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謹んで追い越されます。

作者: あき伽耶

コロンさん企画「2025振り返り」参加エッセイ

タイトルを読んで、

「そういや今年のはじめごろ、あおり運転のニュース多かったよなぁ」

とさっそく2025年を振り返ってくれたみなさま、どうもスミマセン。

このエッセイはそういうモヤモヤする話じゃありませんのでね、どうかご安心を。

うちの小学5年生の娘の話です。

ね、あおり運転じゃないでしょ? 

まあ、もっとも反抗期に足を半分突っ込んでいるから、態度は時折あおりがち……ですけどね。


うちの子、生まれたときは標準サイズでしたが、幼稚園のときからひょろひょろと背は大きくて。

けれど、背の順だと一番後ろではなく、なぜかいつも後ろから2番目。

一番後ろの子って、たいていずば抜けて大きい子なんですよね。そういう子がいるものだから、2番目専門です。

なので必ずと言っていいほど、実際の学年より一つ上に見られてきました。

私は娘の友達(背丈は標準サイズの子)と手をつなぐと、「おお、小さい~っ!」と、そのたびに手の小ささに驚かされました。

娘の場合、明らかにひとまわりデカい。


私自身は背は小さいほうだったので、娘がうらやましいのですが、当の本人はあまり嬉しくなかったようで。

久しぶりに会う親戚や私の友人から、

「〇ちゃん大きいねえ~!」

と誉め言葉をもらうと、あとから落ち込んだ声で

「また言われちゃった……」

とボソッとぼやいたりして。

本当はもっと違う良い所を言って欲しいんでしょうが、人間どうしてもぱっと見た第一印象を口にしてしまいますからねぇ、しかたありません。

親としては、

「いつも言われちゃって嫌かもしれないけどサ、皆さんすごいなあと褒めてるんだよ、云々……」

と娘の気持ちに共感しつつ、世の理を解説してフォローしてましたね。

背の高さは一時期はコンプレックスのようでしたが、最近は愚痴を聞かなくなりました。


子どもあるあるですけど、親は成長を見越して(お財布事情もアリ)、ワンサイズ大きい服や靴を購入することが多いですよね。

それでも次々新しいものを買わなくてはならなくて。

特にここ1、2年はそれが加速してました。

来年も着ようと買った140センチの服、あっという間にサイズアウト。ええっ一年しか着てないじゃん! みたいな。

来年で小学校卒業なのに、コレ、買わないとならないんか~いっ!とか(泣)

そんなこんなで、気がつけば娘は、今年の春には150センチ代に突入してました。

ちなみに、私の身長は155センチ。

この夏休みはね、まだギリギリ私の方が大きかったんですよ。

帰省先の夫の両親に、娘は自分の背の高さを披露しようと、私のそばに立って掌を自分と私の頭の先に往復させ、ニヤニヤしてました。

義父母に「時間の問題だと思います~」と言っていた私。

本当に時間の問題だった!

10月位だったかな。

おわ~っ、とうとう目の高さが完全に一緒に……!

そして、つ、ついに、今や、完全っ、抜かされましたっ!!


最近オシャレに目覚めた娘は、厚底スニーカーを履いてご満悦。

物理的にもますます背が高くなっちゃって。

洋服もレディースのМサイズを着用。

見た目、完全中学生。

私と背比べをするとき、嬉しそうに、そして誇らしい顔をしています。

親からみても、なかなかにステキな表情。

こうやってどんどん子どもは成長して、自分の世界を作っていくんだなあと、思うと私も嬉しくて。

しかしながら、中身は完全小学5年生。

「忘れ物ないね⁉」という朝の定番のやりとりに、「うんっ!」と自信満々なうっかり娘。「行ってきまーす!」と元気よく去ったあと、ランドセルの横に置いてあった調理実習のエプロン一式がそのままに……。あんなに楽しみにしてたくせに、なぜに忘れるのだ?

クラスで忘れたのはひとりだけ(!)だったらしく、相当落ち込んでましたが。

おーいそれなら今後は、マジ、悔い改めてくれい。


私に似て粗忽(そこつ)者で、まだまだ目が離せない娘です。

でも(わたし)は、謹んで追い越されます。

あなたの健やかな成長を応援しているからね。

あ、私も口うるさくならないように、悔い改めたいと思ってますから。

だからこれからも、どうぞよろしくね。

特に、高い物を取るときは、よろしく頼む!


来年は、今年よりもっと、頼りにしてますよ!





お読みくださりありがとうございました。


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