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エレベーター

作者: 祁答院 刻

昨秋、メトロ文学館に応募した作品です。

「上へまいります」

真鍮にとけこむ

つやつやと奥ゆかしい声


蛇腹のとびらが閉まる

きらめく光を逃がさぬように


エレベーターガールはレバーを握る

歴史のバトンを落とさぬように

想い出を崩してしまわぬよう愛をこめて


上昇してゆく金の籠とは反対に

私の心は地中深くにもぐりこんでいく

めまぐるしく紡がれてきた歴史の地層に

戦火も世紀もこえてきたトーキョーの中へ



お読みいただきありがとうございます。本作は、東京メトロ沿線の高島屋本店にある、手動エレベーターをモチーフにしています。

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