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二章ー5話

 翌朝。

 

 乙葉はこそこそと戸口から、湖に面した部屋の中を窺った。

 ――いる。

 惺壽の姿は部屋の中央、敷物の上の定位置にある。

 ここからは広い背中しか見えない。

(どこで寝たのかしら。……部屋はたくさん余ってるんだろうけど)

 昨夜、惺壽に置き去りにされた乙葉がうろうろと部屋に戻る間、彼を見かけはしなかった。

 ここは広い屋敷だ。惺壽の寝室がどこにあるのかは見当もつかない。

 ただ、湖を臨むこの部屋に来れば彼に会える。

(このまま負けっぱなしで引き下がってたまるもんですか。絶っ対に元の世界に戻るのに協力してもらう)

 かといって、むやみに近づくのも危険だ。

 昨夜のような返り討ちは二度と御免被りたい。

「……そう熱心に見つめられては、背中に穴でも空きそうだな」

 難しく眉根を寄せていた時、そんなぼやくような声がして、びくっと肩を揺らした。

 惺壽が肩越しにこちらを振り返る。

 乙葉は、慌てて背筋を伸ばした。

「ちゃ、ちゃんと朝になったのね。天照陽乃宮さんが引き籠るのを止めたのかしら」

 壁のない室内は爽やかな陽光に満たされ、朝の陽ざしに反射した水面の輝きが、あちこちに映し出されていた。惺壽の淡い金髪もきらきらと風になびいている。

 天乃原において、昼と夜の訪れが規則的でないことは昨夜のうちに梛雉から教えられたのだった。

「雲乃峰の貴人方が、陽乃宮のご機嫌を直すのに尽力したのだろう」

 天照陽乃宮に機嫌よくいてもらうため、天人たちは色々と苦労をしているようだ。

 気分次第で頻繁に昼と夜を入れ替えられては、いちいち付き合わされるほうも大変だろう。

(わたしは文句を言える立場じゃないけどね)

 この世界にはこの世界のルールがある。乙葉は所詮、行きずりの異邦人だ。

 長居はしない。必ず元の世界に帰る。

 そのために、すぐにでもなにか行動したいのだが――むやみに身動きしては却って状況を悪化させる。梛雉にも、大人しくするようにとしっかり釘を刺されたばかりだ。

「……………惺壽って、普段はなにしてるの?」

 何気なくぽろりと問いかけた。外れかけていた惺壽の視線が、また乙葉を捉える。

「おや。俺に興味を持っていただけるとは、光栄だ」

 ちっとも光栄そうな口調には聞こえず、乙葉はむっと眉根を寄せた。

 本当に掴みどころのない人だ。

(昨夜だって、あんなことしたくせに、あっさり自分だけ帰るし……)

 おそらく最初から手を出すつもりはなかったのだろう。

 後先考えずに「誘惑する」などと言い出した乙葉に、恐怖を教え、宣言を荒療治だったのかもしれない。

 事実、こわかった。

 だが怯んでは、中乃国に戻れるチャンスを失ってしまうかもしれない。

 その葛藤が「止めて」の一言を奪った。

 それでも本能的な恐怖はどうしようもない。

 惺壽はそれを見抜いて、ぎりぎりの線で自分から身を引いたのだ。


(意地悪なんだか、優しいんだか、さっぱり分からないじゃない)

 大人げないけれど、大人なのだ。その場の感情に支配される自分がひどく子供に思える。

「興味じゃないわ。ただ、戦うためにはまず敵のことをよく知っておかないとね」

 惺壽のからかいにムキになったら、彼の思う壺になるだけだ。

 素っ気なくそう返すと、惺壽はそれに輪をかけて淡々と答えた。 

「それはけっこう。だが、あいにくお答えできるほどのことは、なにも」

「なにもって……なにそれ。一日中そんなふうにぐうたらしてるわけじゃないでしょ?」

「ご想像にお任せするさ。否定はしない」

「……そんなに暇なら、わたしに協力してくれても罰は当たらないんじゃないの」

 不機嫌顔のなにがおかしいのか、惺壽はくすりと笑う。

「さて、どうしようか。昨夜のように楽しませてくれるのなら考えないこともないが?」

「へ、へんな言い方しないでよーっ、楽しいことなんてなにもなかったでしょ!? あんたが一人でわたしに意地悪しただけだし、わたしだって昨日みたいな負け方は二度と……」

 惺壽がすっくと立ちあがった。

 乙葉は飛び上がって背後の壁にびたんっと張り付く。

「……な、なに?」

 上ずった声を上げると、惺壽は辟易したように肩を竦めた。

「こう騒がしくては、おちおち微睡んでもいられそうにないのでね。我が家にいながら休息もできないとは、我ながら不憫な身の上だ」

「朝になったばかりなのにまだ寝る気……って、ちょっと、どこ行くの!?」

 惺壽の長身が光を放った。

 淡い金の長髪は鬣に、白い装束に包まれた体躯は優美な線を描く獣のそれに変化する。


(また逃げられる……!)

