第九話 二十五年前
遅くなりました。
短いです。
女性は最も優美を貴ぶが故に、
学問を勉強すればとて、
男書生の如く朴訥なる可らず、
無遠慮なる可らず、
不行儀なる可らず、
差出がましく生意気なる可らず。
福沢 諭吉『新女大学』
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25年前
聖暦972年(西暦2045年)12月10日午前10:32
大オーハイオ聖王国 王城 執務室
コンコン...
「入れ」
「失礼します。陛下」
「宰相か、何かあったか?」
「はい実は、エンド大陸にいる間諜より放たれた伝書鳩が先程来ました。内容はエンドに謎の開拓団が上陸していると、書かれています」
「なんだと?それは本当か?」
「はい、事実であります」
「バカな事をしたのは何処の国だ?あんな強力な魔獣ばかりの大陸にてを出すとは...今は亜人の国を手に入れるのが先だというのに、亜人の国は資源の宝庫だ。我々人族国々は農業が盛んだが資源が乏しいのが現状...」
「陛下」
「なんだ!?」
「大陸に上陸したのは聖書で悪魔とされる黒髪黒目の人族です」
「なんだと!?黒髪黒目は780年前の悪魔討伐作戦で滅ぼしたはずだぞ!」
「そのはずなのですが...」
「まあいい、上陸したのはあのエンドだ。すぐに死ぬだろう」
「そうですね」
追伸
大オーハイオ聖王国の間諜は大日本帝國空軍による魔物殲滅作戦の空爆のさい運悪く巻き添いに会い爆死




