第六話 巨大生物
All our dreams can come true,
If we have the courage to pursue them.
追い続ける勇気があるなら、
すべての夢は必ず実現できる。
Walt Disney (ウォルト • ディズニー)
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西暦2045年9月24日午前08:34
希望大陸近海
第一大陸派遣部隊 海王型戦艦 荘王 艦橋
「長谷川長官、あと26分で大陸に到着します。もう間も無く大陸が見えて来る頃です」
武藤艦長が長谷川長官に報告する。
長谷川第一次大陸派遣部隊司令長官
本名は長谷川 佑樹、元々は第十五艦隊司令長官だったが今回の計画で抜擢され中将から大将に昇進した。性格は優しいが、重度の戦闘狂である。
階級は、大将
武藤艦長
本名は武藤 光一、第十五艦隊所属 の海王型戦艦 荘王の艦長で12年間艦長を務めている。重度の天皇信仰者
階級は、大佐
「とうとうついたか...、各艦に通信。《スミヤカニジョウリクサクセンノジュンビヲカイシセヨ》だ」
「了解しました」
通信士が返事をする。
「武藤艦長. . . 」
「なんでしょう?」
「君は心配ではないのか?我々は一体何処に飛ばされたのか、これから先我々日本人はどうなるのか」
「...私は一階の軍人であります。そのようなことは、上層部が決定します。私はただ命令に従うだけであります」
「君は頼もしいな...、君みたいな軍人がいると安心感を与えて貰える」
「光栄であります」
「お、大陸が見えてきたな」
「そうですね」
午前09:00
希望大陸より860m近海
「長谷川長官、各艦上陸作戦の準備整いました」
「分かった。万が一を考えて無人機を飛ばしてくれ、いやな予感がする」
「了解しました」
午前09:24
「長谷川長官」
「なんだ?」
「長官のご指摘どおり確認したところ。海岸より5200m離れたところに未確認生物と思わしき巨大生物を確認しました。高さは約28m幅36m長さ89mの生物が5匹発見されております」
「なんだその化け者は」
「如何しますか?」
「戦略爆撃機を持ち敵を葬る。今より36分後の10:00に上陸作戦は予定どおり行う。その前に敵を葬るように航空隊に伝えといてくれ」
「了解しました」
午前09:28
飛竜型航空母艦 赤竜 艦板
『希望大陸海岸より5200mのところに巨大生物が5匹発見された。速やかに戦略爆撃機部隊は発艦し標的を抹殺せよ』
「おい聞いたか?やばそうだな。さすが異世界だな‼︎お前ら発艦準備だ」
戦略爆撃機部隊部隊長 山口大尉が声を掛けてくる。
山口戦略爆撃部隊部隊長
本名は山口 竜之介、31歳の時にパイロットとしての腕を買われ戦略爆撃部隊に配属する。33歳の時部隊長となる以後4年間部隊長を務めている。二次元が好き。
階級は、大尉
「「「はい」」」
部隊の隊員達が返事をする。
全25機の戦略爆撃機が敵を葬るために発艦した。
午前09:36
戦略爆撃機部隊 隊長機
「隊長」
「なんだ?」
「間も無く敵の直上です」
「分かった。全機高度を下げるぞ」
「「「了解」」」
全機が雲の下に下りる。
「隊長あれは、巨大な牛ですか?」
「...そうみたい. . . だな...」
そう爆撃機部隊の標的は巨大な牛だった。
「とにかく、標的は必ず抹殺する」
「隊長、標的に照準設置完了しました」
「分かった。全機爆弾槽を開け」
「「「了解」」」
「投下10秒前、10、9、8、7、6、5、4、2、1、0、投下」
「投下」
ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン. . .
ズゴーーーーーーーーーーーン‼︎. . .
大地のあたり一面真っ赤になった。
「隊長標的の反応消失しました」
「意外に弱いな...よし、全機帰還せよ」
「「「了解」」」
午前10:00
第一大陸派遣部隊 海王型戦艦 荘王 艦橋
「長谷川長官、標的の抹殺終了しました」
「分かった。各艦に通信。《ジョウリクサクセンヲカキュウテキスミヤカニカイシセヨ》以上だ」
「了解しました」