 惺壽の四肢が床を蹴った。

 同時に乙葉も走り出す。向かう先には青く澄んだ湖。

 麒麟に変じた惺壽が欄干を飛び越える前に追いつかなければ、置いていかれる。

(一人でただ待ってるだけなんて、嫌なのに……!)

 欄干が迫る。薄青い瞳が一瞬だけ、ちらりとこちらを振り返った。

 追いつける。

 もう少し。

 揺れる金の尾に手を伸ばした。

 

 しなやかな前肢が欄干をまたぐ。――間に合わない!

 

 軽やかに虚空へと跳躍した惺壽を追いかけ、乙葉も欄干を飛び越えた。

 

 セーラー服のスカートが翻る。

 

 やけに遅く感じられる時間の中、湖上に躍り出た獣に手を伸ばし――


 指先が空を掻く。

 

ぐらっと傾いた視界いっぱいに、きらきらと陽の光を弾く水面が映った。

(――落ちる……っ!)

 ぎゅっと目を閉じ、落水を覚悟した瞬間。

「……つくづく手間をかけさせてくれる娘だ」

 呆れた声が聞こえ、重力に従っていた乙葉の全身がふわりと受け止められた。

 はっと目を開く。眼下に青い湖がぐんぐんと遠ざかっていっている。

(……拾ってくれた?)

 空をかける麒麟の背の上で、乙葉はぽかんとしていた。

 湖に落下する寸前、惺壽が自身の背に乙葉を掬い上げたのだ。

 そのまま金の鬣を靡かせながら、一直線に蒼天へと駆け上がっていく。

「……あり、がと」

 ぽつりと言ったが、獣姿の惺壽のすらりと優雅な首は振り返らない。

 そのぶっきらぼうのな不愛想さに、なぜか胸の奥にじわじわと熱が広がる。

「いい天気……!」

 霞のようにたなびく白雲は、すぐ目前に迫ってきていた。



 惺壽が舞い降りたのは、林の中だった。もちろん雲の上に広がる林だ。

 ゆるりと地に四肢をついた彼の背の上で、乙葉は周囲を見回す。

 林の中は新緑色の光であふれていた。

 木々の青葉が色硝子のように透き通り、通り抜けた陽光が無秩序に乱反射している。

 まるでステンドグラスの風景画の中にいるみたいで、みょうに静かだ。

 生き物の声もない。

(惺壽の家の近くでも、動物の鳴き声なんてしなかったけど……ここはちょっと、雰囲気が違うような……)

 惺壽の屋敷に鬱蒼と広がる森は、神秘的な静けさを湛えているが、この林はすこし不自然だ。

 いるべきものがいない。そんな物足りなさを覚える。

「……そろそろ降りていただけるとありがたいんだがね」

 ため息混じりの嫌味に、乙葉ははっと我に返って、地面に足を下ろそうとした。

(あ、靴……! 部屋に置いたままだった……!)

 慌てて惺壽を追いかけたせいだ。履物にまで気が回らなかった。

(うう、今日はもう仕方ないわ)

 潔く靴下を脱ぎ、裸足で降り立つ。

 素足に感じる地面は、思いのほか乾いていて、ふかふかと柔らかかった。

 雲の上だからだろうか。さすがに違和感はあるものの不快ではない。

 そんなことを考えながら、脱いだ靴下をスカートのポケットに仕舞っていた乙葉は、背後でぱきりと響いた音に、何気なく振り返った。


 たちまち目を剥き、ずざざざざっと後ずさる。背中が木にぶつかったところで止まったが。

「でっ」

「……で?」

 冷静な薄青い瞳に見つめ返され、なんとか続きは飲み込んだ。

(出たー、セクハラ大魔神……!)

 惺壽は早々に人の形をとっていた。淡い金の髪が日差しに眩い。

 麒麟姿の彼にならば跨るのも平気だった。だが、こうして人間の姿になると、どうしても警戒心が騒ぎ出して、身体が勝手に逃避行動を取ろうとする。

(おおおおお落ち着くのよ、わたし! 多少格好良くても、惺壽の正体は馬よ、鹿よ、麒麟よ! 動揺することなんてなにもないのよ! ……そ、そう、昨夜のことだって、でっかい馬の下敷きになったとでも思えばいいんじゃない? ほら、平気になってきたわ。ふ、ふふん)

