジ天使!もうずっと鑑賞していたいくらいだ。あぁ、こんな幼女と出会えるなんて俺は世界一幸せじゃなかろうか。
「ムムッ。また可愛いと…まぁよいのじゃ。わしを天使なんぞ一緒にするな。わしは女神なのじゃ。あと世界一幸せと感じたようじゃが、おぬしは元いた世界にはもどれぬぞ。」
さっきから薄々感じていたが、この幼女もとい自称女神さまは俺の心が読めるようだ。
という事は、さっきの呟きはどっちにしろ筒抜けだったみたいだな。
「自称をつけるな、わしは正真正銘の女神じゃ。この空間におぬしを連れてきたのもわしなのじゃ」
どうやらこの女神さまが色々説明してくれそうだが
俺は、どうなってしまうのだろうか…
とてつもなく不安だ。
どれくらい不安かというと、おまわりさんに睨まれてるときくらい不安だ。