 ちょっと余裕ができてきた。横を向いて「ふっ」とほくそ笑むのと、惺壽がこちらに足を踏み出したのは同時だ。

 再びびくぅっと全身を震わせた乙葉を見て、彼は怪訝そうに動きを止める。

「……次はなんだい、お嬢さん」

「…………なんでもないです、すみません……」

 呆れたように問いかけられ、がっくりと首を落として答える。

 本当に何をやっているのだろう、自分は。

 一人で置き去りにされたくなくて、こうして無理やりついてきたが――これでは惺壽に協力させるどころか、近寄ることすらままならない。

(だって、また昨日みたいなことになったら嫌だし……)

 恋愛未経験の自分が、星の数ほど浮名を流していそうな男性に向かって、気安く誘惑宣言なんてすべきでなかった。早くも、というかおそらく最初から、挫折している。

 

 不意に、ぐうぅぅ、と元気のいい音が響いた。

「…………」

 惺壽の瞳がちらりと、音の出所――すなわち乙葉の腹部を見る。

「す、空いてないけどっ!」

「なにも聞いていないが」

「だから空いてないって! たしかに監禁された挙句昨日からなにも食べさせてもらってないけど、本当に、お腹が空いたとは思ってない!!」

 顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。

 なぜこんなに腹の虫が鳴くのだろう。

 緊張で麻痺しているだけで本当は空腹だとか?

「……仮にも哀れな囚人どのに、気の利いた世話が行き届かず、失礼をしたようだ。ある程度の活力は神気によって補われるだろうと、食事のことは頭から抜け落ちていた」

 ため息交じりの声に、乙葉はふっと顔を上げた。

「神気って……この世界の特別な空気のことよね。それがあれば生きていけるの?」

「神気は雲を生み、森を育み風を喚ぶ、天乃原に生きとし生けるすべての命の営みを支える、神聖なる気の流れ。……おまえは中乃国に生まれ育った人間だ。清らかなる神気の恩恵は、我々天人よりはるかに大きいはず。多少の飲食を忘れたところで野垂れ死にはすまい」

「へえ、便利……そういえば、お風呂にも入ってないのに、あんまり汚れてないけど……」 

「神気によって清浄さが保たれているのだろう」

「……でも、お腹は鳴るの?」

 食べなくても生きているのなら、空腹を感じることもないだろうに。

「天乃原に来て日が浅い。おまえの心身が神気に馴染み切るには時間がかかるだろう。それまで、血肉に刻まれた本能が慣習を忘れることはない」

 損だ。食事は不必要なのにお腹だけが大騒ぎなんて、ただ恥をかくだけだ。

 

 不意に惺壽が歩き出した。

 乙葉は一瞬ぽかんとし、慌てて広い背中を追いかける。

「どこ行くの?」

「さて。そちらは?」

「わたしも、とくに……惺壽についてってるだけ……」

 だいたいが惺壽に無理やりついてきただけだ。目的地なんてあるわけない。

 もう返事はなかった。

 長身はひたすら、木漏れ日の中を前に進む。

(……もしかして、けっこう怒ってる……?)

 実は惺壽には大事な用があったのかもしれない。だが乙葉が追いすがったから、見捨てるに見捨てられず、こうして同行させてくれた――とか?

 だとしたらすごい迷惑者だ。

(謝るべき? や、でも一日ぐうたらしてるだけって言ってたし……)

 それも、本当かどうかは分からない。

 なにしろ本気と冗談の区別がつかない人だから。

 俯きがちに考え込む乙葉の視界に、すっと、なにかが立ちはだかった。

 よく考えずに足を止め、おもむろに顔を上げる。

「っ!? び、びっくりしたぁ……! 急に近づかないでよ……!」

「失敬。お止めしなければよかったようだな」

 目前に立ちはだかっていた惺壽が肩を竦め、くいっと顎で背後を示す。

 つられてそちらに視線をやれば、彼の背の向こうには大木が聳えていた。

 固そうな樹皮はごつごつとささくれ立っていた。惺壽に阻まれなければ、顔からつっこんでいただろう。それにしてもこの言い草、本当に嫌みっぽい人だ。

「……どーもご親切に」

「なに、お気になさらず」

 半目で一応礼を口にすれば、惺壽も飄々とそう答える。

(お礼くらい普通に言わせてくれればいいのに……)

 こういうところが、意地が悪いのか優しいのか判断に迷うところだ。――とりあえず嫌な奴に変わりはないが。

 

 惺壽が頭上の枝に手を伸ばした。

 なんだろうと見守っていると、枝葉の陰に隠れて、小さな実が成っている。

 長い指がそれを一つ摘み取り、すっと乙葉の前に差し出した。

「……え」

 唖然としかけたが、慌てて両手を揃えて前に出す。

 ぽとりと手の平に木の実が落ちた。

 食べろということだろうか。お腹を空かせているから?

 乙葉は木の実を捧げ持ったまま、ちょっと恨みがましい目を上げる。

「ありがとう……でも、こんな小さい木の実じゃ、さすがにお腹は膨らまないわよ。野生の小鳥じゃないんだから」

「だろうな。鳥ならば、美しく囀りはしても、可愛げのない口をききはしない」

 悪かったな。

 むかっときた乙葉は、腹立ちに任せに木の実をぽいっと口に放り入れた。

 たちまち、固かった木の実が舌の上ですっと消える。溶けたのではなく、本当に消えた感覚だった。あとにはほんのりした甘みと、高雅な香りが残るだけだ。

「……おいしい、けど、なにこれ」

 美味と感じるには、あまりに儚い味わいだった。

 口元を指で押さえていると、乙葉からすこし離れた位置に移動した惺壽は淡々と言う。

(こう)(ぎょく)()の実だ。形は小さくとも神気の塊と呼べる代物でね。一粒でも、十分腹の足しになるだろう」

「あんなに小さい実が神気の塊? 珍しい種類なの?」

「香玉花は天乃原の至る場所で芽吹く種だ。茂った葉から神気を取り込み、それを糧として結ぶ実には、次の芽吹きを促す神気が蓄えられる」

「ふぅん。じゃあ、いつもはこの場所も、鳥なんかが集まって賑やかなのね」

 木の実は種だ。新たに芽吹くためには、種を運ぶ動物が必要だ。

 今日はたまたま姿が見えないだけで、普段は他の生き物を見かけることもあるのだろう。

 大樹を見上げながら何気なく呟くと、くすりと忍び笑いが聞こえた。

 怪訝に視線を下げれば、惺壽の口元が緩んでいた。

「その小賢しさゆえの可愛げのなさ……か?」

「褒めてるの? 貶してるの?」

「どちらでもないさ。……聡い乙女どのの推測通り、この林を訪れる客は多い。鳥や、低位の妖獣や……ここまで静まり返っているほうが珍しいくらいだ」

 薄青い瞳がほんのすこし、険しく細められる。 


 その時だった。

 

 不意に、生暖かい風が吹き抜け、茂る青葉たちをざわめかせた。

 今までしゃらしゃらと心地よかった葉擦れが、金属をひっかいたような不協和音を奏でる。

 はっと顔を上げた乙葉の耳に、ぐるぐるぐる……と遠雷のような唸り声が届く。

 

 離れた場所に大きな獣が一頭、柔らかな下草を踏みつけ、こちらを睨むように佇んでいた。

 漆黒の毛並みが艶やかに陽光を弾き、こちらを見据える瞳は鮮血のような紅。

(羽の生えた……豹……?)

 もしくは虎。

 とにかく猫科を思わせるしなやかな獣だ。背に小さな翼を持っている。

 獣の瞳がまっすぐに自分を捉え、ぞっと背中が粟立った。


 ――と、次の瞬間。


 漆黒の獣が地を蹴り、疾風の勢いで駆けてきた。

 巨体がすぐ目前に迫る。開いた口に鋭い牙が見える。

 金縛りにあったように動けない。

 乙葉の視界を、金色の光が横切った。

 鈍い衝撃音が響き、どうっと漆黒の獣が弾き飛ばされる。

 巨躯は林の木々にぶつかって止まり、断末魔のような耳障りな葉擦れを響かせながら、何本かの木がへし折られた。

 気づけば、二本角の麒麟の姿に変じた惺壽が、乙葉と猛獣の立ちはだかっていた。


「惺壽……」

「天虎か。……珍しい」

 独り言のような呟きはいつも通り飄々と、だがすこし厳しさの混じった声だった。

 惺壽が、あの黒い獣に体当たりをして阻んでくれたらしい。

 木立の中に倒れこんだ獣だが、すぐに、もがきながらも立ち上がった。

 再び太い四肢を大地に突っ張らせ、頭を低く伏せて、ぐるぐると尖った唸り声を上げる。

 深紅の瞳はまだ乙葉を睨んでいる。

 そう――乙葉一人だけを。

(なんで……!?)

「……妖獣風情が、麒麟の守り子に牙を剥く気か」

 戦慄を走らせた乙葉だが、不敵な笑みを含んだ皮肉気な声に、はっと惺壽を見た。

「走れ。他に脅威はいない」

「で、でも、惺壽は……?」

「あれに身の程というものを教えてやる。……すぐに迎えにいく」

 静かな声だ。力みも焦りも感じられない。

 躊躇った。一人で逃げるのもこわい。

 だがやがて、こちらを振り返らない彼に頷きを返す。 

 そして乙葉はくるりと回れ右し、全速力で走り始めた。

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